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【国境】カメルーンからコンゴ共和国~賄賂!賄賂!賄賂祭り!~

Category: カメルーン
カメルーン「モルンドゥー」から次の国コンゴ共和国の「ウェッソ」という町を目指す。

ヨカドゥーマ

このコンゴへの国境、ヤウンデの日本大使館にあった情報ノートで、「10,000フラン(約2,000円)の賄賂を拒否し続けると、他の人に見えない場所に連れて行かれ銃を突きつけられた」とあったので、ドキドキもの!!まぁ3年前の情報なのでその頃よりは状況が良くなっている・・・と信じたい( ̄ー ̄;)

町での聞き込み調査によると、国境までは30分と言う人、1時間半と言う人、すごくかかると言う人など様々。

辺鄙な場所で次の町への行き方を調査している時よく「リアルドラクエだな~」と思うのだけど、ゲームの世界と大きく違うのは、「村人達が教えてくれることがたまに間違っている」ということ(;´∀`)
まぁ今回の場合、「間違っている」のでは無く、ナイジェリア~カメルーン間と同じく、外国人が知らないマイナーな国境がいくつもあるということだった。カメルーンとコンゴの国境には東西に流れる川があり、それを挟んで北がカメルーン、南がコンゴとなっているのだけど、どうやらその川に面していくつもの国境があるらしい。

アジア圏ではいくつか国境があっても外国人が通れる場所は決められていて、それ以外は地元民しか使えないというのが普通だったけれど、どうやらアフリカ大陸ではそういう縛りは無いようだ。

本来一番メジャーな国境がある「ソカンボ」という町に行こうと思っていたのだけど、モルンドゥーからそこへはどうやらかなり遠回りになるようなので、とりあえず聞き込み調査の中でも一番近い国境「Bolozo」へ行くことにしたのだけど、これがそもそもの間違いだった。

国境のある川までは「バイタクで30分くらい」と聞いていたのだけど、このバイタクが外国人を乗せて行ったことが無いようでカメルーンのイミグレを通り過ぎる。私が「さっきのイミグレじゃ・・・?」と言うと何やら2人で話し合って(1台のバイクに3ケツしている)イミグレに戻るも、人がいなくて暫く待ち、更に出国スタンプは別の人が管理しているとのことでその人が来るのを待ち、結局1時間以上待たされた挙げ句、最後に「2,000フラン(400円)」と賄賂要求されるも、「またまたご冗談を~」と笑って誤魔化し立ち去る。(内心「こんだけ待たせて何が金じゃい!」と思っている。)

そこから数十年放置された登山道のようなぬかるんだ道をバイクで走るも、道が悪すぎて3ケツしているバイクでは先に進めず、半分くらいは歩いた。

国境の川に着き、手漕ぎボートで対岸(コンゴ側)へ。
ボートは「2,000フラン」だの「4,000フラン」だの言うものの、他の人が払っている様子が無いので無視すると、結局は無料だった。

対岸に着き、ボロ小屋にいた職員にパスポートを渡すと、

「入国スタンプ、7万フラン」と一言。

・・・約1万4千円。

何て可愛気のない賄賂代!!(゚∀゚;)

こんな人も来ないようなショボい村で、まさかの過去最高額の賄賂要求!!

たかだか数百円の賄賂ですら出したくない私がここでハイどうぞなどと出すはずも無く、あぁ出た出たと思っていると更に、

「それと、ここからウェッソへ行くバイタク代が5万フラン」

・・・約1万円。

いやいやいやいやいやいやいや。

え?何?
合計2万4千円?たかが国境の次の町に行くまでに?
もう笑うしかない。

「お金が無いから無理。ここに銀行無いでしょ?」

「それにビザ代を既に払ってるのに、入国するのにお金がいるなんて知らない。ちょっと日本大使館に電話して聞いてもいい?」

と、これみよがしにカメルーンの日本大使館で職員さんに貰った名刺とスマホを出すと、ちょっと見せろと名刺を取り上げられ、結局最初に言っていた「入国スタンプ7万フラン」は払わなくて良くなった。

数百円なら出す人もいるかもしれないのになぜ最初からそんな高額設定にするんだろう。バカだなぁ~と思いつつ、まだバイタク代の問題が。

職員とバイタクはどうやら結託していて、ここで職員に5万フランを払わないと入国スタンプも押してくれない。なんじゃそりゃ。

「銀行無いし、お金無いから無理」と言っていると、私の荷物検査が始まり、バックパックの中身を全て出されポーチの中まで全部チェックされたけど、私は財布には少しのお金だけ入れ、高額紙幣やドルとユーロは全て服の下のウエストポーチに入れているので見つからず、幸い女性職員もいなかったので身体検査まではされなかった。
金目のものも探しているようだったけれどPC、カメラ、スマホくらいしか無く、「スマホくれるならいいよ」と言われたものの、ハイどうぞとあげるわけもない。

カメルーンに戻って違う国境から行くことを既に考えてはいたけれど、私のカメルーンビザはシングルで、既に出国スタンプが押されていることが問題。

※観光ビザにも色々種類があり、通常は1回入国できる「シングルビザ」を取得する。シングルビザは再入国する際にはもう一度ビザを申請しなければならないが、2回入国できる「ダブル」、期間中何度も再入国可能な「マルチ」などもある。普通はダブル、マルチとなるほど金額が高くなるが、国によっては同じ料金の場合もある。

結局お金が無いというのを信じた職員は「じゃあここでは私が払うから、ウェッソに着いたらお金を降ろして必ず彼等に渡してくれ」と言う。どうやらバイタク代5万フランは値下げ不可能なようなので、ここで私は腹を決めた。


「もぅコンゴ行かない。カメルーンに戻る。」


ここでバイタク代5万フランを払うよりも、カメルーンの職員に多少賄賂を握らせれば再入国くらい出来るだろうと考える。再入国し、別の国境から入国しよう。

その後職員がパスポートのコピーと何やら必要書類を作らないといけないとかで軽~く3時間ほど待たされる。

待っている間、昼ご飯を分けてもらい若干懐柔されるも、おもむろに職員が無言でコン◯ームを見せてきて奥の休憩所のベッドを指差してきてゲンナリする。←当然無視、というか「それが何?」ともはや無反応な私( ゚_ゝ゚)シラー
コン◯ームはそのまま机の上にぽいっと置かれた。

何かよく分からない書類を受け取り、バイタクで来たぬかるんだ獣道を歩いて戻る。

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↓大きな木のようにまとまって生えている竹。

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竹って放おっておくとこんなになるんだ・・・。


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写真は明るいけど、実際日光は遮られてかなり暗い。一人だったら怖かったけど、運良く中心部へ向かう女性グループがいたので良かった。



カメルーンのイミグレで「こんなに賄賂を要求された!」と声高に言うと、「コンゴはダメだ!カメルーンではそんなことないから安心しろ!」って・・・アンタついさっき「2,000フラン」って賄賂要求したよね?と言いたかったのをぐっと堪える。結局賄賂要求も無くアッサリ通してくれた。

