旅女 Tabijo~義眼のバックパッカー編~のメイン画像

ベナン(コトヌー)でのナイジェリアビザ取得方法

Category: ベナン
ナイジェリア国旗

【ナイジェリアビザ】
取得場所:ベナン(コトヌー)
取得日 :2017/06/09
タイプ:シングル(申請日より30日間)
費用:US$56 (申請US$36, 手数料US$20)※オンライン申請
取得日数:即時(11時申請、20分後受取)

必要書類
・オンライン申請時に作成される申請書・入金確認書・謝辞書
・証明写真2枚
・パスポートのコピー1枚
・日本出国からベナンまでの行程表
・日本出国からベナンまで行った国のビザページのコピー全て(ベナンビザ含む)

ゴネた際に提出した書類(A)
・ナイジェリア国内での旅程表
・ホテル予約書(3日分)
・ナイジェリアからエジプト行き航空券のコピー(ダミー)

※実際ナイジェリアの後はカメルーンに行く予定だけど、過去ベナンでチャレンジした人がナイジェリア出国先のビザも必要と言われ撃沈していたので、アライバルビザが取れるエジプト行きのダミー航空券を用意。(enaイーナで仮予約し、スクショを組み合わせて作成)ただここまで必要かどうかは分からない。


在ベナンナイジェリア大使館
開館時間:休館日を除く月曜日から金曜日

↓場所は日本大使館のすぐ近く。

ナイジェリア大使館(ベナン)


ナイジェリアでの旅程表を作成する場合、もし行く予定があっても北部の町(カノ等)などは書かないこと。(ボコ・ハラムがいる危険地帯)
私は旅程表最後に「ネイジェリアの世界遺産や文化にすごく興味があります!すっごく行きたいの私!よろしくお願いします!」と媚び媚びの文章を追加。



~実際私が申請した時の流れ~

①オンライン申請をする前に大使館へ。パスポートを見るなり「居住者以外は受け付けない」と言われる。

②事前に用意しておいた(A)の書類を見せ、既に出国航空券を取っていることと、ナイジェリアの世界遺産や言語に興味があることを説明して粘る。更に「ナイジェリア居住者からの紹介状が必要」と言われるものの、いかに行きたいかを繰り返し伝えて粘る。

③粘った結果、オンライン申請+その他の書類を作成してもう一度来いと言われる。

④書類を用意し、インタビュー日を無視して翌日訪問。

⑤20分ほど待って発行完了。

★補足★
・とりあえず先にオンライン申請・入金してインタビュー日を無視し、航空券以外の揃えられるだけの書類を持って行った方が早いと思う。
・インタビュー日は入金確認書に表記されている。(私の場合10日後だった)
・コピーは全て同じ大きさ(A4用紙)で。
・対応は全然悪くなかった。英語が公用語だけど、ハウサ語の簡単な挨拶を覚えて行くとかなり喜ばれ、対応がいい気がする。
・日本大使館にレター(添え状)を頼んだけど、返答まで1週間以上かかった。(返答を待たずに申請したけど結局必要無かった。)
・ナイジェリアを飛ばす場合、ベナンにカメルーン大使館は無いが代行業者はある。値段は高い。(場所は日本大使館で教えてくれる)

在ベナン日本国大使館(Ambassade du Japon au Benin)
amb-japon@pv.mofa.go.jp
場所は上地図参照。
開館時間:休館日を除く月曜日から金曜日
8時30分~13時00分,15時00分~18時15分 
領事窓口:9時30分~13時00分,15時00分~17時30分
※日本語の本や漫画がある。



ナイジェリアビザオンライン申請方法

★オンライン申請の際にはGoogle(メアド@gmail.com)、Yahoo(メアド@yahoo.com)いずれかのアカウントが必要なので、無い場合は先に作っておく。アカウントをしばらく使ってない場合は事前にメールが届くかちゃんと確認してから申請へ。

【ナイジェリア大使館ホームページ】
http://immigration.gov.ng/

①ホーム下にある「Visas」をクリック

②下の方にある「How to apply」のStep1「here」をクリック。

③Processing Country=ナイジェリアビザを申請する国→ Benin →下にある「Start Application」をクリック。→ビザ申請ページに移動。



【ビザ申請ページ】
①Google、Yahooいずれかのアカウントでログインする。
※「Services」のページ下「Application Fee」をクリックするとビザ代が見れる。日本人は現時点でシングル・ダブル・マルチでも同じ値段で36ドル。

②必要事項を入力。

③右の「 Application >> NIS Application」をクリック。

④Application Type→Visa/Free Zone
 Processing Country→ビザを申請する国

⑤Application form→ひたすら埋めていく。STEP7まである;
・Identification Marks ほくろや傷など体にある特徴。特に目立った特長がない場合はNA(特に無し)と記入。
・所持金を書く欄は多めに。残高証明の提示を要求された時のために実際の所持金を書いた方がいいけれど嘘でも5000~7000ドルくらいは書いておいた方がいい。

⑥STEP6でAPPLICATION IDとREFERENCE NO.が表示されるので控えておく。

⑦コピーページをPDF保存して終了。お疲れ様でした!!

