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ポイントノアール天理教のホスピタリティ!&コンゴでのアンゴラビザ申請方法

Category: コンゴ共和国
アンゴラビザにチェレンジするため、首都ブラザヴィルから大西洋沿岸部の町「ポイント・ノアール(Pointe-Noire)」へ。これによって図らずもコンゴを北から南まで縦断したことになる。そんながっつり回るつもりは無かったのに・・・;

ここでも天理教会に泊めて頂いたのだけど、この部屋がアフリカの安宿と比べるとびっくりするくらい綺麗でかなりテンションが上がってしまった。しかもバスルームは室内にあり、ちゃんとシャワーヘッドからお湯が出る、、、と書くと普通の人は「当たり前やん!」と思うかもしれないけれど、ここ最近私が泊まっていた宿は屋外の掘っ建て小屋が共同シャワールームで、ろ過されていない濁った雨水をバケツに汲んできて水浴びのようにして使う、というのが当たり前だった。

更に驚くことになんとホットシャワー!・・・何ヶ月ぶり?ポイントノアールに着いてから、昼間でも半袖だけだと少し肌寒い、初秋のような季節になってきたので温かいお湯シャワーは非常にありがたかった。あ~生き返る~( ;∀;)
それだけではなく夕食と朝食まで用意してくれるというホスピタリティに涙がちょちょぎれる!(但し2日でネタ切れなようなので、それ以上滞在する人は3日目からはご飯を断っておいた方がママ達の負担もなくていいかも。)

更に更に、ここの子供達がまた人懐っこい!
子供が苦手でうまく扱い方が分からない私なのだけど、コンゴの子供達って本当に人懐っこくて可愛い。
ウェッソの宿にいた子供同様、初対面なのに走り寄ってきてぴたっと私の足に絡みついて「ボンジュール!」とニッコリ。もぅ漫画なら鼻血を出して数メートル飛んでいるところだ。
外で本を読んでいるとぴったり隣りに寄り添ってきたり、私の部屋を覗きに来たり、とにかく気になるようだったのでちょっと外で追いかけっこをしたりするとキャッキャ笑ってとにかく純粋で癒された。

コンゴの子供が人懐っこいなら大人はどうかというと、大人も確かによく話しかけてくるのだけど、まぁ大体が男性で「結婚しているのか?」から始まるので面倒くさい。例によって結婚している、子供もいると嘘をつくと「結婚指輪してないじゃないか」と目ざとく言う。←これはアフリカに入ってよく言われるようになったので本気でダミーの指輪を買おうと探しているものの、市場で売られている安いモノはやはり見た目も安っぽすぎるのでどうもいいものが無い。

とにかくアフリカ人男性は二言目、ひどい時には一言目から「アイラブユー」などと言ってきてもぅゲンナリ・・・。でもまだ最初から言ってくる輩は無視すればいいだけで、仲良く話した後に言ってくるのが一番ショックが大きい。結局そっちか、、、ともう男性と話すのも嫌になる時がしょっちゅう。(´Д⊂ヽ



先にアンゴラビザの結果を書いておくと、フランス語の日本大使館のレターさえあれば申請可能だったのだけど、初日はアンゴラの祝日で申請不可。
私が持っている大使館レターは英語バージョンだったので、翌日天理教会のギーさんがフランス語訳してくれるところに持って行ってくれたのだけど、ネット回線不良で今は出来ないとのこと。どの道コンゴビザは残り土日を含む4日しか無かったので諦めることにした。コンゴビザの延長も考えたのだけど、私は旅する上でこういった「流れ」を結構気にする方なので、物事が連続して上手くいかない時は無理に強行しないようにしている。(過去強行していい方に転んだ事が無いので;)



ポイント・ノアールはオイルマネーで潤っている都市で、ビーチもあることから地元の人にとってもリゾート地として人気の町。ただ物価はコンゴで一番高いんじゃないだろうか・・・。

ポイント・ノアール駅。

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結構立派なのに現在使われていないとのこと。物資運搬では使われているのかも?