こうしてゆうに7時間かけて元いた場所に戻って来た私。。。

顔見知りになっていた食堂に行き、とりあえずコーヒーを飲みながら店の人に事情を話し、遠回りになるけどメジャーな国境のソカンボに行こうかな~と言っていると「ここからソカンボはすごく遠回りになるよ!それよりも"ソカリブ"の方が近くていい」と言う。また変なことにならないかな~と思ったものの、その町からウェッソまではシェアタクシーがあり5万フランもはしないと言うので、イチかバチかそのルートで行ってみることにした。

ただシングルビザにも関わらずダブルエントリーしちゃっている私。さっきの職員には「ノー・プロブレム!」と言われたものの、やっぱり不安;(一応職員の電話番号は聞いておいたけど)
バイタクでソカリブの国境へ行き、ドキドキしながらカメルーン側のイミグレでダブルエントリーの事情を説明していると、

「事情は分かった。ちなみにモルンドゥーのイミグレではいくら払ったんだ?」と言う。

「払ってないよ。職員さんはカメルーンはいい国だから賄賂要求なんてしないって言ってたしね!」と意気揚々と応える私。

多分値段を言っていたらここでも同じ料金を支払わされていたのだろう。結局そのまま賄賂も無く通してくれたのだけど、説明している時にコンゴ側でもらった書類を見せると、

「これはコンゴで絶対見せてはいけないよ」と言う。

「えっ!?何て書いてあるの?」

「コンゴに入国させません、って書いてあるよ」

ま、まさかの入国拒否の書類だった!!(;゚Д゚)
コンゴの職員、「あんたもぅ入国出来ないよ」なんて一言も言わなかったのに何ソレ!いや、英語があんまりだったからもしかするとフランス語で言っていたのかもしれないけれど。
書類はフランス語で書いてあるから読めなくて、てっきりカメルーン側に対して「来たけど戻しましたよ~」的なことが書いてあるのかと思っていた。更にソカンボのイミグレにも連絡すると電話していたので、もしソカンボの国境に行っていたら入国出来なかったかもしれない;ネット環境も無いからさすがにここのイミグレまで情報はいっていないだろうけど更に募る不安(-д-υ)
まぁコンゴでこれを見せるつもりは無かったけれど、カメルーン側で見つかってよく通してくれたなぁ・・・;



そんなこんなで本日2ヶ所目のコンゴ国境「ソカリブ」のイミグレへ。
両国間の国境には川が流れているので渡し船で渡る。

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そしてここのイミグレでもさも当然のように「入国スタンプ、お金」と言われる。


「お金は無い。ここには銀行無いでしょ?」

「いくらなら払えるんだ?」

「ちょっと日本大使館に電話・・・(以下略)」


という流れで結局ここでも賄賂は払わず通過できた。日本大使館様様!!先程の書類で入国拒否されていることが判明したものの、やはりここまでは伝わっていないようで良かった。

無事入国スタンプをもらった後、別の小屋でまたパスポートチェックがあり、その後警察署に滞在登録?のようなものをしに行き、ここでも「5,000フラン」と言われるが、連れて行ってくれた人が何やら説明して払わなくてよくなった。(後で聞くと旅行者は払わなくていいとのこと)

朝7時に宿を出て、夕方5時にようやく宿にありつけた。初めからこの国境を使えば何てこと無かったのだけど、いざ行ってみるまで分からないのがアフリカという場所。。。

ふぅ~、、、

今回も長かったなぁ~(-д-υ)

ソカリブからウェッソ(コンゴ)への行き方と安宿情報は次の記事(コンゴ編)で。



【カメルーンで使ったお金】
234,980CFA(約46,270円)
1XAF=0.196JPY
旅行期間:2017.7.5~7.25(約3週間)
※上記金額に含まれないもの:コンゴビザ(50,000CFA)、コンゴ民主ビザ(75,000CFA)。



カメルーンからコンゴ共和国への行き方

●ロンプラには載っていない国境が沢山あり、変な場所に行くとそこからの交通手段が無くて困るので要注意。

●一番メジャーな国境は「ソカンボ(Socambo)」という国境の町を通ってコンゴ側「ウェッソ(Ouesso)」に行くルート。どの国境も渡し船で対岸に渡らないといけない。渡し船は無料の所と有料の所がある。

●モルンドゥーに興味が無い場合はヨカドウマ(Yokadouma)からウェッソ行きを探すと楽。地元民情報によるとヨカドウマからMambeleで降り、シェアタクシー(ミニバス?)に乗り換えてソカンボまで行けるらしい。

●モルンドゥーから直接ソカンボに行く場合
Mouloundou~Socanbo バイタク 20,000~25,000CFA
Socambo~Ouesso バイタク 2,000CFA

●モルンドゥーからMambeleに戻りソカンボに行く場合
Mouloundou~Mambele バス(朝発)2,000CFA又はバイタク 7,000CFA
Mambele~Socanbo シェアタクシー(ミニバス?)5,000CFA

●私が実際通ったモルンドゥーからコンゴ側ソカリブ(Socalib)を経由してウェッソへ(Ouesso)行く場合
①Mouloundou~Socalib(カメルーン側) バイタク約1時間半 4,000CFA
※雨期でなければもっと早いかも。ソカリブは地元では「タンタン」とも言う。

②川の渡し船 500CFA
※川を渡ってすぐコンゴのイミグレがある。

③Socalib~Ouesso
シェアタクシー 約3時間半 10,000CFA
後ろ半分が荷台になっている白い車が大体ウェッソ行きのシェアタクシー。朝7時~9時くらいに市場付近に行くか、路上で捕まえても席が空いていれば乗車可能。その他の時間帯でも行く車があれば乗れる。前日に宿の人や地元の人にウェッソに行きたいと言うと、知り合い等で探してくれるかも。荷台に乗っている人もいるので、荷台は料金が安いかタダなのかも。

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ピグミー族の村へ行こう!(モルンドゥー)

Category: カメルーン
先に少しだけ近況報告を。
リアルタイムは南アフリカ、ヨハネスブルグです。正直今までの旅で一番びびってた町ですが、驚くほど満喫できてすごく楽しかった!!

