旅女 Tabijo~義眼のバックパッカー編~のメイン画像

【国境】THE・レソトな風景と国境サニパス(南アフリカへ)

Category: レソト王国
タバツェカ、宿での朝。

早朝ノックの音で起こされ、若干無視してみるもノックは続き、仕方無いので寒い中ベッドからもそもそと這い出てドアを開けると、そこにはバケツを持った宿のお姉さんが。

お姉さん「はい、これシャワー用のお湯ね!」

・・・。

いやね昨日浴びたからいらないよって、伝え忘れてた私も悪いかもしれないんだけど。

早朝5時 に誰がシャワー浴びるん!?

お姉さん、私パン屋さんでも羊飼いでもないんですけど。むしろ羊飼いの方がもっと遅起き~!

お湯を放置すると当然冷たくなるので、これまた仕方無く顔を洗ったり歯を磨いたり。
今日私が乗る予定のバス、11時なんだけどなぁ~・・・( ;∀;)



マセルのバスターミナルではタバツェカから先のバスはよく分からないと言われたけれど、ちゃんと国境まで行くバスはあった。ただ結局「モホトロン」経由だったので、先を急ぐ場合はマセルからモホトロン直通バスの方が楽だと思う。

先に私がタバツェカから南アフリカ・ダーバンまで行くまでに通った経路を書くとこういうルート↓

サニパスa 

まずはタバツェカから「モホトロン(Mokhotlong)」へ向かうんだけど、、、

この100Km程度の距離が、1日がかりの移動でした( ;∀;)
ぜ、全然進まんやん;

タバツェカからモホトロンまでの直通バスは無く、「リナカネン(Linakaneng)」という村で乗り換える。

リネカナンのバスターミナル。

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到着後1時間ほど待ち、モホトロン行きのバスも出発。
タバツェカからここまではまたしても膝の上にバックパック約3時間半という地獄の移動だったのだけど、今回は運良く助手席で荷物も下に置けてゆったり座ることができた。
バスの内装が何か懐かしいデザインだな~と思っていると中古の日本車だった。

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タバツェカからモホトロンまではずっとオフロードだった。

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写真があまり撮れなかったけど、景色も良かった!
延々と緑と茶色の山脈が続き、平地を走ることはほとんど無い。
傾斜のある山肌にへばりつくようにして建てられた石造りの民家や、広々とした草原で羊の群れを連れて歩く毛布の民、山肌を馬に乗って物資を運ぶ毛布の民・・・。
「これぞレソト」というような風景は、キツい移動にも関わらずやっぱり来て良かったなぁと思わせてくれた。
ただリネカナンから先は崖っぷちをぐいぐい走るのでちょっと怖かった;


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ぞろぞろ・・・。

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ぞろぞろ・・・。

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タバツェカを出たのが12時、モホトロンに着いたのが19時で既に真っ暗。
ドライバーに「暗くて怖いからバスターミナル手前の宿まで連れて行ってほしい」と言うと嫌な顔一つせず連れて行ってくれた。ありがたい。



翌朝サニパス国境行きバス乗り場へ。

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バスは6時に来ると言われた通り6時ちょうどに来たのだけど、その後町中で人を集めてまた同じ場所に戻ってきて、モホトロンを出たのは結局8時前だった。

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体を毛布ですっぽり包むのがソト族スタイル。
大体みんな既成品の同じデザインの毛布を使っているのだけど。

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あれ!?この男性の毛布は珍しい!
見せて~と言うと広げてくれた。


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既成品の毛布に、彼の奥さんが刺繍をしたもの。レソトのいろいろがデザインしていて、実際これはお土産として売っているとのことで「これ買わない?」と言われたけど、、、何かこの人の匂いついてそうでちょっと嫌笑。



しゅっぱ~つ。

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南ア行きだからか今までのバスよりもちょっと新しめで、更にモホトロンから先は舗装路に戻ったので乗り心地もUP。

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国境でのレソト出国審査も問題無し。
ただ、レソトと南アフリカの国境「サニパス」は標高2800mあるので、車を出た途端非常に寒かった。

南アに入国し、この先が絶景スポットとしても有名な「ドラケンスバーグ(Drakensberg)山脈」。ここは「マロティ=ドラケンスバーグ公園」として世界複合遺産にも登録されている。

のだけど。

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びっくりするくらい天気が悪い。


まぁね、天気ばかりは仕方無い( ;∀;)

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「ドラケンスバーグ」はアフリカーンスで「龍の山々」という意味。確かに山がずーっと奥まで連なってある。今までこういう景色は見たことなく、晴れてたらかなり良かっただろうなー。

それにしても車にぶら下がってるもさもさが気になる。

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まだ緑が少なく、季節的にもちょっと早すぎたかな。


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山を降りきったところでようやく南アの入国審査。
大したこともなく通過した後、バスで更に少し行き、次のバス(アンダーバーグ行き)の乗り換えポイントに。

↓乗り換えポイントにある商店(人がいるところ)

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反対方向から来たバスが人を降ろして、それに私達が乗り、私達が乗って来たバスに今度はその人達が乗る。どうやらここで連結する時間は決まっているみたい。

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更に道がきれいになった。

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この先でもうガラッと景色が変わる。
レソトの丘や山で平地が少なかった景色から一転して、緑の多い高原地帯に。

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それより車にぶら下がってるナゾの生き物が気になる。

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アンダーバーグに到着。

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ここでピーターマリッツバーグ行きに乗り換え、更にそこからダーバンのはずだったのだけど、運良くここからダーバン行きの直通バスに乗ることができた。乗客が私を含め3人しかいなかったので、何かのついでだったのかよく分からない。

そんなこんなで15時前にダーバンに到着。
ダーバンは比較的大きな都市でちゃんとしたバックパッカー向けの安宿もあるので、移動続きで疲れていた私はここで3泊くらいしようと思っていたのだけど、宿を予約していなかったせいで目当ての宿は満室、そこで紹介してもらった宿も1泊しかとれず、結局翌日にまた移動しなければならないはめに・・・。