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お世話になった天理教徒のギーさんとビーチ。

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平日の朝なので人は少ないけど、週末は人でごった返すらしい。



町で一番大きな高級ホテル。

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パティスリーの壁の絵。

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笑顔の女の子に対し、男の子のなぜかやるせなさそうな表情。一体彼に何があったのか。



ボール売りの少年。

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ボールを売ることを早々に諦めて「食べるもの無いからお金ちょうだい」と私についてくる。どの国でもこういう子供は曲がりなりにもしんどそうな、辛そうな演技をしてくるのだけど、このコはいたって明るく「何かちょーだいよ!」と言ってくるのでつい笑ってしまって、写真を撮る代わりにアメを1コあげるとそれだけですごく喜んで去って行った。



町の中心にあるロータリー。

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白と青のツートンカラーの車はタクシー。
日本ではタクシーのほとんどがベンツだけど、ここでは全てトヨタ車。日本車は世界的にも評価されているのだから日本のタクシーも国産車にすればいいのにと常々思う。



思わず二度見して、すれ違った後追いかけて写真を撮らせてもらった男性。

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どんだけ日本贔屓!
というか、一見ダサくも見えるのになぜかカッコいい!サプール真っ青。
もちろん「I like Japan!」と一言。嬉しい限り。



市内にある大きなスーパーで久々の近代文明にテンション上がっていると、いきなり「こんにちは!」と声をかけられる。インド辺りなら完全無視だけど、ここで日本語で話しかけてくる人なんてまずいないので立ち止まって話すと、やはり天理教徒の人で、しかもブラザヴィル天理教のシャンセルさんのお兄さんだと言う!う~ん何て偶然、コンゴ狭しw



天理教近くの市場は活気に溢れている。

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古着が安くてつい買ってしまった・・・。

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左は海外では人気の「Supardry 極度乾燥(しなさい)」という海外のさも日本のものかのように装っているブランド。大体間違ったダサい日本語が書かれていて面白く、デザインは好みではないのについ買ってしまった。イギリスのブランドなので普通に買うと高いのだけど、古着なので600フラン(120円)。右は500フラン(100円)。



コンゴビール。ワニの絵が可愛い。

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ポイント・ノアール天理教の皆様と。

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天理教のお祈りは早朝と夕方の1日2回行われる。数回参加したけど、大人も子供も大きな声でお経?を唱和していてそれが小さな教会に反響して圧倒される。こんな日本から遠く離れた辺境の地で日本語のお経を聞いているのが何だか不思議。
部屋の机に置かれていた天理教本をふと開いてみると、明治◯年(忘れた)改訂版って・・・天理教って明治時代からあったんや!Σ(゚д゚;)

ブラザヴィルに戻る日は早朝のお祈り時間に出発予定だったので、前日にみんなとギーさんにもお別れをすませていた。
一人でバス停に向かい、ブラザヴィル行きバスの車内で出発を待っていると、わざわざギーさんがお祈りが終わった後にかけつけ見送ってくれた。何か、、、日本人みたい笑。とにかく最後の最後まで天理教ホスピタリティが凄すぎる。

結局特に観光らしいこともせず次の国、コンゴ民主共和国(DRC)へと向かう。



ブラザヴィルからポイントノアールへの行き方

ブラザヴィル(Brazzaville)6:50発~ポイントノアール(Pointe-Noire)16:30着
バス 約9時間40分 10,000CFA
バス会社は沢山ある。ドライバーが天理教徒だというバス会社「ODYSEE」を使った。天理教から徒歩かバスで行ける。他にも何社もあるがチケットは前日購入が無難。朝6時集合。道中2ヶ所で賄賂要求あるもゴネたら通過出来た。

【復路:ポイントノアールからブラザヴィル】
6:45発~18:00着(天理教近くバス会社前下車) 約11時間15分 10,000CFA
「TRANS BONY VOYAGE」社、6時集合。エアコン、ジュース付きで快適。
マルシェTieTie周辺にバス会社が固まっている。人気のあるバス会社は前日でも売り切れる可能性があるので特に週末は早めに購入すること。ブラザヴィルで下車する場所はマルシェトータルか天理教を過ぎたバス会社前で降りるのが一番近い。ドライバーや乗客に「天理教」と伝えれば誰かが知っているので降りる場所を教えてくれる。
道中2ヶ所で賄賂要求、1ヶ所で500CFA支払う。(言い値は2,000CFA)