今から南アフリカへ行く人に私は声を大にして言いたい。
ヨハネスブルグは絶対行くべき!
治安の問題からバックパッカーの多くはパスするのですが、「ヨハネスブルグ 治安」で検索して出てくるまとめ記事や、有名な「ヨハネスブルグのガイドライン」はいささか誇張しすぎ、又は歳月により若干良くなっているのかもしれません。
そういったネット情報のせいか過去ヨハネスブルグをがっつり観光した人のブログはあまり無く、私の泊まっている宿では欧米人はわんさかいるのに、滞在5日間中アジア人には1人も会いませんでした(;´∀`)

ヨハネスブルグのアパルトヘイトミュージアムは見るべき場所だし、アパルトヘイト政策の際に黒人が強制移動させられ、現在も南アフリカ最大のスラム街となっているソウェト(SOWETO)に行くツアーも非常に勉強になります。何よりも「ヨハネスブルグの街を歩く」だけで色んなものが見えるのです。

「昼間でも歩けない」というのは場所によります。
私が泊まった安宿は市内中心部、外務省で「危険レベル1」とされる所謂ダウンタウンにあるのですが、宿のある通りには外国人向けのオシャレなカフェやレストランがあり、ほぼコーナーごとにセキュリティーポリスが立っていて、夕方くらいまでなら女性1人でも普通に歩けます。

観光する場合は宿からツアーも出ているし、安全な観光バスや無料の市内ウォーキングツアーもあったりと、特に困ることもありません。
もちろん危ない場所はありますが、「安全に観光する方法」はいくらでもあります。
そういうわけで、私はかなりヨハネスブルグの印象が変わったのですが、また詳しくは南アフリカ編で書こうと思います。

そして今日!!
日本帰国です!!ヽ(*´∀`*)ノ
時差があるので、実際日本に着くのは明日の夕方ですが。
1月に出国したので9ヶ月ぶりの日本。意外と今回は短かったなー。内容は濃いけど;
空港から香川行きのバスが夕方なので空港でご飯を食べようと、関空のHPを見てどの店にしようかと今から悩んでいます笑。ラーメンが食べたいけど、大阪だからお好み焼きもいいし、でも味噌汁飲みたいから定食屋か・・・?さて、帰国後一番初めに食べるのは何になるかお楽しみ!(私が)
航空会社もLCCではないハイキャリアの天下のエミレーツ航空なのでちょっと楽しみ♪無事着きますように~。

※明日からのブログは数日間、自動更新になっています。帰国後落ち着いたら近況報告しま~す。



~ここからカメルーン編の続きです~
ヨカドゥーマからは「モルンドゥー(Mouloundou)」というコンゴ国境近くの町へ。

ヨカドゥーマ

この日も早朝6時のバスだったので、6時前に宿を出る。
「6時のバス」と言っても正確には「6時集合」という意味で、6時から荷物の積み込みが行われ、実際にバスが発車したのは7時半。

↓荷物を載せているところ。

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軽い荷物は「やめてくれ~」という客の訴えも無視して、ポーイ!と投げられる。が、向こうもプロなのでしっかりキャッチしてちゃんと積みこむ。



↓車内。このクソボロさwだけどこの辺りではこれが普通。

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乗客が乗れるのは荷物を乗せ終わってからなので、待っている間に朝食を摂る。甘いものを食べたかったので、チョコクリームを塗ったフランスパンと、練乳たっぷりのインスタントコーヒー。

車に乗り込んだ後に気付いたけど、このバスには窓ガラスが無かったので土埃がゴウゴウと車内に入ってくる。窓ガラスがあった昨日のバスですら、運転席の開いた窓から入った土埃で鼻の穴も耳の穴もすごいことになっていた。カメルーンの土は赤茶色なので、鼻をかんだ時にティッシュが赤茶に染まって驚く。
しかも厄介なのがこの土、サラサラした「砂」ではなく湿り気を帯びた「土」なので、服についた土は払っても落ちず赤茶に染まってしまい、洗ってもなかなか色が落ちない。

唯一救いだったのは、昨日のバスは窓ガラス(正確には透明プラスチック)が汚れていて景色があまり見えなかったのだけど、今回はガラスが無い分視界もクリアでのんびり景色を見ることが出来たこと。

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道は相変わらずガタガタのオフロード。
昨日たっぷり8時間寝たせいか車内では全く眠くならず、道中飽きることなく続く密林をぼんやりと眺めていた。

赤茶の道に両側に草木が生い茂り、時々コスモスくらいの大きさの黄色い草花が沢山咲き乱れていたりして、これがまた周辺の緑によく映える。

ずーっと森の中を走っているのに、集落は意外と絶え間なく続いていた。
村の朝を見れるのもいい。炊事のために立ち上がる煙、屋根に干されたカラフルな洗濯物、大きな水たまりで洗車をする人、頭に水が入ったバケツを乗せて運ぶ人。

途中村人達がみんなゾロゾロと同じ方向へ歩いていたので、何があるのだろうと思っていたら屋根に十字架を掲げたピンクの教会がぽつんと出現した。そうか、今日はミサのある日曜日だ。

私も村人を見ているけど、村人もみんなバスを見ている。
1日1回は通るバスだからそんなに珍しくは無いと思うのだけど、歩いている人も足を止めてじ~っと見ていたりする。誰か知り合いが乗っていないか見ているのか、ただ暇だからか。私は土埃対策として帽子にメガネ、スカーフで顔半分を隠しているのにも関わらず子供達はしっかり私を見つけ、指をさして「シノワ(中国人)~」と言ったり、手を降ったり、なぜかダンスでアピールしてきたり。手をふる人の中にはただ手を「挙げる」だけの人もいて何だかちょっと不思議だった。

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民家はレンガ造りやコンクリート造りのものもあるけど、基本的には上の写真のような土壁に草の屋根が多い。時々壁面に白いペンキや赤土で点にジグザグ模様を組み合わせたような表現し難い模様が描かれた家なんかもあって面白い。

ヤギを飼っている家も多く、道の真ん中でヤギの親子が座り込んでいたりもする。日本で「ヤギ」と言うとハイジに出てくるユキちゃんのような真っ白いヤギを想像するだろうけど、ここではそんなヤギはほぼいない。大体が白黒のホルスタインのような柄か茶色か黒で、普通のヤギよりも足が短くてちょっと歩きにくそう。
鶏やブタも多く、車の音に驚いてバタバタと逃げる様子はちょっと可愛い。

牛の群れ。

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昼ご飯休憩で立ち寄った村。

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ここでは焼豚を食べる。既に焼かれた豚肉を炭火でもう一度焼き直してくれるので温かい。肉は固いけれど、この「野性の味」は日本では味わえないだろうなぁ。



ヨカドゥーマから約10時間、無事モルンドゥーに到着。
食堂で夜ご飯。

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適当に先にいたお客さんが食べていたのと同じものを注文すると、昨日と同じホルモン煮込みだった・・・何なんコレしか無いん・・・?