が、ここで終わりではありません!
この時点でログインしたメールアドレスにビザ申請受付メールが届きますが、「ビザ代を支払い後に申請が受理されます」とあります。

⑧PDFを保存したら印刷ページなどを閉じて元の画面に戻り「continue」をクリックすると「PAYMENT(決済)」に進める。値段を確認して「Proceed To Online Payment」をクリック。トータルのビザ代→US$56(申請US$36, 手数料US$20)

⑨払い戻しの条件などの説明ページ。チェックボックス2つにチェックをし、マスターカードかビザカードを選択。

⑩カード処理が終わると無事決済完了!今度こそお疲れ様でした!!
最後のページで「ORDER NUMBER」が表示されるので一応控えておくこと。
値段の横に表示されているプリントできるものは全て保存・プリントして持って行きましょう。

⑪支払い完了のメールも確認して大使館へ。

※渡航日を記入する場所があったが、実際出来上がったビザは申請日から30日間だった。



ベナンで使ったお金(19泊)
203,625CFA(約39,663円)
1CFA=0.19JPY(2017年6月)

※上記に含まないお金
・神様奉納金
・病院、薬、虫よけ等
・フランス語授業
・ナイジェリアビザ代 56USD(カード)
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ベナンでのフランス語とか食事とか

Category: ベナン
ベナンに来た一番の目的、ブードゥー教のお祭りのために村に行ったのは3日間だけだったにも関わらず、ベナン自体にはトータルで20日間近くも滞在してしまった。

お祭りから帰ってからは、Y君にお願いし、教師をしているベナン人から宿でフランス語を教わっていた。この先生は英語もできるしさすが先生というだけあったのだけど、質問も全てフランス語だったため超初心者の私達からすると「まず質問を解読する」ところから始まるので全てに時間がかかっていた。(エリちゃんはレベルが違うので私と舞踏夫妻が同じクラス)なんとな~く挨拶や自己紹介、旅行会話程度が分かるようになったところでベナンの滞在期限も迫り、「そろそろ次の国に行く準備をしなければ」とタイムアップ。

また試しに1回だけこちらは日本語が話せる別の先生にも教わったのだけど、ちょうど宿にトイレの汲み取り業者が来ていたため、まさかの一番始めにノートに書いたフランス語が

「くみとり vidange」

絶対もぅ二度と使うことは無いフランス語だと思われる。

更にその次が

「うるさい bruit」

まぁとにかくうるさかったせいもあり、2時間の予定だった授業は切り上げて1時間で終了。。。



西アフリカはフランス語圏が多く、フランスよりも安くフランス語が学べるのでおすすめ。モロッコ、セネガル、ベナンなんかであるので気になる方は現地の日本人宿や日本食レストランで聞いてみると誰かしら紹介してくれると思います。(ベナンの場合はだるまとか)ただ「訛り」はあると思うので、ちゃんとした発音を学ぶにはあんまりでしょうが。
ちなみにベナンで私達が支払った料金は、教師をやってる先生に教わった時はグループレッスンで1時間1人4,000CFA(約760円)、個人レッスンで1時間5,000CFA(約950円)。
教師ではない一般の方から学ぶ場合はグループレッスンで1人1,000CFA(190円)でした。値段もピンキリで交渉次第という感じです。
教師をやってる人の方が値段が高いものの、私達の場合はやっぱり高いだけあってそちらから教わる方が良かったと感じました。ただ相性などにもよるので一般の人でもいいと感じる人はいるかもしれないので、一概にどちらがいいとは言えません。

レッスンはお互いの予定が空いている日を相談して調整。最低でも続けて5日くらいはやった方がいいと思いますが、1日からでもOKなので、先生との相性も考えて最初は「何日間」と決めず「とりあえずお試しで1日」という風にした方が無難かも。私達は1日2時間、5日くらいやったかな?1日2時間と言えど初心者なので覚えることが多くて初日で頭が沸騰しそうでした;

初めに先生にどの程度のレベルまで教わりたいかを伝えておくといいと思います。私達は期間が短かったので「旅行会話程度」と伝えましたが、しっかり文法を習いたい人はそう伝えるといいでしょう。



さて、ベナンの次の国はナイジェリア!!!
あぁもう響きすら怖い。
ただ、この先陸路で行くにはナイジェリアを通るのが治安的に一番「マシ」という、、、ナイジェリアでマシって;ナイジェリアの上にあるニジェール・チャドルートはかなり危険エリアなのです・・・。

私がトーゴへ行くエリちゃんと舞踊夫妻を見送り一番最後に宿を出たのも、なかなかナイジェリアという国に行く踏ん切りがつかなかったため、、、(-д-υ)

更に悪いことにラマダン中。。。
※イスラム圏+ボコハラムによりラマダン中(断食月)はテロの危険性大。

しかしここでちょっとした助け舟が。
村から帰ってすぐ、ナイジェリアから来たという日本人男性「H田さん」と宿で出会い、貴重な情報を沢山聞くことができた。

H田さん「ナイジェリアのラゴスからコトヌーまで直通のバスがあったんで、これは楽だと思ってチケット買ったんですよ。ところがギッチョン!!国境で難癖つけられて賄賂賄賂で僕だけ時間かかったんで、バスに置いて行かれちゃいました。もぅ全損ですよ!」

その後私とエリちゃんの間で「ところがギッチョン」「全損です」が流行語となる。

H田さんは北海道出身で、喋り方が大泉洋そっくり!舞踏夫婦もまた北海道出身なのでそれを言うと「北海道の人みんなこういう喋り方だよ~」と言っていたけど、ここまで似ている人もなかなかいないような気がする。(私は昔北海道のスキー場で3ヶ月ほど働いていた)

私「賄賂って払うんですか?」

H田さん「賄賂~?払って通れるなら払っちゃいますよ~♪」

そう言いながらハハハーッと笑うH田さんを見て、賄賂なんて絶対払うもんか!と目くじらを立てている自分がものすごく小者に感じた。(でもやっぱり払いたくないのである;)
H田さんは日本からずっと陸路移動でアフリカも東周りで一周中、ここまで来たらあと一息というところ。最近空路を使っていないバックパッカーなんてめったに会わないので凄いなぁー。私の一番長い陸路移動はキルギス~イタリアで、それでも長く感じたけど、ちょっと羨ましい。




~ベナンいろいろ~
市場近くの歩道橋から撮ったベナンの町並み。黄色いベストを着ているのは庶民の足であるバイクタクシーで、私も何度も利用したがかなり運転が荒いので怖い。町によってベストの色が違う。