ポイントノアールの宿泊施設


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※現在改築中。


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「天理教(TENRIKYO)」
シングル:お布施
設備:共同ホットシャワー、トイレ、蚊帳
場所:4°48'06.8"S 11°53'43.9"E
行き方:ブラザヴィルから「ODYSEE」社のバスで来る場合、終点の「Arret fond Tie Tie(アーフォン・チェチェ)」で下車。そこから天理教方面に行くミニバス(100CFA)に乗車(どのバスでも通る)。天理教で通じなければ「Mpaka Pharmacie pascal(パカファーマシーパスカル)」でOK。
その他:アフリカを旅している人にとってここは天国のよう。部屋はかなり綺麗でまさかのアツアツホットシャワー!で快適すぎる!更に朝食と夕食も作ってくれるという・・・(頼めば昼食もOK)ホスピタリティ溢れる場所。ギーさんは日本語はあんまりだけど、英語は少し通じる。食事を頂いた場合、お布施は多めに払った方がいいと思う。
宿泊日;2017.8.1~3泊




コンゴ共和国でのアンゴラビザ申請方法

コンゴのアンゴラ大使館では英語は一切通じない。大使館はドリシー(Dolisie)にもある。

申請場所:ブラザヴィル(Brazzaville)
申請日:2017/07/31
費用:30日シングル 150USD
取得日数:1週間~
申請受付時間:月、火、9:00~12:30
場所:maps.meで表示される場所。「Monument Schoelcher」近く。天理教から徒歩orバスで行ける。
→2ヶ月半に渡りネット回線が故障中とのことで申請すら出来ず。

ブラザヴィル


申請場所:ポイントノアール(Pointe-Noire)
申請日:2017/08/02
費用:30日シングル 75,000CFA
取得日数:1週間~
必要書類:パスポートコピー、イエローカードコピー、証明写真2枚、ホテル予約書、日本大使館のレター(英語、フランス語)
申請受付時間:月~金 9:30~12:30
場所:地図参照。「Hospital A.Sice」の向かい。天理教近くの「マルシェTieTie」から1番、4番バスで20分(渋滞具合で倍近くかかる場合も)、150CFA。
コンゴ共和国に日本大使館は無いので、コンゴに入る前にカメルーンの日本大使館などで用意しておくこと。(その際フランス語用も作ってもらえるか要確認。無理だった場合、天理教ギーさんに頼めばどこかで1,000CFAで作ってもらえる。)
→賄賂を払えば取得日数を短縮できると言われたが、最短でも3、4日はかかる。コンゴビザの日程が足りなかったため、取得断念。コンゴビザ延長可否は調べていない。

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【コンゴ共和国物価】
水1.5L 400~500CFA
ビール小瓶 500CFA前後
屋台のご飯 1食500~1,000CFA前後
インターネットカフェ 1時間500CFA
コピー 1枚15CFA
市内バス 100~150CFA

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賄賂はあるわ、ビザは申請できないわ、サプールも見れないわ、のブラザヴィル(コンゴ)

Category: コンゴ共和国
オワンドから「オヨ」という町でタクシーからミニバスに乗り換え、首都の「ブラザヴィル」へと向かう。今までずっと道の両側はバナナの木や背の高い草木に挟まれていたのだけど、ここでは緑に茶色が混じる丘が眼下に広がった。久しぶりに開けた景色に若干高揚する。う~ん、視界が広い!

途中例によって外国人だけ賄賂要求されるものの、他の人も出し渋っていたので私も粘って「仕事じゃないです。観光客です。」という「だから?」という答えでなぜか通過出来た。

ブラザヴィルでは日本の宗教団体「天理教」の宿泊施設にお世話になる。
コンゴにはなぜか3ヶ所も天理教の教会があり、お布施を渡すことで敷地内の宿泊施設に泊めて頂けるので何とも有り難い。
ブラザヴィルで天理教会に泊まるというのは西アフリカの旅行者の中では有名なのだけど、先に行ったH田さん(男性)が「水周りは汚いから覚悟して」と言っていたにも関わらず、実際見て「え、全然大丈夫やん」と思ってしまうあたり女としての大事な何かをどこかに置き忘れているような気がする・・・。
今思えば、カメルーンのヨカドウマ以降「ここは今までの旅で最強にヤバいかも」という宿に数軒泊まってきたので、何かしら鍛えられたのかもしれない。



そしてここではアンゴラビザを申請する予定だったのだけど、いざ大使館へ行くと

「ここ 2ヶ月半 インターネット回線が故障していて受付出来ない」

・・・って、直せよ(#・∀・)
まぁアフリカによくある修理依頼しているけれど進まない、というところだろうけど。
(アンゴラビザ詳細は次の記事にて)