さて、この「モルンドゥー」という町に来た理由は「ピグミー族」を見るため!というかむしろカメルーンに来た一番の目的がこれ。
ピグミー族は成人男性でも身長が普通の人の半分くらいしか無いという「小人族」。ヤウンデの宿の人に聞いた際、ピグミー族が見れる町は、

・Djoum
・Mouloundou
・Lolodorf

とのことで、コンゴへのルート的に立ち寄れるこの町に来た。



初日は夕方に着いたので特に何もせず、2日目は1日中ザァザァ降りの雨で身動き取れず、3日目にしてようやく動くことが出来た。

モルンドゥー村の中心部。

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何も無いように見えるけど、商店、食堂、バーに市場など普通にあり、既成品は通常よりも高いものの、生活に必要なものは全て揃う。銀行やATMは無いけど;

↓宿の前の道

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メインロードを少し外れると民家がぽつぽつある程度で非常にのどか。車もほとんど通らないので排気ガスに辟易することも無く、今まで行ったカメルーンの町で一番私好みの場所。雨でぬかるんだ道をそろりそろりと歩きつつも、雨に濡れた土の匂いを堪能する。

1泊2,000フラン(約400円)という激安の宿は安いだけあって物凄くボロく、天井や壁に穴はあるわ、ベッドは臭いわでいいとこ無し。コンゴ国境近くなのになぜかナイジェリアからの出稼ぎの人達が多く泊まっていた。

ナイジェリアの人達が宿の外で何か広げていたので聞いてみると「ブッシュマンゴー」だと言う。

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「ナイジェリアに持って帰って売るんだ。砕いてスープに入れたりする。」と一欠片食べさせてくれた。食感も味もくるみに近いのだけど、噛むほど「ぬめり」が出てくる。

「あー!あのヌルヌルスープの正体はコレだったのか!!」と納得!
※ちなみにナイジェリアで食べた「メロンスープ」の正体は読者の方から「メロンの種を砕いて作っている」ということが判明。ありがとうございます!

ナイジェリア、カメルーンではヌメ~っとしたねばねばスープがよくある。初めオクラだと思っていたものの、それにしては種などの形跡が無く、何が入っているのか聞いても分からず結局正体不明なままだったのだけど、カメルーン最後にしてようやく判明!何かスッキリ~。

「結婚しているのか?」とお決まりの質問をされ、「してるよ。子供も2人いるよ。」とまた適当に応えると、「何で2人しかいないの?もっとつくればいいのに。」と言うので「もぅ年だから体力無いの。旦那も体力無いんだよ。」と言うと大爆笑され、わざわざ仲間まで呼んで「彼女こんなこと言うんだぜー!」と笑いのネタにまでされてしまった(;´∀`) 音楽と下ネタは万国共通だなー・・・。

大笑いされたナイジェリア人と。

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村のヤギ達。

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途中話しかけてきた女性が何か分からんけど、どうやら家に来いと言っているようなので付いて行くと、家の中から子犬を連れて来た。どうやらこの子犬を見せたかったらしい。

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お母さんの子供とその近所の子供達。

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・・・の後に、お母さんも「私も撮って!」

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しっかりポーズまで決まってるよ。



ブッシュナイフを持って歩いていた男性達。

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子供達が「写真撮って撮って!」と言ってきたのだけど、いざカメラを向けるとみんな
「キャーッ!!」と逃げ出した。何でなん!?たまにこういうことあるけどサッパリ分からん。いざとなると恥ずかしいのかな?

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この村でも時々猫さんを発見。吊り目の子猫。

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さて、肝心の「ピグミー族」。
村の人に聞くとここからバイタクで30分ほど行った村で見れるとのことだけど、そこへ素性の知れないバイタクで行くのも怖く、どうしたものかな~と思っていたところ、ちょうど宿に警察官が来たので誰かバイタクを紹介してほしいと言うと「俺が連れて行ってあげるよ!」と言う。値段を聞くとガソリン代だけでいいと言うので「えっ!そんな”いい”警察官もいるのか!」と驚きつつも、翌日指定時間に詰所に行くと奥の部屋に通され何やら雲行きが怪しくなってきた。通訳係をかってくれた宿のスタッフと一緒に行ったのだけど、途中スタッフは部屋から出され、なぜかおもむろにパソコンで動画を流し出す警察官。

「ここからは君と交渉しなければならない」

やっぱり金いるんやん!!( ̄ー ̄;)

「いくら?」

値段を紙に書く警察官。どうやらピグミー族が住んでいる場所に行くには許可証が必要らしく、その許可証代が、ヤウンデでは35,000フラン(7,000円)、そしてここでは15,000フラン(3,000円)で、ガソリン代でプラス5,000フラン(1,000円)と言う。
トータル20,000(4,000円)。高い!;
けどそれで見れるのなら、、、う~ん、、、と迷いつつ、


「トータルで20,000フランだよね?」と言うと、

「ん?」と、彼が紙に書いた数字は


80,000フラン(16,000円)!!Σ(゚д゚;)


たっかー!!アホか!!
カッパドキアで気球乗るより高いやん!
もはや笑うしかない。

私が最初に「15,000」と思ったのは見間違いで「75,000」だったのだ。

「あ、ゴメン無理だわ」

「いくらならいいんだ?」

そう言われても4,000円でも迷っているのに;さすがに16,000円が4,000円にはなるはずないだろうとさっさと諦めてその場を立ち去った。初めにパソコンで動画を流したのはこの交渉を同僚に聞かれないようにするためだったのだろう。ちょっとでも「いい警察官」と思った自分に呆れてしまう。

一緒に来てくれた宿のスタッフに「アイツ、8万フランなんて言ってきたんだよー!!」と言うと、ハァ・・・という呆れた顔で

「This is Africa....」

と一言。

「これがアフリカだよ。」

インドでも同じように言われていたこの言葉は、アフリカでは旅行者の間だけでなく現地の人もよく言ったりする。ほとんどが諦めが入ったニュアンスで使われる。。。

結局村の中心に戻ってバイタクと交渉して往復3,000フラン(600円)で行けることに。許可証は無いけれど、まぁカメルーンの警察官なんていくらか握らせれば大丈夫だろう笑。

ピグミー族はその中でもいくつかの部族に分類されるようで、今回私が行くのは「バカ・ピグミー」の住む村。何かバカにしているようなので「バカ」がどういう意味なのか聞いたのだけど、英語が今イチ通じず結局分からず。

モウロンドゥの中心部を抜けるとすぐ車1台通れるかくらいの細い道になった。両側に木々が生い茂り、民家にいる子供達が「ボンジュール!!」と手をブンブンふってくれる。

しばらく走るとドライバーが途中でバイクを止め、「賄賂を払わないといけないから1,000フラン(200円)先にくれ」と言う。はいはい、と渡し、その後の検問所でドライバーがその1,000フランを渡して難なく通過。検問所の意味あるんだろうか・・・。
後日再度ここを通った時は渋い顔をされたものの500フランでも大丈夫だった。地元の人はみんな賄賂無しで通過しているので、外国人だけらしい。

30分も走ってないのに結構奥地に来たなぁ~と思ったら、そこから更に車も通らないような細道に入り、そこに入ってすぐドライバーが「ここはもぅバカ・ピグミーの村だ」とバイクを止めた。


第一ピグミー族発見!!