南アフリカ、宿はちゃんと予約しましょう。特に週末!( ;∀;)



レソト(タバツェカ、モホトロン)から南アフリカ(ダーバン)への行き方

①タバツェカ(Thaba Tseka)12:10発~リナカネン(Linakaneng)15:55着
ミニバス 約3時間45分 M54
※バスは10時~11時の間に来る。

②リナカネン 16:50発~モホトロン 19:10着
ミニバス 約2時間20分 M50

~翌日~
③モホトロン 7:45発~国境~アンダーバーグ行きバス乗り場 11:00着
ミニバス 3時間15分 M110
※6:00発、町で人を拾って20分後に同じ場所に戻って来る。乗り場はバスターミナルの端なので、現地人に必ずどこに来るか確認しておいた方が無難。(場所は下宿地図参照。MAPS.MEの表示とは違う場所)国境に両替所は無いのでモホトロンで変えておくこと。(レソトロチは南アランドと等価なのでバスの運転手などが両替してくれる。)

④乗り場 11:20発~アンダーバーグ(Underberg)11:40
ミニバス 約20分 M39

⑤アンダーバーグ11:55~ダーバン(Durban)14:40着
ミニバス 2時間45分 M170
※ピーターマリッツパーグまではM105、ピーターマリッツバーグからダーバンまではM65。



モホトロンの安宿


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「GROW」
ドミトリー:M150
WIFI:無し
設備:ホットシャワー、キッチンはコンロもあるが使っていいか要確認。レンジとポットは使用可能。
その他:部屋は暖かい。
行き方:バスのドライバーに言えばOK。バスターミナルからはシェアタクシーでM7。
宿泊日:2017年9月28日~1泊

↓メインストリートから丘をちょっと登ったところ。
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ダーバンの安宿

ダーバンは治安が悪い場所もあるので要注意。

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「Happy Hippo」
ドミトリー:R185
スイートドミトリー:R200
WIFI:あり(1日2時間、それ以上使う場合は有料)
設備:キッチン、ホットシャワー、フリーコーヒー・紅茶、バー
その他:宿より北の「Mahatma Gandhi Road」は治安が悪いので歩かないこと。中心部から結構遠い。
宿泊日:2017.9.29~1泊

ダーバン宿

おすすめの宿は満室で泊まれなかった「Curiocity Durban」。中心部にありアクセスもいい。人気宿なので要予約。ドミトリーM215~。
※町中でフル装備のままお金を降ろすのが怖かったので宿のすぐ横のガソスタ併設のATMでお金を降ろしたのだけど、2台とこ手数料が必要だった。どっちがどっちか忘れたけどR50(400円)とR40。

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ナイジェリアの世界遺産「オシュン=オショグボの聖なる森」

Category: ナイジェリア
ナイジェリアで一番行きたかった場所、オシュン州、オショグボ(Osogbo)という町にある「オシュンの聖なる森(Sacred Osun Grove)」。
この国のビザを取る際にそもそも何があるんだろうと調べた時に発見し、写真を見た時に「ここは絶対行きたい!」と思った。世界遺産に登録されているのでもっと有名になってもいいはずなんだけど、まぁ観光するにはマイナーな国だから仕方無いのかな。

ここはかつてよりヨルバ人が、豊穣の女神「オシュン」が住む聖なる場所として崇めている森で、祭壇の他、木や石を使ったオブジェが森の中に点在している。
1950年、この森に魅了され移り住んだオーストラリア出身の女性アーティストSusanne Wengerさんにより、更に多くのオブジェを追加され、新旧2種類のオブジェを見ることができる。

バイタクで森に到着し、入場券を買おうとしたら券売所が閉まっている。

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券売所の前にいた男が俺に払えと言うので怪しんでいたらスタッフカードのようなものを見せてくる。そんなもの見ても本物かどうか分からないのだけど一応値段を聞くと入場料が500ナイラ(150円)に、カメラ持ち込み料がスマホが1,000ナイラ(300円)、デジカメの場合3,000ナイラ(900円)と言う。

入場料はいいとしても、ここで泊まっている宿が1泊1,500ナイラなので、デジカメが宿代2泊分・・・?高すぎる!と言うとガイド料も入っていると言う。というか、受付にこの人1人しかいないのに、アンタがガイドしたらその間に来た人はタダで入れるやん・・・。便りのロンプラさえも入場料もカメラ代も表記されてなくてツアーか何かで行けなんて書かれている。

そうこうゴネている内に欧米人男性数人のツアー客が来て、一緒に行こうよと誘われ、信用ならないガイドと2人で森を歩くのも怖かったので、結局デジカメ代も払って一緒に付いて行くことに。(男性達はナイジェリアツアーというくくりでお金も支払っているのでここの入場料は知らなかった)

まぁ結果的には彫刻は森の色々な場所に点在しているので、ガイドがいないと沢山見落としていただろうから雇って良かったと思う。自力でも見つけられるかもしれないけど観光客も人もほぼいないので、女性1人であればガイドを雇った方が安心だと思う。(宿でも一応紹介してくれる。)

色んな場所に、色んな形で入場ゲートのようなものがある。

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ガイドは英語で説明してくれるのだけど、訛りのせいか何なのかこれがサッパリ分からなかった。ネイティブのアメリカ人男性も「半分くらいしか分からない」と言っていたので私の語学力のせいだけではない!( ̄ー ̄;)

森の中にある彫刻は昔ヨルバ人が作った古いものとオーストラリア人女性が作った新しいものが混在している。

楽器を演奏する精霊?達。

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家族の像。

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やっぱりこういう苔むした古いものの方が味があっていい。



森の中をどんどん歩く。

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あ~いい空気!と言いたいところだけど、クソ暑いし、デカい蚊がすごく多くて蚊に刺されないか気が気ではない。こんな所で刺されたらマラリアになりそう!と思って注意していたけど5箇所くらい刺された;



子宝の像・・・っぽい感じで言っていた。

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緑に埋もれる古いオブジェ。

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このゲート何か好き。

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メインの見どころである女神オシュン様を祀っている建物。

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建物を守るためにトタン屋根が被せられているのだけど、もうちょっと周辺に馴染むように作れないものか・・・(ナイジェリアと言えばどこに行っても屋根がトタン!)