そしてコンゴに来た一番の目的の「オシャレ集団サプールを見る」というのも叶わなかった。過去情報だと毎週土日の夕方に集会があるとのことだったけど、お世話になった天理教の日本語ぺらぺらシャンセルさん曰く、近年集会も減ってきているとのこと。私がいた時は日曜しか集会をしていなく、始めの日曜日は選挙のため休み、そしてコンゴビザが翌週日曜日までだったため、断念せざるを得なかった。(Dolisieでもサプールを見れるらしい。)

※SAPEUR(サプール、サップ):決して裕福な暮らしをしているわけではなく、月収3万円の収入の半分を服に費やすコンゴにいるオシャレ集団。ただ浪費家というのではなく、サプールは平和の象徴。

サプール
サプール写真集



そういうわけでブラザヴィルでは天理教近くのマーケットをウロウロ徘徊するくらいでこれといったことは何もしていない。

ヤムイモを売るお母さん。

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茹でたてはアツアツほくほくで美味しい。

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ちょっと嬉しかったのが、コンゴに入ってから「サツマイモ」が出現したこと!日本のものほど甘くは無いので品種は違うだろうから厳密には「薩摩芋」ではないのだろうけど、これを揚げたものがなかなか美味しい。

マーケットに売っていた幼虫。。。(゚∀゚;)

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もちろん食用。「美味しいの?」と聞くと当然のように「セボ~ン!!」と返ってきた。

更に羽を広げて並べられたコウモリも売っていて、これまた当然のように食用。。。店の人はコウモリの羽を丁寧に布でフキフキしていた。写真はお金を要求されたので撮っていない。



お菓子屋台のお母さん。

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髪が赤と青のエクステで編み込まれていてかわいい。

こちらのお母さんはラメ入り。

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ナイジェリア辺りまでは髪は短髪の女性もよく見かけたけれど、カメルーンとコンゴではほとんど見ない。みんな伸ばしてカラフルなエクステで編みこんでいて女性の髪型を見るのも1つの楽しみだった。



天理教の姉弟。

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一度遊ぶとその後ずーっと遊んでほしそうにするのでちょっと困った笑。



豆ご飯。

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アフリカに入ってよくあるのだけど、どこで食べても豆にはほとんど味付けがされていないので、素朴な豆の味・・・これにせめてトマトが入ればなぁといつも思う。



魚ともちもちしたやつ。400フラン(80円)

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玉ねぎスライスが入っていかにも酸杯漬けっぽかったのにただの油漬けだった。コンゴの魚料理は干物を使っていたりするのだけど、意外とこれが美味しかったりもする。



オワンドからブラザヴィルへの行き方

バスもあるようだったけど私はシェアタクシーで。バスの場合8,000フランとのこと。

①宿~シェアタクシー乗り場
バイタク 約8分 300CFA

↓シェアタクシー乗り場
オワンド


②オワンド(Owando)~オヨ(Oyo)
シェアタクシー 約1時間40分 4,000CFA
※大通り沿いのシェアタクシー乗り場から。なぜか定員集まらずに出発したので待ち時間は無かった。


③オヨ 10:20発~ブラザヴィル(Brazzaville)17:30着
ミニバス 約7時間10分 6,000CFA
※9時から待ち、定員集まり次第出発。車内はかなりぎゅうぎゅう詰め。途中パスポートチェックで賄賂要求される。

④バスターミナルからマルシェトータル(市場)
白に緑のミニバス 150CFA
※「マルシェトータル」と言えば分かる。



ブラザヴィルの宿泊施設


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「天理教(TENRIKYO)」
ブラザヴィルに安宿はほぼ無いが、天理教の施設に宿泊できる。
シングルお布施:1泊1,000CFA
設備:共同水バケツシャワー、トイレ、蚊帳
行き方:バスで「マルシェトータル」という市場へ行き、大通りを西へ徒歩約15分。入口は大通りを右に曲がって右手側。分からなければその辺の人に聞けばみんな知っている。
その他:日本語堪能なシャンセルさんが世話を焼いてくれるので安心。DolisieとPointe-Noireにも天理教があり、同じように宿泊可能。
宿泊日:2017.7.29~3泊、8.4~2泊