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・・・小さくないやんw

実はこれはカメルーンに入る前から既に知っていた。
「ピグミー族は思ったほど小さくないらしい」ということはアフリカを旅するバックパッカーの間でまことしやかに囁かれている。いや、恐らくもっと小さいピグミー族もいるだろうけど、もっと奥地なのか、場所が限定されているのかもしれない。

子供達もただただ普通の身長w

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先程の赤ちゃん連れのお母さんもバイクに乗って3ケツで更に奥地へ。

奥地の集落に到着。

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「BAKA GBINE」という村らしい。
到着するなりゾロゾロと村人が集合してきて、男性とは握手、女性とはハグをする。ドライバーはその内の一人の男性に対し、敬礼をしてから握手をしていたのでその人が村長だったのかな?警察官でなくても敬礼するのが面白い。

バカ・ピグミーの男性と子供。

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やっぱり小さくない(;´∀`)
いや、150cmくらいなので日本人男性の平均身長よりは小さいのだけど、私がかつて見た写真では成人男性で130cmくらいだったので。

音楽を演奏してくれるとのことで、集会場のような場所にみんな集まる。 

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準備ができるまで村をぶらぶらしていると、ギィーギィーと聞いたことのない鳴き声がするので上を見上げると、鮮やかな黄色い鳥が沢山飛んでいた。よく見ると木の上に沢山巣があり、そこで鳥達がバタバタと羽をバタつかせていた。

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色は綺麗だけど、写真を撮って拡大して見ると顔はあんまり可愛くないなぁ・・・。


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顔だけ黒くて嘴が長く、カラスっぽい。


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その他にも赤くてスズメよりも小さな小鳥の群れなんかも見れて、ピグミー族との交流よりもすっかり野鳥観察に夢中になってしまっていた;

音楽は民族楽器を使うのかと思っていたら、意外に出てきたのはアコースティックギターとシンバルだったので、若干ガッカリしていたのだけどいざ演奏が始まると楽しいこと!同じフレーズばかり繰り返しているんだけど、他の村人達の合いの手や歌もピッタリ、踊る子供達、そして何よりもリズムが取りにくい!何ていうか、裏打ちというの?元々リズム感が死んでいる私だけど、例えるならば2つある別々の拍子の楽譜を重ねたような複雑なリズムで全然手拍子を合わせられなかった。

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もっと聴いていたかったけどドライバーがそろそろ帰ろうと言うのでしぶしぶ帰ることに。チップを渡そうとしたものの、少額紙幣が3,000フランしかないことに気づく。ドライバーにチップの相場を聞くと2,000フラン(400円)と言うのでそれを渡すと男性は明らかに不服そうな顔をして、「これは男性の分で、女性達の分もくれ」と言う。残り1,000フランしか無かったので、これしか無いと女性に渡すとその女性も不服そうな顔をする・・・(;´∀`) もちろん個人的にはもっとあげても良かったのだけど、そんなに不服そうな顔をされると何だかなぁ;

ドライバーが帰りに「ピグミー族はみんなお金、お金なんだ」と言う。そう言えば他の旅行者もそんなこと言ってたなぁ~。

ただこの村は数泊泊まってみたいと思った。
宿や食堂は無いからテントと食料を持って行って、数泊してみんなと仲良くなれば夜にゆっくり演奏してもらったりしてもっと楽しめたと思う。お金を払えば民泊と食事もどうにかなりそうだし。更にポイもあればもっと楽しかっただろうなー。(泊まらなかったのは女性の事情があったのでw)



↓本日のドライバー

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背の高いピグミー族しか見れなかったけれど、一応カメルーンでの一番の目的は達成!次は「コンゴ共和国」へと向かう、、、のだけど、これがまた一筋縄ではいかなかった・・・( ;∀;)



ヨカドゥーマからモルンドゥーへの行き方

ヨカドゥーマ(Yokadouma)7:30発~モルンドゥー(Mouloundou)17:30着
バス 約10時間 5,000CFA
※チケットは前日購入が無難。朝6時に窓口で前日購入したチケットを提示し受付を済ませておく。バスターミナルにはサンドイッチ、パスタ等が食べられる食堂もある。食事休憩1回、トイレ休憩1回、パスポートチェック数回あり。



バカ・ピグミーの村「BAKA GBINE」への行き方

モルンドゥーの市場前にバイタクが待機している。往復で4,000CFA→交渉で3,000CFAに(賄賂代含む)。バイクで20分前後、滞在時間は1時間くらい。検問所で賄賂500~1,000CFA払う。
※モルンドゥーから45km先の別の村にもピグミー族の集落があるらしい。警察官が言っていた許可証が必要な場所はもしかするとこちらかも。


モルンドゥーの安宿


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「Auberge(名前無し)」
シングル:2,000CFA
設備:共同水バケツシャワー、トイレ。
行き方:クリーム色の柵のあるバーの隣りの道をまっすぐ、左手にある「orenge」の近く。小さな村なので、その辺の人に「Auberge」と聞けば教えてくれる。他にも少し遠くに1軒ここより綺麗そうなホテルも見かけた。
その他:安いだけあって全てがボロい。ベットがめちゃくちゃ臭いので部屋もシーツも替えてもらったけど全てのマットに匂いがついているようで意味無し。シュラフを敷いて寝たら匂いが移ってしまった;部屋にカギをかけずにトイレに行っている間に盗難にあったという人が2人もいたので貴重品は要注意。警察がパスポートのコピーを要求しに来る。私服なので始め偽警官かと思ったが本物なので大人しく渡すこと。何かあった時のためにと勝手に電話番号を教えてくれる。
宿泊日:2017.7.23~3泊

モウロンドゥ







時速23kmで走るバス~ヤウンデからヨカドゥーマ~

Category: カメルーン
カメルーンの次は本来ならルート的に赤道ギニアやガボンに行きたかったのだけど、ビザが取れなかったので(取る意欲もあまり無かったので)「コンゴ共和国」へと向かうことに。
アフリカ大陸に入って初めて「コンゴ共和国」と「コンゴ民主共和国」、2つ別々の国があると知った。←遅い。というかややこしい!!旅行者の間ではコンゴ民主の方は英語の頭文字をとって「DRC」と言ったりするけれど、カメルーンで大使館に行く時は「キンシャサ・コンゴ」などとそれぞれの首都の名前を付けないと伝わらなかった。

カメルーンからコンゴ共和国への道は地図を見ると南下すれば近そうなのだけど、地元の人曰くそこから国境までは道が通っているか分からないとのこと。何人かに聞いたけれど、無いもしくは分からないと言う人の方が多かったので、大人しくロンプラ通りに中央アフリカ国境近くの町を経由して遠回りで行くことに。

↓カメルーンからコンゴへの道のり。

ヨカドゥーマ 

但しこのルート、地元の人曰く「すごく道が悪いし、特に雨期の今はめちゃんこ時間がかかる」とのこと。まぁ特に急ぐ予定も無いので、行ける所まで行って刻んで行けばいいか。