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宿の近くにあった王様の絵

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ベナンの切手

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特産品パイナップル。現地の人に買ってもらうと10コで500CFA(約100円)!マンゴーも安く10コで600CFA(120円)だったけど、マンゴーには当たり外れが多かった。

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路上で会ったかわいいヘアスタイルの女の子。

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移動式アイスクリーム屋さん。

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一番安い50CFA(10円)のアイスは駄菓子アイスのような感じだけど、サッパリしてて意外と好き。



~ベナンで食べたもの~
人の顔よりデカいパン。

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屋台のヨーグルト。100CFA(20円)。

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練乳などのトッピングはそれぞれプラス100CFA。氷と一緒に入れてくれるので冷たくて美味しい。宿の近くのこのヨーグルト屋台は地元民にも人気でよく混んでいる。

場所(赤いピンの位置)↓

ヨーグルト屋
※青いピンが宿、その上のピンクのピンが日本料理「だるま」の場所。



セネガルでもあったビサップ(ハイビスカスジュース)100CFA(20円)

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ぶっかけご飯パスタ 200CFA(40円)

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2つ分かれて盛られてるのは、始め「100セーファー分」と注文した後少ないと思いなおしプラス100セーファー分追加したため。ソースはとにかく辛い!



豆の煮物と「バリ」100CFA(20円)

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「バリ」と呼ばれる多分トウモロコシの粉を混ぜて食べる。舞踏夫婦と一緒に屋台で食べたのだけど、

「だるまの親子丼はこれ45杯分か~」

というケンさんの言葉にハッとした。45杯分・・・;
それを知りつつまただるまに足を運んでしまう私達って。



だるまの天丼 4,500CFA(約900円)

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まぁ最終日だしいいよね!(゚∀゚)色々食べたけど、個人的には天丼と照り焼き味噌チキンが好き。



村に行った時にも食べたインニャムピレ。写真のフロマージュ(燻製チーズ)と合わせて800CFA(160円)

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ここはある程度できあがったものを、注文後にまた杵と臼でついてくれるのでもちもち。出来立てが食べれるのは丁度お昼前くらいかな?



宿近くの屋台で食べたあずきご飯+玉子 150CFA(30円)

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「俺を撮ってくれよ!」

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黒くてあまり映らない・・・。



約1ヶ月、今までで一番長く一緒に旅したエリちゃんともここでお別れ。
エリちゃんはベナンの西トーゴに、私は東のナイジェリアに。ブードゥー教のお祭りのためにセネガルからベナンまで飛行機で飛んだので、その間の国も行ってみたいとは思うのだけど、先に進まないと金銭的に余裕が無い。

エリちゃんとの最後の夕食の時、本当はビールを奢ろうと思っていたのだけどこの日エリちゃんはマラリア予防薬を飲んでいたためアルコールは飲めなかったので、私が買ってきたコーラで乾杯。
※マラリア予防薬は飲んだ日はアルコールは飲めず、薬の効果を維持するために1週間ごとに飲まなければならない。


icon_eri 「え?コーラ奢りで?シホさんこういうことする人だったんだー!?」


icon1_shiho 「ちょっと;どういう意味?」


icon_eri 「何か結構別れとかドライなタイプだと思ってた。せいせいしてるんじゃないかって」


icon1_shiho 「えー!?いやいや、寂しいし!」


icon_eri 「もしかして友達と別れる時手紙とか書くタイプ?」


icon1_shiho 「いや~そこまではせんけど・・・(汗)」


と言いつつも昔はしていたことを思い出す;カウチサーフィンでも見送りしてくれようが必ずこっそりホストに置き手紙を残す私。だけどそういや今までも付き合いが長くなってからこう言われることは多いのだけど、そんなにドライに見えるのか~私。

その後も私が何かする度にもはやネタ的に「シホさんってこういうことする人だったんだ」を連発するエリちゃん(;´∀`)
食事の後、なぜかモロッコから毎日何を食べたかを振り返ろうトークになり、まぁエリちゃんの覚えていること。さすがの記憶力!でもやっぱり私が印象深かったのはモーリタニアのアイアントレイン後の宿で食べたぶっかけご飯かな。その時ちょっとケンカしてたし笑



翌朝エリちゃんが出発する時に、餞別に買っていたバナナチップスをあげると案の定

icon_eri 「シホさんってこういうことする人だったんだ・・・」


icon1_shiho 「するよー!」


icon_eri 「お金無いのに・・・」


icon1_shiho 「しっ失礼なっ!Σ(゚д゚;)」←否定は出来ないw


そんなこんなでエリちゃんは雨でぬかるんだ道を、まだ靴5足が入ったままの重量級キャリーバックを引きずりながら旅立って行った。

エリちゃんはとにかく頑張り屋さんでその国の言葉をしっかり勉強したり、現地の人とすぐ打ち解けれるコミニュケーション能力の高さがあったり、料理が手際良くて上手だったりで、色々羨ましいと思ったり自分も頑張らないとと思わされたり。私のほうが言語能力が低くマイペースな分色々迷惑をかけたけれど楽しかった。

一人で旅をしていて「ちょっと自分が成長したやん!?」と感じることがあるけれど、私の場合一人で成長するには限界があって、他の誰かから刺激を受けることが多い。



20日近く過ごしたベナンからの旅立ち。

モロッコでエリちゃんに出会わなければ私はエジプトに飛んでいた。

Y君に出会わなければベナンのお祭りにも行っていなかった。

セネガルにあと1日着くのが遅ければ舞踏夫妻にも出会えていなかった。

ベナンのお祭りに行っていなければロジェさんともKさんとも出会えていなかった。

お祭り日が数日遅ければH田さんとも出会えていなかった。

色んな「偶然」がうまく重なって、重なって、国を越えて人と人とが出会う。

旅をしていると幾度となく経験することだけど、「偶然」って面白い。







アフリカのヴェネチア!水上集落「ガンビエ」観光

Category: ベナン
はい!お久しぶりです!ヽ( ;∀;)ノ
久々のブログ更新♪
ようやく西アフリカを脱出し、現在アフリカ南部の「ザンビア」という国にいます。ここザンビアは普通に外国人観光客も多いので、ようやくまともな国に来れたという感じ。今までとのギャップに戸惑いつつもデカいショッピングモールにテンション上がったりです!
ただ今後もあまりWIFI環境がいいとは言いがたいので、ブログ更新はぽつぽつ・・・となるかと思われます。電波悪いながらも何とか月イチのラジオ出演は続いているので香川の皆様聞いて下さいね~♪



さて、え~何の話だったか、あ、そうそう、ベナンの続きです!