ブラザヴィル

【WIFIの使えるインターネットカフェ】
自分のPCを使っての有線インターネット:1時間600CFA
WIFI:1時間600CFA
通常のネット:1時間500CFA
場所:上地図の天理教近くのガソスタ横。看板などは無く「DHL」のシールが窓に貼ってある。
※有線、WIFIは速度は遅いものの一応使える。人の少ない午前中がベスト。







特にすることもない田舎町「オワンド」(コンゴ共和国)

Category: コンゴ共和国
ウェッソからオワンドまでバスで約5時間。
その間2ヶ所で検問所がありIDカードのチェックがあるのだけど、外国人だけパスポートを没収され、道路沿いに建てられた掘っ立て小屋へと案内される。

そう。賄賂要求である・・・。
国境では入国税だの何だの一応それなりの理由をつけるものの、ここでの賄賂に理由は無い。

ただただ「ギブミーマネー」と言われるだけである。

更に腹が立つことに、国籍ごとに賄賂額を変えてきて、「カメルーン人は千フラン(200円)、南アフリカ人は5千フラン(1,000円)、日本人は1万フラン(2,000円)と言ってくる。

カメルーン人は全員慣れたようにさっさと支払ってバスに戻るも、私はその10倍の値段なのでさすがに支払う気も失せ、南アフリカの人達も「そりゃないぜ」とばかりに困惑している。基本的に賄賂は払いたくないものの、日本と違いこの辺りのバスは乗客が揃っていなかろうが気にせず発車してしまうので置いて行かれては元も子もない。カメルーンの人がみんな大人しく支払っているので私は無言で千フランだけ渡すと、渋い顔はされ何か言われるものの一応パスポートを返してくれた。
そしてこの賄賂徴収は毎回バスを乗る度に繰り返される。(まれに何とか逃れられる場合もあり)



オワンドに着いた瞬間、これはミスったかな・・・という思いがよぎる。
そもそもこの町に来たのは、ウェッソから首都ブラザヴィルまで直行すると到着が夜になってしまうのでそれを回避するためと 、せっかく高いビザ代を払っているのだからもぅ1ヶ所くらいどこか寄りたい、できるなら田舎で、という理由から、だったのだけどオワンドは本当に何も無い、しかし村と町の中間のような、まぁ「中途半端な田舎」だった。

ここでバスを降りたのは私の他一人だけ。バスターミナルも無い普通の道路で突如「着いた」と言われたので唖然としつつも、とにかくバイタクで安宿に連れて行ってもらう。

ボロい連れ込み宿に荷物を置き、ご飯を食べるため食堂へ。

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食堂の扉に描かれた絵。

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こんなにマッチョに描く必要はあるのか。



ご飯 1,000フラン(200円)

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左は筍・・・?のような竹のような山菜?の煮物で、ちょっとえぐみがあるのだけど悪くはない。右はカメルーンにあったミヨンドのような、お米の代わりに主食ともなっているモチモチしたやつ。葉っぱでくるんで蒸されたもので、屋台などで食べると時間が経って固くて酸味がきつかったりするのだけど、ここのは出来立てだったのかアツアツ・モチモチ、ほんのりした酸味。これは何度も食べてきたけれどここで初めて美味しいと感じた。



町の中心部。

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どこかへ走り去って行くヤギ達。

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川と橋。

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市場のサンドイッチ屋さん。

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コンゴもカメルーン同様フランスの植民地だったので、パンと言えばフランスパン。言語も地元の言葉もあるけれど共通言語はフランス語で英語はほぼ通じない。



「俺達も撮ってくれよ!」

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オワンドが他の町と違ったのは、大人も子供もみんな私を見つけると「ボンジュール!」「シノワー!(中国人)ニーハオ!」と笑顔で挨拶してくれること。まぁ田舎に行けばよくあることだけど、ここは特にそれが多くて、更に「中国人をバカにする」雰囲気も一切無かったのが良かった。時にはあんな遠くからよく見つけたな!と思うような場所から手をふりながら声をかけてくれたりして、何にも無い町ながら非常に癒やされる。

この町の近くには国立公園がありゴリラ等野生動物が見られるものの、ゴリラ・サル系に興味が無い+一人だと料金がバカ高いので私は行かなかった。市場の前で何かを買うために停まった車の中にツアー客らしいヨーロピアンが数人乗っていて、私自身も外国人であるということも忘れて、久々に見る外国人に興奮してしまった。嬉しくてニヤニヤと凝視してしまったのだけど、ハッと「あ~ここの人達もこういう気持ちなのか!」と気付く。



特にすることも無いのでお店の看板や壁の絵の写真を撮ることに。

理髪店。

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アフリカでは美容院と理髪店は非常に多い。

理髪店&美容院。

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バー。この絵は他の町でも見かけた。ビールメーカーかな?