※モルンドゥーは私が寄りたかっただけなので、ヨカドゥーマからウェッソへは直接行けるかも。



さて、まずはヤウンデから「ベルトゥア(Bertoua)」という町へ。

ベルトゥア行きのバス↓

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普通の大型バスだけど定員集まり次第出発。

バスが出発するまで時間があったのでバスターミナルにあった食堂で朝ご飯。

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焼きパスタ 1,200フラン(240円)
屋台の倍の値段だけど野菜とお肉もたっぷりでヤキソバに近い味で美味しかった!朝からガッツリだったけれど、6時間半走ってその間5分ほどのトイレ休憩が1回だけだったのでちゃんと食べておいて良かった。途中全員バスを降りてIDチェックをするポイントが2回あったので、男性はその隙にサッとトイレを済ませたりしていた。

ヤウンデからベルトゥアまでの道は特に悪くもなかったけれど、到着したのは夕方4時。バイタクに適当な宿に連れて行ってもらってチェックインし、翌日のバスチケットを買いに行く。

宿の近くで「俺を撮ってくれよ!」

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おー!何かおっちゃん、キマってるやん~♪



次の町「ヨカドゥーマ(Yokadouma)」行きのバス会社「ALLIANCE VOYAGES PLUS」。(他にもバス会社は沢山ある)

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チケット値段表。

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ヨカドゥーマの先、最終目的地の「ムウルンドゥ(Mouloudou)」行きもあったけれど、相当長くなりそうだったのでやめておいた。



食堂で夕食。

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モツ煮込みとご飯 1,000フラン(200円)
食堂で何があるのかと聞くと大体これしか無かったりする;まぁモツはいいんだけど、相変わらずご飯がパサパサで美味しくないんだよなぁ~。

この町で少し驚いたのはイスラム教徒が多いこと。今までの町であまりムスリムの人を見ることは無かったのだけど、この町の多くの人が女性は頭を隠すビジャブ、男性は白い長いローブに帽子という典型的なムスリム装束を着ている。挨拶も「アッサラームアライクム」。
私がご飯を食べている時に、「電話番号は?Facebookは?WhatsAppは?」と執拗に聞いていたオヤジが「あ、お祈りの時間だからまたね!」と途中で急にモスクへ行ったり。道路沿いに点在しているバス会社兼バス停には必ずお祈り用の部屋が用意されていた。

そして写真を撮り忘れたけど久々にここで猫さんも数匹発見!ムスリムいる所に猫あり!ただみんな飼い主にしか懐いていないようでさわることはできず残念。

到着したのが夕方というせいもあって、バス停や食堂でだらだら地元の人と話しているとあっという間に日が暮れてしまったので町の写真も撮れず。まぁただただ田舎だった。



翌朝6時前にバスターミナルへ。
こ、このバスかぁ~・・・大丈夫かなぁ?

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荷物を乗せる時になぜか私だけ「荷物代500フラン」と言ってきたが無視。他の乗客に聞いたけどやっぱり荷物代なんか必要無しとのこと。何なん。

そしてちょうどこの日はラジオ収録があった。
収録日に移動って大丈夫かなぁ~と思いつつ(電波の状況や周りの音とか)、でも出来たらちょっと面白いかもとイチかバチかの賭けだったのだけど、何とか運良くバスも出発が遅れて比較的電波状況も安定していたので良かった。

この時私はラジオで

「今270Kmくらい先の町に移動中なんですけど、道が悪くて15時間くらいかかるって言われたんですよね~。まぁ15時間は言い過ぎだと思うんですけど笑~。」

なとど喋っていたけれど、

私はまだまだアフリカというものを分かっていなかった。
時速40kmでも7時間あったら着くところ、このバスは12時間もかかってようやく到着した。

脅威の時速22.5km。

そう、地元の人も散々言っていたように、物凄~く道は悪かった。ベルトゥアの町を出てすぐ未舗装路になり、そっからずっと未舗装路。雨期で大きな水溜まりが沢山出来ていて右へ左へ避けながら、ガタンガタンとバスは走る。

最初こそ「あ~この程度なら言うほど悪い道でも無いか」と余裕をかましていたものの、それが長時間ともなると話は違ってくる。今までこれよりも悪い道は沢山あったものの、12時間ずっと悪路というのは無かったなぁ( ̄ー ̄;) 

私のような節約型バックパッカーは長距離移動を1つの「アトラクション」と考えるふしがある。「1200円で12時間もアトラクションが楽しめる!」と思えば安いモンなんだけど、この移動に関しては急降下も1回転も無いジェットスターにただひたすら乗り続けているようなものだった。ただたまにバスがありえない傾きをつけて走る時は転倒するんじゃないか、川に架かった貧弱な橋を渡る時は壊れるんじゃないか、という別のスリルはある。もはや拷問でしかない。

車内はと言うと、私が乗った列は5人掛けの内2人がふくよかな方、更に子供が2人乗り込んでいるのでみっちみち。隣りのおじさんと私の太腿がカップルかというくらい常に密着しているため、湿ったズボンもどちらの汗だか分からない。イスも板に布を貼っただけのようなものでクッション性は皆無、もぞもぞと何とかおしりの位置や重心を変えたりしていたものの何分限られたスペースしか無いので、町に着く頃はおしりが4つくらいに割れそうだった。

到着したのは夕方7時過ぎで日も暮れて真っ暗だったため、ご飯も食べずにバイタクで早々に宿へと向かう。この日は朝にドーナツ、昼に卵だけのサンドイッチを食べただけで空腹だったものの、疲れもありシャワーを浴びてすぐ就寝。



翌朝撮ったヨカドゥーマの町並み。

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町というか、村かな。
早朝ということもあって車通りも少なくのんびりした雰囲気だった。



ヤウンデ(Yaounde)からベルトゥア(Bertoua)への行き方


①市内~MVAN(バスターミナル)
シェアタクシー 約15分 250CFA
Bertoua行きバスが出るバスターミナル「MVAN」は空港を過ぎた場所にある(地図参照)。宿近くではなかなかバスターミナル方向へ行くタクシーが捕まらなかったので、市内の教会がある大きなロータリー「Place Ahmadou Ahidjo」で北(空港方向)へ向かうシェアタクシーを捕まえた。各方面行きのバス会社が何社もあるのでドライバーに「ベルトゥアに行きたい」と伝えておくとそのバス会社の前で降ろしてくれる。

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②ヤウンデ 9:30発~ベルトゥア 15:55着
バス 6時間25分 3,500CFA
数社出ているが私は乗ったのは「OVER LINE VOYAGES」。定員集まり次第出発なので最低でも朝8時には着いておいた方がいいと思う。バスターミナル周辺には食堂も多いので、先にチケットを買って朝食も食べられる。食料も多少持っておいた方がいいかも。


ベルトゥアの安宿

私はバイタクで連れていってもらったが、後でバスターミナル周辺に2、3軒発見したのでそっちで泊まった方が近いし安そうでいいと思う。

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「Le Matinal Hotel」
シングル:10,000CFA→交渉で8,000CFA(案内してくれた人がオーナーと友達だったため)
設備:水シャワー、扇風機、蚊帳
行き方:バスターミナルから徒歩15分
宿泊日:2017.7.21~1泊