ティオ村からコトヌーへと戻って来た私達は「ガンビエ」へ。ガンビエとは奴隷貿易時代に奴隷になるのを逃れようとした人々が作った水上集落で、現在はコトヌー随一の観光名所となっている。
メンバーは他の予定があったY君を除く、私とエリちゃん、舞踏夫妻、Kさんの計5人。

ガンビエ観光ではボートを1台チャーターして水上集落を巡るので、まずはボート乗り場へ。ボートの料金は看板に大きく表示されているのでボラれることは無いと思う。

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写真上がモーターボート、下が手漕ぎボート、それぞれ1人料金で人数が多くなるほど安く、モーターボートの場合1人だと7,050CFA(1,340円)、5人以上9人未満だと4,050CFA(770円)。

更にガイドの客引きも多い。
ガイドは始め5人で15,000CFA(1人約570円)と言ってきたが、交渉の末5人で5,000CFA(約190円)になったので雇うことに。最初のふっかけ具合がひどい。
ただガイドは「ガイドがいないと写真を撮れない時もある」と言っていたが、結果的にガイドがいようがいまいがその人がダメだと言うと撮れないので、全く関係無かった。

若干ちゃんとしたガイドなのか怪しかったので、一応写真を撮らせてもらう。

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左がガイド。右がボート料金徴収係なんだけど、何でこんな悪そうな顔をしてるんだろう;



ボート乗り場

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天気はあまり良くなかったけれど、暑いことには変わりないので私達はモーターボートを選択。1人4,050CFAだけど端数の50CFAは簡単に値切れた。まぁ頑張ればもっと値切れたのかもしれないけれど一応価格表示されてるしね。。。

地元の人達は、転覆したこととか無いんだろうか・・・と不安に感じる小さな木舟にぎゅうぎゅう詰めで乗って移動している。

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個人が所有している木舟はこんな感じ。

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ボートが出発した途端ガイドが上機嫌で歌い出すので私達は「ガイド料入ったから嬉しいんだろね・・・」と察する。

更にそこからは「ガイド」という名の「授業」のような彼のマシンガントークが始まる。水上集落のある場所まではモーターボートでもまぁまぁ時間がかかったのだけど、その間ずっとガンビエについての説明をしていた。

「この村では舟が重要。子供は5歳で舟を漕げるようになり、1家族に3隻は舟を持っている。1隻目はお父さんが魚を取りに行く用、2隻目はお母さんが魚を売りに行く用、3隻目は子供が学校へ行く用・・・」

「ここは”ノン・コイ”という湖でベナンで一番大きい。1年の内3ヶ月は雨季で水かさが増えて深さ2m、乾季は海からの水で満たされ深さ1.2mになる」

「35,000人以上の人が住んでいる。木製の家は5年から10年に一度建てなおされる」

、、、とまぁ、こう書くとちゃんとしたガイドだなぁ~と思うかもしれないが、子供でも分かるようなことをひたすら何度も強調するので「そんなの分かるよ!」と何度も言いたくなったのだけど、面白いのでそのまま聞いていた。

↓一例

「1年は12ヶ月ある」

「魚は新鮮な方が売れる」

こんなことをさも重大そうに何度も繰り返す;

そして自信満々に。

「ガンビエはアフリカのヴェネチアと言われている!」

これは西アフリカを旅するバックパッカーの間では有名なんだけど、行く前からみんな当然アフリカにあんな綺麗なものが突如出現するとは信じてないので「あぁ、アフリカのヴェネチアね、かっこ笑い」みたいな感覚で言うのだけど、このガイドは結構本気で言っているのである。むしろベナンの誇りだ!という雰囲気すら感じられたので、そこは突っ込まず温かい目で見てあげよう・・・。



ガイド「週末の夜は舟で渋滞するんだよ。男女が歌を歌って、異性にアピールしたりデートをするんだ。」

ベトナムやパプアニューギニア、ヨーロッパの田舎でもそういう風習を聞いたけど、現在はどこもそれが廃れているので、まだ残っているのは凄く珍しい。

ガイド「今からみんなで歌うよ!僕が”ピュンピュンチェ”と言うと、みんなで”オーイェゲ”と言ってくれ!さぁ!”ピュンピュンチェ”!!」

私達「オ、オーイェゲ!」

「ピュンピュンチェ!」

「オーイェゲ!」

「ピュンピュンチェ!」

「オーイェゲ!」

※ずっとリピート。



謎の掛け声に包まれる船内。。。

ノリノリで「チェケラッ」というポーズまで追加しながら合いの手を入れるエリちゃん。

ノリノリのガイドの横で無言でそれを見つめるケンさん。

オーイェゲと言いつつその様子をビデオに収めるバンビさんとKさん。

そのシュールな光景に爆笑する私。

な、何なんピュンピュンチェって!オーイェゲって!笑



そんなこんなでアフリカのヴェネチアに到着。

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・・・なるほど。

どっからどう見てもヴェネチアである。

なかなか風情があっていいではないか。

半分水に浸かって趣きを増すアフリカのヴェネチア。

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まだ記事に書いていないけれど、私はイタリアの本家ヴェネチアも行ったことがある。ここで本家の写真を載せることは簡単だけど、それではあまりにもガンビエが可哀想なので、ヴェネチアで撮った、ブチャラティがトリッシュと乗ったエレベーターの写真でも載せておこう。