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ここは一番神聖な場所で、建物の中に更に社のようなものがあるのだけど(カーテンがかかっている部分)中には入れないし、写真撮影も禁止。ただ建物の周りは靴と帽子を脱げばOKと言われたので、ぐるっと一周してみた。

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彫刻よりもこの祭壇にある壁画が何というか「リアル」な感じがして一番ゾクゾクした。

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私は霊感等の類は一切無いのでそういうことではなく、ラピュタやナウシカの世界のような「この世に無い世界がここにある」みたいな・・・よく分からないけどとにかく冒険ちっくな何かを感じ、凄い凄いと呟きながら1人鼻息を荒くしていたのである。



ちょっとガチャピンとムックみたいな彫刻。

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あぁっ!あんな所に巨神兵が!

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やっぱりここはラピュタの世界?

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水の中にあるというのがまたいい。



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また何かのゲート。

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ここの先にも像があるとのことだけど、観光客が入ってはいけない所とのこと。
知らずに入りそうだから、ちょっと何か注意書きとか欲しい。こういう場所で入っちゃいけない場所って特に入りたくないなぁ;何か怖い;



これ、ただの橋なんだけど、この川の先は死者の世界だと言われ、地元の人もこの先には行かないとか。

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え?じゃあ何の橋?ということになるけど、イギリスかどこだか忘れたけど、どっかの国が来て作ったとか。世界遺産の調査のためかな?今は橋を渡ろうにもほぼ崩れかけているので渡ろうとする人もいない。尚更怖いなぁ・・・。

日本にも同じ意味の「三途の川」があるけど、ここのように現実でそう呼ばれてる川って無いし、あったら誰も住まないだろうなー。



また別の入口。

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千と千尋に出てきそう。

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これは水を崇める彫刻とのこと。

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水を崇める彫刻2。

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これもまた結構ヤバい感じがあっていい。。。

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この辺りには尻尾の長いサルが沢山いた。

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やっぱり来て良かったな~。



オショグボの森を出て、バイタクが捕まえられそうな大きな道までは結構歩かないといけなかったのだけど、結局男性グループが車で市内まで乗せて行ってくれた上に、ご飯もご馳走になるというラッキーな展開に。

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左はベナンからお馴染みヤムイモを練ったもの。アフリカ全体では「フーフー」と呼ばれるけど、その中でも種類によって呼び名が違う。
右はお馴染みピリピリソース。←正式名称ではない。辛いので私が勝手に心の中でそう呼んでいる。
唐辛子のことをスワヒリ語では「ピリピリ」と言う。覚えやすい。



記念撮影。

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南アフリカ在住のアメリカ人と、フランス在住のフランス人グループだった。黒い人が彼等のガイドのナイジェリア人。(オシュンの森とは別のガイド)



オショボはロンプラにも書いてある通り、森以外本当に見所が無く、町自体も特に面白いものは無い。

森以外の唯一の見所はナイジェリア人アーティストの「ニケ・ギャラリー(Nike Gallery)」。入場料は無料でお土産品も売っている。

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ポストカードを買おうと値段を聞くと「1,500ナイラ(450円)」。宿代1泊分。高すぎる!!日本でもそんな高いポストカード見たことないわ!しかもぺらぺらで印刷も汚くクオリティめっちゃ悪い上、保存状態も悪くて裏も黄ばんで汚いのに!
瞬時にあきらめ、見所の少ないナイジェリアでこの先ポストカードを買える場所なんてあるだろうかと不安だったけれど、意外にも後で行ったアブジャの郵便局で発見したので良かった。



途中見つけた変な像。

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アベオクタ(Abeokuta)からオショグボ(Osogbo)への行き方

宿~Panseke Garage(Moto park)
バイタク 約10分弱 150N

アベオクタ~オショグボ
シェアタクシー 約4時間 3,000N
※30分ほど待ち、11:00出発。途中のイバダンで渋滞。イバダンからオショグボまではバスもある。



オショグボの安宿


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「Rasco Allison Hotel」
シングル(1部屋):1,500~4,000N
WIFI:無し
設備:水バケツシャワー
行き方:オショグボモトパークからバイタクで約5分、200N。100Nくらいでも行けるかも。普通に宿の名前で通じたけど、道を挟んだ向かいの「Anthony Udofia Elementry School」も通じやすい。町の中心「Oke fia」のロータリーからは徒歩20分又は緑のミニバスで50N。
その他:部屋によって料金は違うが料金表があるのでボラれることはない。一番安い部屋はかなりボロく安いなり、という感じ。お金をせびってくる女が1人いるがそれ以外のスタッフは親切。Nike Art Galleryまで徒歩15分。
宿泊日:2017.6.24~3泊

オショボ宿



【オシュン=オショグボの聖なる森(Sacred Osun Grove)】
入場料:500N
スマホ:1000N
デジカメ:3000N
行き方:宿からバイタクで片道250N。ただ帰りはバイクや車の通る幹線道路まで結構歩かないといけない。
※ガイド付きだった。日曜だったからか受付が閉まっていたので、正確な値段は定かではない。入り口にある看板には一応「入場料の他にカメラ代必要」と書かれているけれど、料金は表示されていない。

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世界遺産「サン=ルイ島」(セネガル)