1bertoua安宿



ベルトゥア(Bertoua)からヨカドゥーマ(Yokadouma)への行き方


ベルトゥア 7:00発~ヨカドゥーマ 19:05着
バス 約12時間5分 6,000CFA
「ALLIANCE VOYAGES PLUS」社。チケットは前日購入が無難。6時発と言われたが、その時間に正規のチケットと交換して乗客の荷物の積み込みが始まる。
Maps.meのバスマークが沢山ある場所にバス会社が集まっているのでその辺りで聞くとすぐ分かる。

ちなみにここからヤウンデ、ドゥアラ行きのバス会社も沢山ある。料金表↓

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ヨカドゥーマの安宿


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「Auberge(名前無し)」
シングル:3,000CFA トイレ付き
設備:シャワーは外でバケツに水をくんで来て部屋で浴びれる。
行き方:バスターミナルのすぐ裏、徒歩数分。看板も無いので分かりづらいが、Maps.meのピンの位置。鉄の門がある。

2yokadouma安宿







カメルーンで食べた屋台飯や軽食

Category: カメルーン
ナイジェリアからカメルーンに入ると屋台で食べられるものも結構変わる。ナイジェリアではフーフー(トウモロコシの粉などを練ったもの)のようなものと辛いソースというものが定番で、あとは辛く炊いたジョロフライスとか、まぁとにかく辛く、レパートリーもあまり無かったのだけど、カメルーンでは「こうも違うのか」とまずレパートリーの種類にも感激した。味はめちゃくちゃ美味しいというワケでも無いのだけど、何せ前が前だったから・・・;

●ミートボールパスタ卵トッピング 500フラン(100円)

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ヤウンデでは毎日のように屋台でパスタを食べていた。うどん王国の人間だからか、毎日パンは嫌気がさすのに毎日麺類は全然いける。まぁ程度があってベトナムで2週間毎日毎食フォーを食べ続けた時には流石に嫌になったけれど。

カメルーンに限らず、セネガルから屋台では「これいくら?」と聞くと「いくら分欲しいの?」と聞かれることが多い。このパスタ自体は100フラン(20円)分で、トッピングがそれぞれ1個100フランだった。何だか金額の配分に納得いかないけど、確かにパスタよりは他のものの方が高くなるか。というか、モロッコぶりのミートボール(コフタ)に感激した!この辺りでひき肉なんて売っているはずが無いから、お母さんが自分で刻んだんだろうなぁ~。普通に美味しかった。



●オイルサディーン(イワシの缶詰)パスタ 500フラン

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ヤウンデの屋台でよく見かけた。
私は安宿「Foyer」近くの大学前にある屋台でしょっちゅう食べた。初めこそ辛くて油っこいのに、これが美味しいと感じてしまうあたり、私の舌もだいぶアフリカ化されてきたのかもしれない。(その後キッチンが使える宿がある国まで南下した時に自分で作ったけど、自分で作った方が美味しいという事実笑)



●ジャガイモ牛スジ煮込み 350フラン(70円)

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初め700フランと言われたのでそのまま注文したら物凄く量が多かったので半分にしてもらった。ベナン、ナイジェリアはジャガイモを見なかったのでこれまた久々で嬉しい♪普通の煮込み料理で牛肉の旨味が出ていてなかなかいける。



●焼き魚とミヨンド 600フラン(120円)

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夕方になると炭火で焼く魚や焼き牛屋台が並ぶ。焼き牛は1串100フラン(20円)、魚は大きさ・種類によって違い300~500フラン(100円)程度。
白いのは「ミヨンド」と呼ばれ、葉っぱにくるんで蒸されたちまきみたいなもので、若干発酵して酸味がある。カメルーンの主食でどこに行ってもある。

↓食べる前のミヨンドはこういう風に葉っぱにくるまれている。

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このまま炭火で焼いて食べるのだけど、時間が経ったものは芯があって固くなっているのだけど出来立てはもちもちしていて美味しい。



●魚のスープとご飯 500フラン(100円)

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スープ?はピーナッツと豆かな?魚は何の魚かは分からないけど鯖っぽい味で悪くない。基本的にご飯はパサついている。



●ブイとドーナツ 100フラン(20円)

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朝食の定番。トウモロコシの粉をお湯で溶かした酸味のあるお粥のようなもの。ベナンでも沢山食べたけど砂糖を入れて甘くして食べるのが普通。時々お米が入っている屋台もある。ブイもまた「いくら分欲しいの?」と聞かれるタイプ。お椀半分で10円、お椀いっぱいで50円と安い。ドーナツは1個50フラン(10円)で揚げたては美味しい。

↓ちなみにこういう「揚げ甘いもの」専門屋台なんかもある。

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●ケバブ屋のジャンクフード 2,000フラン(400円)

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トルコ以降、どこにでもあるケバブ屋。トルコで嫌と言うほど食べたけど、ようやくこのジャンクな味が恋しくなってきた。肉より野菜がたっぷりなのだけど、生野菜はあまり食べれる屋台も無いので逆に嬉しい。これを食べた後無性に生野菜が食べたくなり、市場でトマトとキュウリを買ってマヨネーズで食べるという朝ご飯が暫く続いた。
値段がズバ抜けて高いのは屋台ではなくファーストフード店なので。場所はヤウンデのBastosに行く途中にあるチェーン店のスーパー「CASINO」の敷地内にあるケバブ屋。

ちなみに同じ敷地内にあるスーパー横のレストランの食事も値段は2,000フラン前後。食事はしていないけど、ここのアイスクリームが結構好き。安い上に量もあり、チープな味だけど値段の割に頑張っていると思う。

●アイス 250フラン(40円)

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写真はチョコとストロベリーのミックス。その時によってフレーバーは違うけどこれが一番美味しかった。ちなみにこのレストンではWIFIも使える。アイスで粘るのは気が引けるので「5分だけ~」とお願いして少しだけ使わせてもらったりした。



●練乳たっぷりコーヒー 150フラン(30円)

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インスタントコーヒーの缶が並べられている屋台ではコーヒーや紅茶が飲める。「カフェオレ」と頼むと練乳をドバ~ッと入れられ、最初こそ「あぁっそんなに!?」と思うのだけど、辛いものを食べた後なんかはこれが特に美味しく感じて辛いものを食べてなくても練乳入りで飲んでいた。もちろんすんごく甘いのだけど、屋台によっては更にご丁寧に角砂糖をつける場所もあって驚かされた。



●ビリビリ 50~100フラン(20円)量によって違う。
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「ビリビリ」って名前がまた何というか・・・;アルコールと言われたけれど度数はほぼ無い。ビールのような発泡酒で、それ程美味しいものでは無い。路上でプラスチックのバケツのようなもので売られているのでぬるい。冷たければもぅちょっとマシかなぁー。