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半分水に浸かっていたお土産屋さんで売られていた手染めのTシャツ。

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外国人にアピールして小銭をせびる子供達。

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この時はあげなかったけど、この子はただ「金くれ」というのではなくちゃんと「パフォーマンス」をしていたのであげても良かったな~と後でちょっと後悔。

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八百屋さん。

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小さな子どもも上手く舟を操る。

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市場。

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舟の上で楽器を演奏している子供達。

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教会。

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しかしここで全員ふと気付く。
あれだけ喋りまくっていたガイドが、肝心の村に入ってから全然喋らない!普通「あれが病院で、あれが学校で・・・」とか説明あるもんじゃないだろうか。

その上途中からスマホで写真を撮りだす。というか、何なら私達よりも撮っている。


私達「え?何で写真撮ってるの?」

ガイド「僕も君達と同じツーリストだからさ!」


は?(゚∀゚;)

いや、アンタガイドやろ!!!


その後も大した説明も無いまま水上集落を散策。

途中草むらの中に銅像を発見。

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「アレは何?」

「奴隷を助けた鳥だよ。」

「へー!何の鳥なの?」

「う~ん、鷹ではないけど、、、分からない」

・・・鷹ではない鳥だということが分かった。



お土産屋さんには謎なものが沢山売られている。

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アフリカに入ってよく見かけるお面。「ザ・アフリカ!」って感じ。

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これなんか千と千尋に出てきそう。

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あ!猫様!

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子猫もいたけど、ここにいる猫ってやっぱり泳げるんだろうか・・・。



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カラフルな家。

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結局ガイドは村へ入ってからはずっと写真を撮っていただけで建物などの説明も無く、レストラン兼お土産屋2軒に立ち寄っただけなので、全員がガイド必要無かったな~と感じていた。
帰りにガイドが「どうだった!?僕のガイド良かったでしょ?」と聞かれ、無駄に正直者の私達はつい「う、う~ん」と黙りこんでしまった。若干落ち込んでしまったガイドに「ちょっと悪いことしたかな」と思ったのだけど、現地で働くKさんが「いいんですよ。褒めると調子に乗るので正直に言った方が。まぁ彼等がちゃんとどこが悪かったか考えてくれるかは分かりませんが笑」と。なるほど(;´∀`)

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帰りボート乗り場の外で買った揚げサツマイモ。甘くて美味しい♪

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なかなかクオリティ高めの理髪店の看板。

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大通りに出てコトヌーまでのタクシーを拾おうとすると、何と!!ティオ村でチャーターしたタクシーとはち合わせ!!向こうも覚えていて「乗れ乗れ!!」と乗っていた乗客を降ろして私達を乗せてくれた。当然降ろされた乗客と揉めていたけれど、まぁ彼がいいならいいのだろう;しかしこんなに車通りの多い場所で何てタイミング。偶然ってすごい。

次回でベナン編は終わり~!



水上集落ガンビエ(Ganvie)への行き方

①コトヌーからボート乗り場のある「アボメカラヴィ(Abomey-Calavi)」へ。
バスの場合「Etoile Rouge」のロータリーから発着。私達は人数が多かったのでタクシーで。GH和心から1台5,000CFAだったけど、もっと安くなるかも。

②ボートチャーター
木舟とモーターボートで値段が違う。ガンビエに着くまで結構距離があるので、木舟はかなり時間がかかると思うので、特に暑い場合はモーターボートがお勧め。ガイドは無くても問題無い。







~ブゥードゥー教のお祭り~神様にカツアゲされる。

Category: ベナン
ティオ村滞在最終日。
この日は日曜日なので、朝教会のミサに参加する。村の人達はブゥードゥー教のお祭りにも参加するけど、キリスト教のミサにも参加する。まぁその辺は日本同様ユルいみたい。

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キリスト教のミサは司祭様が聖書を読み、全員で聖歌を歌ったりし、この教会でもやっていることは同じ。しかし他の国では聖歌を歌う際パイプオルガンが使われるところ、ここでは太鼓とシンバルのような民族楽器で演奏されるのでドンチャンドンチャンと、とても「聖歌」というイメージからはかけ離れた光景だった。

更にミサの後に、この教会の建設費用の寄付金を募るというイベントが発生し、寄付をしたい人が直接前に出て担当の人にお金を渡す。それがまた日本では考えられない回収方法で、寄付金を受け取った担当の人はその場でお金を数え、「この人は◯セーファー寄付してくれたぞー!」とマイクを使って声高に金額を発表するのである。
それに応じてみんな拍手をするのだけど、額が大きい場合は太鼓とシンバルでドンチャンドンチャンと騒ぎ立てる。
うーん、現金社会!!(゚∀゚)



赤と白の服がシスター達。

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神父様。

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教会にいた子供達。

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ここでロジェさんから悲しいお知らせが。
お祭りの寄付金は50万セーファー(約9万5千円)集まったのだけど、その内20万セーファー(約3万8千円)が持ち逃げされたとのこと。。。
更に残念ながらオロ様は見れないと。

「20万持ち逃げされたからオロ様に払う分のお金が無くなったのかな・・・」

と相談する私達。
ブゥードゥー教の神様=お金という図式が頭の中で既に成り立っている。
オロ様はコトヌーで会ったベナン人も「特に女の人は危ない。みんな家の中に隠れて、音だけ聞くんだ」と言っていたので是非見てみたかったのだけど。その代わり本日は「エグン様」という神様がいらっしゃる予定。



神様は夕方くらいに出現予定なので、その後みんなで車に乗り込みロジェさんの血族?友達?がいる「ボボイン村」という村へ行く。ボボイン村・・・思わずもぅ1度聞き返してしまった。
昨日同様ロジェさんの弟(タダ食い男)も加わり、ぎゅうぎゅうの車内で数時間、ボボイン村に到着。

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ここでお昼ご飯ということなんだけど、ここへ来たのは昨日食べた「インニャムピレ」をまた食べるため。これは私達が言い出したのではなく、ロジェさんのはからい。昨日私達があまりにも「美味しい!」と連呼していたので、もぅ一度美味しい場所で食べさせてあげたいとなったのだろう。

Y君「田舎のおばあちゃんちで、美味しいと言ったものが毎日出てくるような感じですよね・・・」

本当だ!笑

しかも今回は目の前でイチから作ってくれたのだけど、完全に餅つきの要領で驚いた。こういう風に作っていたのか~。

杵と臼でペッタンペッタン!