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レストランの看板。

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レストラン2。

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だからなぜマッチョ!

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突如フレームインしてきたおじさん。

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マッチョではないものの、微妙に似ているのは気のせい?



魚や肉を置いてある店にはこういう絵が描かれているのだけど、何かしれっとサルもいるけど気のせいかな?サル・・・食べるんだろうか。

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工具店。

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ゲームセンター(稼働中)

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ゲームセンター2。よく見るとセクシーなお姉さんと左上に「18禁」のマークが。ただのメダルゲームなのになぜ18禁。

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なかなかいい感じの廃墟。

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庭先で子供達が遊んでいた謎のゲーム。

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暫く見るも一向にルールが分からず。



髪型がかわいい姉妹がいたので「写真撮らせて」というとなかなかカッコイイポーズをとられた。

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特にやることが無いため順調に漫画データを消費しつつ、翌日首都「ブラザヴィル」へと向かう。



ウェッソからオワンドへの行き方

ウェッソ(Ouesso)7:00発~オワンド(Owando)11:50着
バス 約4時間50分 5,000CFA
●途中2ヶ所で検問、外国人のみ1ヶ所につき1,000CFAの賄賂を要求される。
「OCEAN DU NORD」社、ブラザビル行きのバスで途中下車。他にもブラザビル行きバス会社はあるよう。券売所は朝は開いていないため、チケットは必ず前日早めに購入しておくこと(夕方別の人が購入しに行ったが売り切れていた)。集合時間は朝5時だったけど実際荷物の積み込みが始まったのは7時だった。バスターミナルは24時間開いているようで寝ている人も沢山いた。

↓「OCEAN DU NORD」社バスターミナル
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ウェッソ



オワンドの安宿


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「Espace"IKOULOULOU" Mini Hotel-Bar」
Est.Prix D'equilibre
068000048
シングル:3,000CFA
設備:水バケツシャワー付き、共同トイレ、蚊帳
行き方:バスを降りた大通り(村の中心)からバイタクで数分、300CFA。徒歩30分。MAPS.MEにあるガソスタ(TOTAL)より南、シェアタクシー乗り場横の地図上には載っていない道をまっすぐ。
その他:完全な連れ込み宿。昼間からお盛んだったりする。村の中心部からは離れていて近くに商店はあるが食堂は少ないので夕食は明るい内にどこかで買っておいた方がいい。
宿泊日:2017.7.28~1泊

オワンド







コンゴ入国。国境の村「ソカリブ」と「ウェッソ」

Category: コンゴ共和国
すったもんだの末カメルーンとの国境を越え、コンゴ最初の村は「ソカリブ」。
着いたのが夕方だったこともあってあまりウロウロ出来なかったけれど、それほどウロウロするような場所も無いくらい小さな、素朴な村だった。

村の食堂。

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女主人が「これとこれとこれがある・・・」と説明してくれるものの、フランス語・・・というか食べ物の名前を言われても分からないので「じゃあそれ」と頼んで出てきたもの↓

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コンゴ版ビーフシチューとご飯。1,000フラン(200円)
まぁビーフシチューと書くと聞こえはいいけど、油煮込みのようなもので結構オイリーで肉は固い。

カメルーンもそうだったけれど、どんな小さな村でも必ずお酒を出す店がある。ここでも食堂からの帰り道にバー・・・と言うよりも、酒屋の前にイスを置いて飲んでいるおじさん達がいて、ふと私の子供時代にあったとある商店を思い出した。

その商店は店の広さの割に電球の数が少なく薄暗く、賞味期限切れのパンやお菓子も平気で売っていて、そしてそういったものよりもお酒をメインに売っていた。
よく学校帰りにそのお店で2つに割れるソーダ味のアイス(今でも売っているけど)を買っていたのだけど、お店の奥のテーブルではいつも赤ら顔のおじさん達が昼間からお酒を飲んで酔っ払っていた。時々ちゃかされたりして、酒臭い大人たちに嫌だなと思いつつも、いつも楽しそうなその雰囲気は「大人の世界」という感じで少し憧れてもいた。
私が高校生になる頃には店仕舞いしてしまったのだけど、「ここで飲んでいたおじさん達は一体どこへ行くのだろう」と思うとぽっかりと寂しい気持ちになっていた。