Category: セネガル
すったもんだの末ようやくモーリタニアからセネガル「サン=ルイ島」に到着。
諸事情により急いで首都ダカールに行かなければならなかった私達はこの町には1泊しかできなかったのだけど、もっとゆっくりしたかったなぁと思う。

サン=ルイ島はセネガル北部、大西洋に面したサン=ルイ地方にあるセネガル川に浮かぶ三角州。

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真ん中の細長い島がサン=ルイ島。
かつてフランスの植民地であり奴隷貿易によって栄え、現在も残る歴史的町並みが評価され、世界文化遺産に登録されている。島自体に奴隷貿易に関するものが残っているのかは調べていないけれど、現在ではただ普通の町だった。

町並みはさておき、私がまず興奮したのが女性達の服!!
「民族衣装」とまでの雰囲気は無いだけど、モロッコからモーリタニアの体のラインを完全に隠すムスリム服から一転して、体のラインにぴったり沿った派手な服。「ボン・キュ・ボン!」な女性が多いため、それがまたよく目立つ。(たまにキュが無い人もいるけれどw)
女性達の服は基本的にワンピースか上下分かれたツーピースで、下はロングスカート。襟や袖にフレアがついていたり、マーメイドラインのスカートだったりデザインは人によって様々。そして一番のポイントが生地の柄!上下同じ布を使っているのだけど、緑にショッキングピンクの花柄や、鮮やかな青に黄色の幾何学模様など、色も柄も超派手派手!

後で知ったのだけど、セネガルでは生地屋と仕立屋さんが沢山あり、服は自分で生地を選んでオーダーメイドで作るのが普通とのこと。う~ん、これは作ってみたい!!

そんな女性達の写真を撮りたかったのだけれど、やっぱり断られる・・・。
そう、どんなに体のラインを強調していようが、露出していようが、ここはまだイスラム圏。国民の約94%がイスラム教徒なのだ。(ムスリム女性は宗教上他人に写真を撮られることを嫌う人が多い)

しかしながら、派手なのは女性だけではなく男性も!!

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まぁ男性は普通の既成品の服を着ている人が多く、サン=ルイにいるオシャレな格好をしている人はそういう服を売っているお土産屋さん、という人が多かった。



町のお土産屋さんにはパッチワークのカラフルな布を飾っている場所が多くてかわいい!

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でもやっぱりアフリカ!!

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木彫りのお面。お祭りの時にも使うらしい。



バルコニーがあるのがちょっとヨーロッパ風かな・・・?

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モロッコからずぅーっとある馬車はここでも活躍中。

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あまりきれいでは無い川。

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西側の対岸も行ってみたけど疲れたので早々に切り上げて市場へ行ってみた。
川沿いにある三角屋根の市場↓

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市場には服や布、化粧品も売られていて何だかカラフル。

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アクセサリーコーナーは子供が喜びそうなカラフルなビーズが付いた指輪やネックレスがあってこれまたかわいいのである。

これいいやん!!

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「ツメ輪」。
かわいいけどすぐ落としそう。



エリちゃんが発見したこれ。

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「アメリカンライス」という実に美味しくなさそうな米袋を再利用して作られた袋。
歴史にうとい私は知らなかったのだけど、このデザインは第一次世界大戦時にアメリカが志願兵を募集した時のポスターの絵。

元ネタ↓

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ちなみに著作権は失効しているため、現在ではどうパクるかによって「戦争賛成」と「戦争反対」両方の意味でも使われるらしい。コメ業者は知ってて使っているのだろうか?;



町並み。

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川沿い。

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プスプスプス・・・(猫はこう呼ぶ)

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すごい色のケーキ、、、。

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セネガル料理。

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「ヤッサ・ポワソン」
ヤッサ=玉ネギソース
ポワソン=魚

正直私、アフリカの料理なんて絶対大したモン無いだろうと思っていたんですよ・・・。でもね、これが普通に美味しくてびっくりしました。この玉ネギと野菜をじっくり煮込んだようなソースがご飯に合う!そしてパンに飽き飽きな私にとって、米で食べれるというのがまたかなり嬉しい!そう、セネガルはフランスパンに具を入れたサンドイッチも多いのだけど、食堂に行けばほとんどお米!これだけでセネガルのポイント高いなぁー。



セネガルビール「ガゼル」。

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暑いのでとにかく美味しい。種類によるけど500~650mlで100円前後。(瓶ビールは空き瓶を返すと200CFA返却される。)



夜の橋。

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夜には出歩くのもダメけど宿が近いので。(サン=ルイ島はヨーロッパ人観光客も多く比較的治安はいいとされているけれど、人通りがあまり無い場所も多いので、夜の女性1人歩きはあまりお勧めしない)



サン=ルイ島の安宿


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写真:トリプルルーム

「AUBERGE DE LA VALLEE」
ドミトリー:6,000CFA
トリプルシャワー付・2人使用:15,000CFA
WIFI:あり
設備:ホットシャワー、蚊帳、お湯が沸かせる程度の簡易キッチンあり。
宿泊日:2017.5.22~1泊
行き方:バスターミナルからタクシーで約10分、2人で1000CFA。
タクシーに宿の名前を言っても分からないので、橋の近くにある有名な大きいホテル「Hotel de la Poste」まで行き、そこから徒歩3分くらい。

場所↓

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※上の赤いピンが泊まった宿。青いピンはタクシーの目印となる「Hotel de la Poste」。

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土と藁で作られたアイト・ベン・ハッドゥの集落(ワルザザート)

Category: モロッコ
ティネリールから「ワルザザート」という町へ。
バスターミナル近くの本日の宿。

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シャワー、トイレ付きの個室、60ディルハム(約660円)。