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犬も見守る中、2人がかりでも息がぴったりでぶつからない!

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まだ出来るまでに時間がありそうだったのでちょっとだけ村散策。

猫さ~ん!!

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作物の貯蔵庫かな?

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これは中が炊事場のようになっていた。

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村の子供。

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壁に絵が描かれている家も。

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誰かがペンキで描いたようなちょっと毒々しい葉っぱ。

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岩の上に登るY君と夫妻。(私は面倒臭かったので下で待機w)

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おーい!( 」゚Д゚)」

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インニャムピレ完成。

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ソースはピーナッツソース。
つきたてのインニャムピレは美味しく、久々の違うテイストのピーナッツソースも良かった。
肉はチキンとホロホロ鳥が入っていると言うので、「ホロホロ鳥!?食べたい!」と思ったものの、私に取り分けられたのは「ネック=肉がほぼ無い」部分だったのでしょんぼりしているとバンビさんが肉を分けてくれた。
ホロホロ鳥はフランス料理にも使われる高級食材だけど、生息域はアフリカなのでこの村でも普通に放し飼いされている。
初めて食べたホロホロ鳥は意外にも鶏肉とは全然違う味で、どちらかと言えばビーフよりで味が濃い。かなり成長しているからか、調理法のせいなのか、結構筋肉質で硬かったけれど、悪くはない。



ボボイン村から再びティオ村へ戻る。この後の予定はピクニックをすると言われたのだけど、もはやボボイン村でご飯を食べた時点でピクニックのようなものである。

ロジェさん「村へ戻ってピクニックだ」

私達「ピクニック?」

ロジェさん「ピクニックだよ。知らないの?」

私達「いや、ピクニックは知ってるけど・・・」

ロジェさん「結構遅くなったからピクニックが終わってるかもしれない」

・・・ピクニックが「終わる」ってどういうことだろう?と全員でキョトンとなりつつも、とりあえず身を任す。

ピクニックは昨日のサッカー場の近くで行われていた。

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・・・こ、これがピクニック?Σ(゚д゚;)

大きなタープテントの下には長机とイスが並べられ、集まった村人達がそれぞれ飲み食いしている。更に広場では歌が歌われたり、音楽隊が演奏したり。


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なるほど、、、これが本来のピクニックだったのか。河川敷でビニールシートをひいてお弁当を広げるような小規模なものはどうやらピクニックとは言わないらしい。私が今までやってきたピクニックはピクニックにしてピクニックにあらず!

既にボボイン村でご飯も食べてワインも飲んでいるのでお腹いっぱいな私達は特に何も買わずにテーブルについて見ていたのだけど、ピクニック責任者?が「日本人に!」ということでビールやらジュースやらを全員に、人数分以上に振る舞ってくれた。
「足りなかったら言ってくれ!」とまで言う太っ腹さ。

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このギネスは何とベナン産!
しかしめっちゃ苦い!黒ビールだから苦いのは承知だけど、普通のギネスより明らかに苦い!というか美味しくない!←コラ;

みんなで乾杯!

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私達のテーブルの周りは常に好奇の目を向ける子供達に取り囲まれている。

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このコの髪型がまたかわいい。髪の先におもちゃみたいな飾りが付いている。

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私達の寝床を無償で提供してくれた市長さんにも挨拶しに行く。
市長さんの写真を撮り忘れたけれど、奥様の写真を。

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この同じ服の女性陣、なんと全員市長の奥さん!Σ(゚д゚;)
ベナンは一夫多妻制と聞いていたけど、初めてこれだけの女性を目の当たりにすると圧巻。ケンカとかせんのやろか。
(今まで行った国でも、田舎の方では財力がある人は養えるだけの女性をめとれる、という風習が残る場所があった。)

ベナンでは女性も男性も太っている方が「お金に困ってない」という意味でモテる。さすが財力のある市長。奥さんは全員もれなくふくよかでいらっしゃる。

市長に一番近い席に座っていたのは第一夫人かな?

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見たことの無いタンバリンのような楽器お持って演奏している女性陣がいたので、近づいて楽器を見せてもらうとプラスチックのお皿で意外と味気ないw 

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演奏していた女性達。

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広場でのカラオケ大会?は実に盛り上がり村人もヒートアップ!歌っている人に近寄り踊り出す人が続出したので、スタッフが収拾をつけようと踊り狂う人達を押し戻したのだけど、1人のおじさんだけは何度押し戻されてもまた戻って来て踊りだしていた。

イヤホ~ッ!!!

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これまた年齢にそぐわないキレキレの腰の振り具合で、めちゃくちゃ面白かった。
動画を撮ったのだけどなぜか今ファイルが開けない;



村の子供達。

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「フォトフォト!」と言われるので撮るのだけど、笑っててもいざカメラを向けると「ピッ」と気をつけの姿勢になるのでちょっと可愛くて面白い。

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一度撮るとどんどん仲間が集まって来る。

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あ、これ色が信号みたい。

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この3人の男の子の服は色は黄色×青だけど、柄は全部違ってオシャレ~。

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そしてついに待ちかねたブードゥー教の神様が登場!!!