コンビニや大きなスーパーが出来る度、私の周りのこういった商店や駄菓子屋さんは除々に店を畳んでいき、今はほぼ残っていない。いつものようにお店に行くと閉まっている。次の日行ってみても閉まっている。次の日も・・・。この時の寂しさといったら無い。お店のおばちゃん(おばあちゃん)大丈夫かなぁ?と子供心ながら非常に心配していた。

海外では日本より遅れている国は沢山あるけれど、その分人と人との関係が濃いと思う。
赤ら顔のおじさん達は明日もここで仲間と一緒に飲んでいるのだろう。

電気もあまり通っていないような村なので星がよく見えるかもしれないと思い、夜外に出ると残念ながら曇り空だった。虫の大合唱がうるさいくらいに響く中、ふと足元の草を見ると何やらチカチカ光るものがある。はじめ草露が光に反射しているのかなと思ったものの、街灯も無い漆黒の暗闇の中反射するような光は一切無い。
その光るものをよく見ると、それは草むら一面に点々と続いている。私は初めて夜光虫を見た。ホタルほど大きな光ではなく、目を凝らさなければ見えないくらいほんの1ミリ程度の小さな光がチカ、チカと草むらを照らす。あぁ、何と幻想的な。草むらを歩くのを避けて部屋に戻り、思わぬ収穫にひたりながら就寝。



翌朝撮った村の風景↓

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小さな市場に行き、朝食にフランスパンにチョコクリームを塗ったものを食べ、次の町「ウェッソ」へと向かう。

ガタガタのオフロードが途中で舗装路に変わり、久々に見るアスファルトに感動する。アフリカを旅すると「感動」の沸点が下がるのかもしれない・・・。

ウェッソは銀行こそあるものの、まだまだ小さな町だった。
銀行のある町の中心部↓

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バスターミナルはバス会社ごとに点在している。コンゴ、ブラザヴィル行きバスのある「OCEAN DU NORD」社。

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警戒する猫さん↓

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ここではとにかく宿の子供にすごく癒やされた。私を見るなり、外国人を見るの初めて?というくらいの興奮具合で初対面でいきなり「シノワ~!!(中国人)」と言いながら足に抱きついてきて完全にノックアウトされてしまった。

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その後も洗濯する私の周りでちょろちょろとするので、うまい具合に洗濯を手伝ってもらったりする。写真を撮ってあげるとキャッキャキャッキャと喜んでかなり可愛かった。


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髪型もナイス♪

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「この子達も撮って!」と言うので撮ったのだけど。

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ちょっと怖いな;



「おい、俺達も撮ってくれよ!」

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・・・う~ん、子供達の後ではむさ苦しいなぁ。



ソカリブ(Socalib)からウェッソ(Ouesso)への行き方

シェアタクシー 約3時間半 10,000CFA
後ろ半分が荷台になっている白い車が大体ウェッソ行きのシェアタクシー。朝7時~9時くらいに市場付近に行くか、路上で捕まえても席が空いていれば乗車可能。その他の時間帯でも行く車があれば乗れる。前日に宿の人や地元の人にウェッソに行きたいと言うと、知り合い等で探してくれるかも。荷台に乗っている人もいるので、荷台は料金が安いかタダなのかも。



ソカリブ(Socalib)の安宿


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「Auberge(名前無し)」
シングル:2,000CFA
設備:共同トイレ、水バケツシャワー、蚊帳
行き方:イミグレから徒歩10分。
その他:値段なりにどこもボロい。水場にデカいゴキブリが多い。電気が使えるのは夕方から深夜まで。この宿の先に並んで2軒別の宿もあるけど疲れていたので見ていない。
宿泊日:2017.7.26~1泊

ソカリブ



ウェッソ(Ouesso)の安宿


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「Auberge et Restaurant AMELIAS "CHEZ-NOUS"」
シングル:4,000CFA
設備:共同トイレ、水バケツシャワー、蚊帳、扇風機 
行き方:小さな町なのでタクシーに宿の名前を言えば分かる。
その他:多分他にも安い部屋がある。
宿泊日:2017.7.27~1泊

ウェッソ