しかしこの「シャワー、トイレ」ルームというのがこの写真のカーテンの部分で、部屋より一段登った場所にあるというナゾのつくり。普通に水が部屋に流れてしまう。

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シャワーのヘッド部分も無く「これお尻洗うやつやん」と思わず突っ込みたくなる。しかもシャワーを浴びる時には立つ場所が便器の端なので、うっかりしてると便器に足を突っ込みそうになる。まぁ、、、安いし、他を探すのも面倒だからいいんだけど。
(90ディルハムの部屋は普通のシャワールームだった)



とりあえず町の中心部まで行ってみる。

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中心地には広場とスーク(市場)があり、夕方近くになると出店も出だして賑わっていた。バスターミナルから中心部までは30分弱歩くので、夜の町の雰囲気を楽しみたい人は広場近くの宿がいいかもしれない。

私はサンドイッチ的なものと久々にビールを買って帰宅。

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基本的にイスラム教はアルコール禁止なので、イスラム教圏の国によっては国全土で製造・販売禁止の国もある。以前行ったイランでは公的には禁止なので一見どこにも売っていないけど、場所によって探せばあるし飲んでいる人もいた。大体お酒禁止なのに「ノンアルコールビール」が売っていること自体おかしいと思う笑。

そういう厳しい国はまれで、トルコでも普通に自国生産ビールはあったし、モロッコでも自国生産ビールが何種類かあり、値段は350ml缶で10~14ディルハムくらいで、日本とそんなに変わらない。味はまぁ普通だったけど、暑かったし久々のビールだったのでただそれだけで美味しい。デーツの実から蒸留酒を作ることも可能(以前頂いた)。



翌朝、本来の目的である「アイト・ベン・ハッドゥ」の集落へ向かう。行き方がちょっと面倒臭く、ティネリールでみちよさんが「朝出た方がいい」と言っていたので私は朝出て、昼過ぎに帰り、帰ってすぐマラケシュ行きのバスに乗ろうと計画を立てた。マラケシュ行きのバスは朝から夜まであるけど、夜中に着くのは避けたいので、昼のバスに間に合わなければもぅ1泊してもいいか、くらいのノリで行った。

まずグランタクシー(シェアタクシー)か、マラケシュ行き民営バスで分岐点の「Oued Maleh」へ行く。私はグランタクシーの乗り場が分からなかったので民営バスで行ったけど、バスターミナルすぐ前に乗り場らしきものがあった。

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「Oued Maleh」からはまたグランタクシーに乗り換えるのだけど、これが運良くすぐ人が集まり、待たずに乗車することが出来た。

8:30にワルザザートを出て、9:30頃、アイト・ベン・ハッドゥに到着。

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世界遺産にも登録されているアイト・ベン・ハッドゥのクサル。

・カスバとは、、ベルベル人がつくった要塞、砦、城郭。
・クサルとは、ベルベル人がつくった要塞化された集落。
カスバとクサルの違いは、カスバは司令官など砦を守る要人のみが住んでいたのに対し、クサルは普通の家族も住んでいる集落。

アイト・ベン・ハッドゥは「アラビアのロレンス」「グラディエーター」など数多くの映画のロケ地としても使われている。まぁそのどれも私は観たことがないのだけど、唯一「アラビアのロレンス」だけは漫画で読んだので内容は知っている。

「アラビアのロレンス」とは、実在のイギリス陸軍将校トマス・エドワード・ロレンスが率いた、オスマン帝国からのアラブ独立闘争(アラブ反乱)を描いた、1962年にイギリスで作られた歴史・戦争映画。完全にノンフィクションなのかはさておき、事実を元にしてつくられた映画。内容はWikiを読めばほぼ分かる。

漫画はこちら↓


T.E.ロレンス

歴史に無知な私にはちょっと難しかったけど;中東に行く人にはおすすめ。これを読んだ後に映画も見たいなーと思ったけどまだ観ていない。古いけどDVDあるのかな?と思って調べたらブルーレイもあった。


アラビアのロレンス



話が反れたけど、まぁそのくらい現地では有名な場所で、ワルザザート市内には映画関連のテーマパークもある。昔はこのクサル内にも5家族くらい住んでいたようだけど、現在住んでいるのは1家族のみらしい。

道が今イチ分からないので、地元の人に聞きながら川を渡る。

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え、向こうにちゃんとした橋あるやん。

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門。

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ここを過ぎて、クサルの中に入ろうとすると、途中おじさんに止められ「10ディルハム(110円)」と言われる。事前情報では入場料は無料だったので、ちょっとおかしいと思ってそのまま無視して強行突破しようとすると行く手を遮られ「10ディルハム!」と言う。
門の近くにも「アイト・ベン・ハッドゥ10ディルハム」と手描きの看板があったので、入場料とるようになったのかな?と思って結局払ったのだけど、結果これは「ミュージアム(博物館)」に入る料金だった。

アイト・ベン・ハッドゥの入場料は無料です!
(2017年4月現在)

お金を払った後におやじは「ミュージアム」に入って行けと言う。
しかもこの「ミュージアム」がどっこもミュージアムなどでは無い。土とワラで作られた家(多分おやじの家)に入れるのだけど、展示物などは一切無くただ屋上に登れるだけ。しかも屋上から見える景色がいいというわけでもない。まぁ安いからいいんだけど、初めにアイト・ベン・ハッドゥの入場料と思わされている分ちょっと腹が立つ。

屋上。

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塔の中に壁画が残っていたけど、ちょっと新しそう?

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自称ミュージアムの前にいたファンキーな男性。

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この木の箱は、家の壁(日干し煉瓦?)を作るもので、ここに砂、小石、藁、水を入れ、上から杵でついて固め、乾かして完成、とお兄さんが説明してくれた。



細い路地に並ぶお土産屋さんのカラフルな服や絨毯。

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これはモロッコでよく見かける楽器。

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ヒモの部分に手を入れて、片手で1つずつ持ちカスタネットのように器用に鳴らす。



ここにも猫さーん。

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一度外へ出て、外にある小高い丘からの景色。

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何か映画のセットみたい;人が住んでないけいかなぁ?