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こちらの神様は「エグン様」。現地での発音は「エグン」だったけど、後でネット調べると「オグン(Ogun)」という神様が出てきたので、同一人物かな?ただ人によっては「クビト」と呼ぶ場合もある。エグン様はこの後も色々な種類?が出てくるので、もしかするとそれぞれ呼び名が違うのかもしれない。

ちなみに前回見たザンベト様は「死者の魂」なので触ってはいけないらしいけど、村人はめっちゃ触っていた。

しかしこのエグン様は絶対触ってはいけない!
エグン様は急にダーッ!!と走りだすのだけど、その度に近くにいる村人は大人も子供もワーッ!!と本気で一斉に逃げ出すので面白い。日本のお祭りでいう天狗やダカのような感じなのだけど、子供だけでなく大人も真剣に逃げる。何なら慌てすぎて転びまくる人続出。

エグン様が私達にちょっとでも近づいてくるとロジェさんがマジ顔で「早く逃げろ!!」と私達を追い立てる。更にエグン様の近くにいるサポート役の人達も、細い木の棒を持ってエグン様の衣装が他の人に当たらないようにガードしている。
一体なぜそこまで本気で逃げるのかと思っていたら、Y君が「ロジェさん曰く、ちょっとでも当たるとすごい額の罰金を払わないといけないらしいです」。

ま、また金!!!(;゚Д゚)

さすがブードゥー教の神様。お金に対する執着心!

そもそもエグン様て何の神様!?もっと言うなればこのお祭り自体もどういった祭りなのかも分からない。(Y君が聞いたところハッキリした答えが返ってこなかったそう。ベナンでは大体ブードゥー教に関することを聞いてもあやふやな答えしか返ってこないらしい。=みんなよく分かっていない)

一応ネットで「オグン」と調べると、軍神だとか鍛冶を司るだとか戦士だとか色々出てくるけれど、どうも国によって違ったりもするようなのでこれまたハッキリ分からない。

実際見て分かったことは「金に貪欲」ということだけである。



私に近づいてきたエグン様。

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やばい!逃げないと(多額の罰金が)!!

と、逃げようとすると。

「金出せや。」


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え、えぇ~!?(;゚Д゚)
既に10,000セーファー、カツアゲされてる 奉納してるのにぃ~!?
でもちょっと面白いので200セーファー(40円)渡す。
この際も触ってはいけないらしく、ロジェさんに一度渡してからお金が渡された。しかも手、めっちゃ普通の軍手っぽいー。

お金を受け取ったエグン様は私の前でちょっとくるくる回ってその後みんなのところへ行き、またカツアゲして行った・・・。

このエグン様、ちょっと面白いのが背中に人形がついていて、エグン様が頭を下げると「パカッ」と人形が出てくる。

「パカッ」

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・・・ますます何の神様なのか分からない。


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ちょっと休憩中のエグン様。

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ちょっと休憩中のエグン様2。

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お座りになられてるエグン様。

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クルクル回るエグン様。

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エグン様は基本的にクルクル回る。そして突然走る。



ド派手なエグン様も登場。

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ピンクのエグン様。

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このちょっと色合いの可愛いエグン様は他のエグン様とひと味違い、なかなかの技を持っている。クルクル回ったかと思うと、被っている布を頭から外し、そのままクルクルと回し、サッとまた頭に被る。唯一「おーっ!」と観客が湧く。



そんな中、急に走りながら広場に入ってきたエグン様が。

ロジェさん「気をつけて!あれは めっちゃシバくヤツだ!!」

えっ何めっちゃシバくヤツって!?(;゚Д゚)
外国人をボコるのはオロ様だけじゃなかったの!?

↓めっちゃシバくヤツ。

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枯れた葉っぱを束ねたようなものを持っていて、地面をバシッバシッとシバきながら走りまわるエグン様。逃げ惑いすっ転ぶ村人。これも神様とは・・・。

日が暮れて少し暗くなってきた頃、まだエグン様達はヤイヤイやっていたものの、村人達はポツポツと帰り始める。


Y君「暗くなると神様が凶暴になってくるみたいです。」


そういうわけで、私達も神様が凶暴化する前に家路についた。。。




以上、ティオ村でのブードゥー教のお祭り。
今回見れたのはザンベト様とエグン(オグン)様。もし次回があるなら是非ともオロ様を見てみたい。ちなみにベナンで一番大きなブードゥー教のお祭りは1月にあるので、気になる方は是非。

翌朝、ティオ村の子供達。

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お世話になったロジェさん夫妻ともお別れ。一応みんなで少しのお金は渡したけれど、本当こういう感謝ってお金では表せないと思う・・・んだけど、ベナンでは表される気がする笑。
本当に楽しかったし、いいものが見れたし、来て良かった!
ベナンの良さを力説し、私をベナンに導いてくれたY君にも多大な感謝!

結局ブードゥー教とは何か。
お祭りに行く前、ブードゥー教について調べると「呪い、魔術」的なイメージがあったけれど、まぁ今のイメージって「金」しか無いよね。。。
Y君曰く、ブードゥー教は未だ謎が多いらしく、それを研究しにベナンに何度も来ている学者さんもいるとのこと。これが解明できたら結構凄いよなぁー。

最後にみんなで記念撮影。

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右のナゾの余白~!(;´∀`)



~リアルタイム報告~
本日よりWIFI環境が無い(悪い)場所へと移動します。2週間ほどブログが滞る可能性がありますが、ご心配なきよう。

あと今週土曜日はラジオ出演です!
今回もしかすると電波が悪い場所にいるかもしれないのでちょっと不安ですが、香川の皆様聞いて下さいね~♪

RNCラジオ西日本放送
チャンネル:AM 1449
時間:毎月第4土曜日・15:10くらいから10分間
番組:「波のりラジオ」の「波のりTea Time」コーナー






ブードゥー教の儀式の場を見に行こう!