売っている場所はイスが並べられていて、夕方から混みあう。
初めの1杯は奢ってくれた。

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他にも色々食べたけど、夕食は暗くなる前に屋台で買って宿で食べたりしていたので写真が無い。カメルーン料理はなかなかレパートリー豊富で飽きないなぁー。まぁ中には見た目で臆して食べていないのも沢山あるけれど(;´∀`)







カメルーンでのコンゴ、コンゴ民主(DRC)ビザ取得方法と敗戦履歴

Category: カメルーン
ヤウンデにある各国大使館は「Bastos」という地区周辺に固まっている。シェアタクシー等で行く場合は大使館の名前を言って分からなければ「Carrefour Bastos(交差点の名前)」か「Bastos Pharmacie(バストスの大きい薬局)」と言うと近くまで行ける。
コンゴ、コンゴ民主(DRC)は間違いやすい上に大使館同士の場所は離れているので、タクシーには首都の名前をつけて「ブラザヴィルコンゴ」か「キンシャサコンゴ」で伝えた方がいい。

ヤウンデの各大使館の場所↓

ヤウンデ大使館

日本大使館 月~金 8:00~16:00(昼休憩12:30~13:30)
中国大使館近く。日本語情報ノート、文庫本が沢山あり貸出してくれる。コンゴには日本大使館が無いのだけど、賄賂要求がある度にここで貰った日本大使館職員の方の名刺をこれ見よがしに出して「日本大使館に連絡してみる」と電話するフリして見逃して貰えた等、結構助けられた。



コンゴビザ(ブラザヴィル)

取得場所:ヤウンデ(カメルーン)
取得日:2017/07/18
タイプ:15日シングル(入国日指定)
費用:7営業日50,000CFA(Express4営業日 100,000CFA)
取得日数:7日又は4日(14時受取)
必要書類:写真2枚、パスポートコピー、カメルーンビザコピー、イエローカードコピー、ホテル予約書
申請受付時間:月~金 8:30~午前中
※パスポートはホールドされる。通常価格で申請したが、申請日を含む4営業日で取得できた。カメルーンからガボンを経由せず陸路でコンゴに入る場合、ビザの開始日とホテルの予約日は7営業日(Expressは4営業日)+2日以降に設定しないと受け付けてくれない。ビザが出来ると指定日に電話がある。



コンゴ民主(DRCキンシャサ)ビザ

取得場所:ヤウンデ(カメルーン)
取得日:2017/07/20
タイプ:シングル30日(入国日指定)
費用:75,000CFA(過去より若干値下げ)
取得日数:1日(申請翌日9:30受取)
必要書類:写真2枚、コンゴビザ
申請受付時間:月~金 9:00~午前中
※陸路で行く場合、先にコンゴビザの取得が必要と言われる。DRCのビザはベナン・コトヌーで安く簡単に取れるのでベナンで取ることをオススメする。



その他取得失敗したビザ


【赤道ギニアビザ】
他の国の領事館ではビザ代が500ドル~800ドル等と法外な価格を提示してくる赤道ギニア。金さえ払えば取れるけど、そんなバカみたいな価格を払って大して見所の無い国へ行くバックパッカーもなかなかいないのである意味難攻不落な国。しかしカメルーンでは結局ビザは取れなかったものの、ビザ代金はヤウンデ・ドゥアラ共に領事館前に貼り出してあったので法外な価格を言われることは無いと思う。どちらも51,000フラン(約1万円)。

申請場所:ヤウンデ(カメルーン)
申請日:2017/07/11
費用:51,000CFA(大使館外に表示あり)
必要書類:日本大使館のレター、渡航理由書、写真2枚、パスポートコピー、イエローカードコピー(ワクチン5種)
申請受付時間:月・水・金 10:00~午前中
黄熱病以外に5つのワクチン接種証明書が必要と言われるが、まぁ体のいい断り文句なのだと思う。フランス語が出来れば印象はいいかもしれないが、人によって対応は違いそう。日本大使館レターを持って再訪したがとにかくワクチン証明が無いと無理の1点張りで受け付けてくれなかった。ちなみに必要なワクチンはポリオ、髄膜炎、B型肝炎、コレラ、腸チフス。誰かこれを全て打って行って是非チャレンジして貰いたい。ビザ取れたら報告お願いしますw


申請場所:ドゥアラ(カメルーン)
申請日:2017/07/10
費用:51,000CFA(大使館外に表示あり)
必要書類:日本大使館のレター、写真2枚、パスポートコピー、イエローカードコピー等
場所:下地図参照。タクシーに言えばみんな知っている。宿からシェアタクシーで約15分、200~250CFA。
申請受付時間:月・水 9:00~12:00
受取時間:火・木 10:00~14:00
※日本からの旅程表、渡航目的、銀行残高表、クレカコピーも提示した。居住者のみと言われる。粘ると日本大使館のレターがあれば一応申請は受け付けると言われたが、手続き費で600CFA支払って待たないといけないが必ず取れるというわけではなく、何日かかるのかも分からないと言われた。書類が多いほど印象がいいような雰囲気だったので、もしチェレンジする人がいれば、初めから航空券以外の揃えられる書類を全て提出した方がいい。大使館職員の印象は良く、私が行った時は英語が話せる人が一人いて丁寧に説明してくれたのでチャレンジする価値はあるかもしれない。
日本大使館はヤウンデにあるのでルート的には厳しいかもしれないけど・・・。

↓ドゥアラの赤道ギニア領事館前にあったビザ料金表と必要書類。
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↓ドゥアラの赤道ギニア領事館の場所
ドゥアラ宿赤道ギニア

ドゥアラにあるマラボ行き航空会社の場所
・「Ceiba intercontinental」 AKWA地区
・「Cronos airlines」 BONANJO地区
行ってないけどタクシーに言えば分かるとのこと。



【ガボンビザ】
申請場所:ヤウンデ(カメルーン)
申請日:2017/07/12
タイプ:1ヶ月シングル
費用:50,000CFA
必要書類:写真2枚、パスポートコピー、イエローカードコピー、カメルーンビザのコピー、ホテル予約書、海外旅行保険書コピー(英語、フランス語)
申請受付時間:月~金 8:00~12:30
受取時間:3営業日 14:00~16:30
※海外旅行保険書のフランス語訳が必要と言われた。英語でも書かれているからいいでしょと粘るも受け付けてくれなかった。ダミーでも大丈夫そうな感じはあるけれどそこまでの意欲がガボンに無かったので諦めた。
混んでいるので早めに行った方が無難。部屋に入って左手にあるイスが受付する列になっているのでそこに座って順番を待つ。
ホテルの予約は面接時に直接ホテルに電話して確認されるという情報もあるので、面接が終わるまではキャンセルしない方がいい。


★ちなみにサントメ・プリンシペはビザは不要になりました!!実際不要になってから入国した日本人もいるので確かな情報です♪