反対側の景色の方が面白いかも。

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何も無さすぎて逆に凄い。

再びクサルの中に入り、頂上を目指す。

お土産屋さん。モロッコ全土で見かけるツートンカラーの手染めスカーフ。

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一番安かったのはティネリールで20ディルハム(220円、友達談)。エッサウィラでは値段表示があったけど30ディルハムとかだった。



これまたどこに行ってもある「ファティマの手」。

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中東や北部イスラム圏でよく使われるデザインで、魔除けの意味がある。ちなみに「ファティマ」というのは預言者ムハンマドさんの娘の名前。モロッコの家の玄関扉にはよく手の形のドアノッカーが付けられているけど、それもここからきているらしい。



頂上にいた楽器を奏でるおじさん。

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お世辞にもあんまりいい音色でも無かったのだけど、珍しくて暫く聴いていた。
弦はビニールを裂いたもので作られ、弓は馬の尻尾とのこと。

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山頂からの景色。

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ここから見える建物はセメントを使った比較的新しい建物が多いのだけど、モロッコは新築でもこういった茶色っぽい色を塗るのが基本なので、それほど周りの景色との違和感も無い。ここに無機質なグレーや白の高層ビルが建たないことを願う。



短期旅行だったら確実に絨毯買ってたな~。

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これもよく見るアンモナイトの化石。

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モロッコでは石(宝石の原石)が採れるので、きらきらした原石も沢山売っている。

砂漠の薔薇。

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えーこれ面白い!お土産屋さんのおじさんに「石を掘ったの?」と聞くと「砂漠で自然に石が固まったものだ」と言うので「え~ウソだ~Hahaha~!」とその場を去ったのだけど、後で調べると本当だった。無知でごめんなさい;

砂漠のバラ(Desert Rose または Sand Rose)とは、ある種の化合物が自然現象でバラのような形状の結晶に成長したである。(Wikiより)

まぁ私は既に持ってるけどね。ドラクエの世界でw



帰り道「アブリダシー」と声をかけられ、一瞬何のことか分からなかった。

「炙り出し」か。

少し気になっておじさんの工房に入ってみると、いきなり筆で絵を描き始め、サッサと炙り出しを始めてしまった。「え!いい、いい!お金払わないよ!」と言うと「ノーマネーOKー!」と言うのでほんまかいなと思いつつも成り行きに任せる。

1分も絶たない内に出来てしまった。

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名前は私が書いたのでヨレヨレ;
らくだ等、炙り出しで出た濃い茶色の部分はサフランの粉を水で溶かしたもので描いているそう。これはササッと描いたものだけど、工房に飾っているちゃんとしたものはもっときれい。

おじさんの写真撮ってもいい?と聞くと、ちょっと待ってくれと、シャツの上からきちんと民族衣装を着てターバンも巻いて準備OK!

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く、口が開いてるよ;
おじさんの後ろに飾ってあるのはこの場所で撮られた映画の写真。



家の前でぼ~っと座っていた子供。

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モスクのミナレットの上に作られたコウノトリさんの巣。

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ここからエッサウィラへ行きたかったのだけど、直通バスが無いので一度マラケシュへ行くことに。



ティネリールからワルザザートへの行き方

ティネリール 13:00発~ワルザザード 16:30
民営バス「Tamassint」3時間半 40Dh+荷物5Dh
※途中バスの故障で30分停車。

トドラ渓谷、ティネリール市内からティネリールのバスターミナルへの行き方はこちらの記事一番下を参照。



ワルザザートからアイト・ベン・ハッドゥへの行き方

バスターミナル 8:30発~分岐点「Oued Maleh」 9:00着
・マラケシュ行き民営バス 約30分 5Dh
・又はグランタクシー(シェアタクシー)10Dh
※「Oued Maleh」は発音が難しいので紙に書いて見せればOK。民営バスでも会社によって値段が違うようで、8:00発のに乗ろうとしたら20Dhと言われたので、グランタクシーが無難。

分岐点「Oued Maleh」~アイトベンハットゥ
グランタクシー(シェアタクシー) 約15分 5Dh
※私は帰りにグランタクシーがなかなか来ず、個人のタクシー?かよく分からない車に交渉で10Dhで帰ってきた。

【注意点】
市内から分岐点の往復はグランタクシーが頻発しているのでそれ程困らない。分岐点からアイト・ベン・ハッドゥまでは待つ可能性もあり。シエスタ(昼休憩)の時間帯はタクシーがほぼ無くなるので注意が必要。シエスタの時間帯は地域や、サマータイムの場合ズレがあるけど、夏だと13時~16時くらい。1時間くらい誤差があるかもなので、とにかく午後の移動は結構厳しいということ。私は帰りは11:30くらいにアイト・ベン・ハッドゥを出て12:30くらいに帰ってきた。



ワルザザートの安宿


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「Hotel Al Waha」
シングルシャワー付き:60Dh or 90Dh(飛び込み)
WIFI:あり(部屋可。遅め)
行き方:民営バスターミナルから徒歩すぐ。向かいに「Hotel Baba」という違うホテルもあり。
宿泊日:2017.4.26~1泊

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フェズの旧市街(メディナ)

Category: モロッコ
フェズ(Fez)の町。
ドーナツです。

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日本ではそんなに食べないのに、海外でドーナツを見るとなぜか買わずにはいられないドーナツハンターな私。考えれば日本で揚げたてのドーナツが食べられる店って無いよな~大体作り置きだし。


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時間が経つと美味しくないけど、その場で食べると素朴な味でふわふわ美味しい♪