Category: ベナン
ティオ村滞在2日目。

この日は朝から村のマラソン大会があった。
ロジェさんが「朝迎えに来るから!」と言い、朝7時に来たロジェさんとマラソン大会を見に行ったのはY君1人だけだった。。。

Y君「みんな興味無いかと思って」

うん、、、その通り。
私はロジェさんが来たことすら気づかずグーグー寝ていたのである。
後でどうだったか聞くと、「ただ子供がサンダルを持って裸足で走っている」と言っていた。そもそもサンダルで走れると思ったのが面白い。

朝1人で村をぶらぶらと散歩。
村の子供達は元気で、私を見るなり

「ヨボ~!ボンジュール!(外国人こんにちは!)」

と大きな声で挨拶してくれる。

昨日のお祭り会場周辺。

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手作りの素焼きの壺。何か縄文土器みたい。

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小さい村ながらも朝食屋台も出ていた。これは笹に包まれた「アカサ」。

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「アタ」と呼ばれる揚げ物。

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見ていると食べている人が数個くれて、揚げたてはなかなか美味しい。魚のすり身が入ってるのかな?



人だかりができている場所があったので付いて行ってみた。なぜかロジェさんも途中で合流して2人で付いて行く。

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どうやら有名なクロケットチームが来て、村に植林をしようという企画のよう。

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こんだけ木があるのに植林・・・?



道路沿いにあった謎の銅像。

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何か聞いたけどフランス語が分からず;



美容院の看板がちょっと面白い。

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壁に絵のかかれた家。ライオンがかっこいい。

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民家によくある水タンク。

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ヤシの木しか無い1本道。

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村の病院。

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診察室。

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教会。

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この後私だけ朝食を食べる流れになってしまったのだけど、結局その後みんなとも一緒に食べた笑 定番のアカサ↓

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この日はお祭り中日で神様は登場しないので、「Dankoli ダンコリ」という村にブゥードゥー教の祭壇を見に行くことに。(というか、着いてから分かったのだけど)

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な、何なんだろうこれ、、、。そこはかとなく漂う禍々しさ(;゚Д゚)

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今から何か行われるようで、生け贄の羊が繋がれている。


え~コレ明らかに呪い系じゃ?;

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・・・と思ったら、これは子宝に恵まれるためのお祈りらしい。
どうも「ブードゥー教=呪い」的な私の勝手なイメージが強すぎるよう;
だってバイク盗んだら市場で丸焼きだしね・・・(前記事参照

儀式が行われるところもちょっと見てみたかったなー。



お昼ご飯は「Savalow サヴァロウ」という村のレストランへ。

「まずはビール!」

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なぜここに来たのかというと、ここはヤムイモの名産地で、そのヤムイモを原材料とした「インニャムピレ」が食べられるからだ。(ということも後で知った。基本的に現地に着くまで何をするのか分からない)
サヴァロウでは毎年8月15日にヤムイモの収穫祭が行われるとのことなので、気になる方は是非。

インニャムピレも、ブイやアカサ同様、ベナンを代表する主食の1つ。
ここでは注文してから作られるので出来立てアツアツ。

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もっちりしていて、イモの甘さがほんのりして美味しい!
主食がずっとブイとアカサの繰り返しだったので、これは私達にとってかなり嬉しかった。ブイもアカサもベナンでは日本人の米のような存在なので現地の人が「飽きる」ということは無い。
しかし手で食べるので、インニャムピレの場合結構ベタベタするw

付け合せはフロマージュ(チーズ)とマトンのソース。緑のソースはモロヘイヤか何かぬるっとしたもの。マトンはほぼ食べる場所が無かったけれど、チーズは美味しかった。燻製されたカッテージチーズのような感じ。

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ここで始め「アグチ」もあると言われたけれど、聞くと「ネズミ」だった。。。食用だろうけど、ちょっと怖い。(あると言いつつ結局無かった)

食べ終わってお会計の際に1人いくらと計算したのだけど、

Y君「えーっと、ちょっと面倒くさいことに。ドライバーとロジェさんの弟が払いたくないと言ってます。」

ちなみにこの車はロジェさんの家(ウェボ)からティオ村まで、4日間のチャーター&ドライバー代は私達が払っている。
ドライバーはまぁよく働いてくれているのでヨシとしても、途中からタダで乗ってきて、更にこの交流も何もしてこない弟が増えたことによってかなり車内はキツキツになっていたので私達はまぁまぁ不満だったのだけど、「ロジェさんの弟」ということで大目に見て支払うことに。
この後、この仕立屋の弟のあだ名は「タダ食い男」と命名される。
ちなみに医者の弟の方は声がやたら高くか細いことから「クロちゃん」と命名されている。



この日最後のイベントはティオ村で行われるサッカーの試合観戦。私達が泊まっているお宅から近いというので、「サッカー場なんてあったかな?」と思ったけれど、ほぼ「ただの空き地」だった。芝生ではなく雑草。何なら道も通っている。

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ハッキリしたコートの境界線は無く、周りを取り囲む観客が境界線となっている。審判もいて、一応中に入り込みすぎた観客には注意していた。
しかし途中で合流したY君の友達、ベナンの別の村で働いているKさんは、選手達が靴を履いていることに驚いていた。そこなんや・・・。

この試合はサッカーに詳しくない素人の私から見てもまぁアレでして、どうせなら乱闘騒ぎでも起こってくれないかと思ったのだけど。

試合の途中で急にゾロゾロと観客がコートに入って行く。

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「おっ乱闘か!?」

と思いきや、どうやらハーフタイムのよう。

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ハーフタイムに入り、休んでいる選手の周りを取り囲む村人達。
ゆるいハーフタイムだなぁ・・・。

そんな感じで早々に試合に飽きる私。

観戦していた子供達。

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左のコの髪型がかわいい!


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先をビニールテープでまとめるという斬新さ!笑
でもかわいい(*´ω`*)

明日はティオ村最終日。
どんな神様が見られるのやら。