泊まった宿は観光地となる旧市街から結構離れてはいるものの、近くに観光地化されていない旧市街もあり、ローカルレストランや屋台が沢山あって街歩きするには最適だった。

お気に入り朝ご飯。

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何かぽそぽそしたパンケーキみたいなものとヨーグルト。
パンケーキにはチョコクリームやクリームチーズを塗ってくれるので、私は「隣の人と同じものを」戦法でクリームチーズを塗ってもらった。ヨーグルトは砂糖も加えてあって普通においしく、このセットがまた合う。


 
フレッシュオレンジジュース屋さん。

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屋台によるけれど、ここは注文するとその場で絞ってくれる。砂糖無しでも甘い!ペットボトルに入れてくれて5ディルハム(55円)。



色んなところにある1ディルハム(11円)ジュース屋台。

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100%って書いてるけど明らかに化合物の入ったいちごジュース。まずい。

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デーツ(ナツメヤシ)ジュース。この店のはちょっと薄かった;

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デーツは日本では馴染みが無いけれど、イスラム圏では乾燥させたドライデーツがよく売られている。デーツはイスラム教の聖典コーランには「神の与えた食物」と書かれていて、ラマダン中の日没後に最初に摂る食事だそう。ドライデーツは甘さが凝縮されていてねっとりしていて干し柿のような感じで美味しい。



牛肉ミンチバーガー。

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ミンチ以外にソーセージとチキンも入った「肉肉コンビバーガー」。10ディルハム(110円)結構美味しくて、店が宿から近いということもあって晩ごはんは2日連続ここで食べた。



窯焼きパン屋さんの中の工場を外から覗いていたら、おじさんが「来い、来い」と中に招き入れてくれた。ちょうどパンの他クッキーを焼いていて、焼きたてのクッキーを1枚くれた。美味しい!「写真撮っていい?」と聞くと、「これは今日の夕飯なんだ」と得意気に釜の中からグリルされた丸焼きチキンを出してきた。

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クッキーと一緒に焼いて匂いとか大丈夫なんだろか;
でもまぁ釜の中はかなり広そうだから大丈夫なんだろう。



王宮。

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だだっ広い広場に細かい装飾が施された門。ウズベキスタンを思い出す。
やっぱりイスラム建築好きだなぁ~。


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旧市街に入る門「ブルーゲート」。

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夜撮影。

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モロッコでは旧市街のことを「メディナ」と言い、色々な町にある。
このフェズのメディナは世界遺産にも登録されていて、観光客と地元の人でごった返している。門をくぐると観光客用のちょっと高めのレストランがあり、それを過ぎると人がすれ違うのもやっとな細い路地の両脇にお土産屋さんが立ち並び、更に奥へ進むと地元の人が使う肉屋やスパイス屋、生地屋、金物屋、家具屋などそれぞれのジャンルごとに店が固まって並んでいて、これらの市場は「スーク」と呼ばれる。

とりあえずメディナの中は建物も高いせいで迷路のように細い路地が張り巡らされているので、ふらふら歩くと迷うこと必須。入口のブルーゲートの写真を撮っておいて、戻る時はその写真をお店の人などに見せて道を聞いた方がいい。
※お店の人以外だと、案内してくれるけどチップを要求されることもあるらしい。まぁ面倒なら多少払って案内してもらってもいいかもしれない。(距離によるけど近いなら5Dhくらいでいいと思う)



文房具屋さんの番台で寛ぐ猫さん。

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三角フードの民族衣装のおじさんを激写!

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この三角フードがついたローブのようなものはモロッコの伝統衣装で「ジュラバ」と言う。服の上に着るので夏用は薄手のものが基本で、長袖、足首が隠れるくらいの長さ。男性・女性用共にあるけれど、女性はビジャブ(髪を隠す布)をつけているのであまりフードを被っている人は見ない。フードを被っているのは大体年輩の男性が多い。
日用品店やお土産屋さんにも売っていて、デザインも探せばかわいいものもあるので外国人観光客も買う人が結構いる。



土壁の細い路地。

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「俺達を撮ってくれよ!」

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モロッコではデジカメやスマホも普通に普及しているのに、撮ってもらって何が楽しいんだろう・・・。そして例によって全員モヒカン!笑←現在モロッコでモヒカン大流行中。



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お土産屋さんなんかにはステンドグラスっぽいランプシェードをよく見るのだけど、ここは真鍮?のハンドメイドのランプシェード屋さん。

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ずっと携帯を触っているやる気の無い店員さんだったけど写真はOK!と言われ、店内は物凄くステキな雰囲気だった。


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別のランプシェード屋さん。

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生地屋のスーク、毛糸の上で寝る猫さん。癒される~(*´∀`*)

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あ、起きた。かわいい~(*´∀`*)

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くぁ~。。。

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あ、寝た。

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スパイス、調味料屋さん。

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ここに無いものは無いんじゃないかと思うくらい様々なスパイスが。岩塩もこんなに色んな色があるのか~と面白い。

スパイス屋さんにあったこれ。

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何かの植物を乾燥させたもので、竹を裂いたように1本1本が結構固い。コレも食べ物?と思い聞いてみると、店のおじさんが1本ちぎって歯の隙間に・・・爪楊枝だ!こんな天然の爪楊枝面白いなぁー。



うんうん、そこはあなたの場所なのね。

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細い路地を荷物を乗せたロバも通る。

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若めの男性は「写真撮っていい?」と聞くと結構ノリノリな人が多いかも。

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メディナの中を歩くと色んな匂いや音に出会う。
肉の匂い、それを焼く匂い、スパイスの匂い、皮の匂い。
ロバが歩く蹄の音、ミシンの音、銅製品を叩く金槌の音・・・。


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歩いていると途中すごく獣臭がしたので、何の匂いかと路地に入ると、動物の毛皮を剥ぐ工場だった。フェズには中世そのままの製法で手作業で皮をなめす工場(タンネリ)があり、ここではわざわざおじさんが「こうやるんだよ」と実演して見せてくれた。

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おじさんが鉄製の専門道具で皮を引っ張りながらゴリゴリと伸ばすと、よれた皮のシワが無くなり、薄く残った毛が取れてなめらかな皮になる。
当然この後「何か買わないか?」という流れになるものの特に欲しいものも無かったのでそのままスルー。チップくらいあげても良かったなぁ。

メディナの中にある皮なめし工場(タンネリ)は、旧市街の観光メインスポットとも言える。皮なめしとは、獣の「皮」を製品としての「革」に加工する作業のこと。

しかしこの場所がまたサッパリ分からず、その辺のお土産屋のおじさんに写真を見せて場所を聞くと親切にそこまで連れて行ってくれた。が、連れて行ってくれた場所もまたお土産屋さんだったので「どういうこと?」と思っているとどうやらタンネリはお土産屋の屋上などから眺めるのが普通らしい。お土産屋さんのおじさんは「匂いがキツイから」と私にミントの葉を渡し、屋上まで案内してくれた。

↓屋上からの景色

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丸いツボのような中に染色液が入っていて、それに皮を漬け込んで色をつける。

ついでに旧市街の町並み。

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ボロい建物に衛星アンテナが浮くなぁ;
お土産屋さんなので「何か買わないか?」と当然なるけど「また今度」とスルー。でもウザい国と言われるモロッコだけど、全然しつこくなくて結構拍子抜け。



更にうろうろ歩いていると、また別の人がこっちがタンネリだと勝手に教えてくれた。さっきよりも大きいタンネリ工場。

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別のお店から。


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結構高い位置から撮っているけれど、匂いがかなりキツい。後ろの白いオケで皮を洗浄するとのことで、鳩の糞を使っているとのこと。このアンモニア臭と獣臭と染色臭が混じっているのかな?
手前の茶色い桶が色を着ける場所で、赤色はポピー、緑色はミント、黄色はサフラン、青色はインディゴ、茶色は植物の葉と説明してくれた。説明後に「チップ」と言うのでまぁいいかと5ディルハム(55円)渡すと同時にサーッとどっかへ消えていった。後で知ったけれど、屋上で見せてもらう場合はチップ制?で相場は10~20ディルハム(220円)らしい;まぁ何も言われなかったからいいか。

ここのお土産屋さんの革製品。
クッションカバー。円柱のイスのようになるのかな?

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バブーシュ。

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かかとが折れるモロッコスリッパ。
屋内用と屋外用があって、デザインや色も様々でかわいい。


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さ、帰ろう。

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ちょこちょこ見かけた二人組の楽器を演奏するおじさん。

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歌いながら帽子についている飾りをぐるぐる回す。面白かったので演奏後にチップを渡したらもぅ1度歌ってくれた。



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屋台で売っていたナゾの果物。

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見た目はドラゴンフルーツのような紫だけど、大きさはビワくらい。
中身は真紫。


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1個1ディルハム(11円)と言うので買って食べてみた。
酸っぱい!けどちょっと甘い。ゴマより大きいくらいのタネが沢山あったのだけど飲み込めと言われた;「Fig(いちじく)」と言っていたけど、到底いちじくの仲間とは思えない。栄養はありそうだけど。



帰り際、レストランの勧誘にあい、食べる予定は無かったのだけど試しに安くしてよと言ってみると安くしてくれたのでここで食べて行くことに。

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日本の旅行雑誌「arco アルコ」に載っていることをひたすら日本語でプッシュしてくる店員。

コフタ(ミートボール)タジン。

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値段を安くしたことは言わないでくれ、と言われたので書かないでおこうと思うけど、結局なぜか私の言い値よりも安くしてくれたw 味はまぁ普通に美味しい。



宿に戻って向かいのカフェでミントティー。

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イスラム圏のカフェには基本的に男性しかいない。
綺麗とは言えないカフェのテラスでおじさんに混じりお茶を飲みながら行き交う人を眺めていると、ヨーロッパのオシャレなカフェもいいけど、やっぱりこういう方が落ち着くかも、、、と少し思う。



シャウエンからフェズへの行き方

シャウエン13:15発~フェズ17:55
バス「CTM」約4時間40分 100Dh+荷物5Dh
※指定座席。途中昼食休憩あり。なぜか民営バスターミナルの窓口が閉まっていて、更に朝の便が満席だった。他の日は75Dhだったけど、ホリデーシーズンだったからかボラれたのかよく分からない。



フェズの安宿


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「Hotel Agadir(ホテル アガディール )」
92 Bab Jeied , Fez, Morocco
+212 063 13 9993
34°03'14.2"N 4°59'21.4"W
シングル:60Dh
WIFI:部屋可。深夜1時で切断された。
設備:共同ホットシャワー(温度問題無し)、屋上で洗濯物が干せる。
その他:フランス系スーパー「カリフール」までは徒歩15分程度。
行き方:駅から徒歩焼く25分。新市街のCTMバスターミナルからだと徒歩40分程度かかるのでタクシーかバスが無難。
宿泊日:2017.4.11~2泊

場所↓


この宿は他の人のブログで賛否両論だったけど、個人的には絶賛するほどでも、こき下ろすほどでもない「値段相応の普通の安宿」という感じだった。一応個人的主観も書いておこうかな。

良い点:周辺が観光地化されていないのでローカル感がある。オーナーが親切。建物は古いけどベッドのシーツは清潔感がある。
悪い点:バスターミナルや旧市街には少し遠い。共用スペースがほぼ無い。深夜WIFIが切られる。

あと、部屋でWIFIが使えないという情報もあったけれど、私が泊まった部屋(階段を登って一番右側のシングル)は普通に使えました。まぁ色々アクセスが悪いので、同じくらいの値段の宿があるならわざわざここに泊まる必要も無いかなという感じ。
旧市街の門に入ってすぐ何軒か安宿あり。
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