旅女 Tabijo~義眼のバックパッカー編~のメイン画像

【国境】THE・レソトな風景と国境サニパス(南アフリカへ)

Category: レソト王国
タバツェカ、宿での朝。

早朝ノックの音で起こされ、若干無視してみるもノックは続き、仕方無いので寒い中ベッドからもそもそと這い出てドアを開けると、そこにはバケツを持った宿のお姉さんが。

お姉さん「はい、これシャワー用のお湯ね!」

・・・。

いやね昨日浴びたからいらないよって、伝え忘れてた私も悪いかもしれないんだけど。

早朝5時 に誰がシャワー浴びるん!?

お姉さん、私パン屋さんでも羊飼いでもないんですけど。むしろ羊飼いの方がもっと遅起き~!

お湯を放置すると当然冷たくなるので、これまた仕方無く顔を洗ったり歯を磨いたり。
今日私が乗る予定のバス、11時なんだけどなぁ~・・・( ;∀;)



マセルのバスターミナルではタバツェカから先のバスはよく分からないと言われたけれど、ちゃんと国境まで行くバスはあった。ただ結局「モホトロン」経由だったので、先を急ぐ場合はマセルからモホトロン直通バスの方が楽だと思う。

先に私がタバツェカから南アフリカ・ダーバンまで行くまでに通った経路を書くとこういうルート↓

サニパスa 

まずはタバツェカから「モホトロン(Mokhotlong)」へ向かうんだけど、、、

この100Km程度の距離が、1日がかりの移動でした( ;∀;)
ぜ、全然進まんやん;

タバツェカからモホトロンまでの直通バスは無く、「リナカネン(Linakaneng)」という村で乗り換える。

リネカナンのバスターミナル。

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到着後1時間ほど待ち、モホトロン行きのバスも出発。
タバツェカからここまではまたしても膝の上にバックパック約3時間半という地獄の移動だったのだけど、今回は運良く助手席で荷物も下に置けてゆったり座ることができた。
バスの内装が何か懐かしいデザインだな~と思っていると中古の日本車だった。

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タバツェカからモホトロンまではずっとオフロードだった。

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写真があまり撮れなかったけど、景色も良かった!
延々と緑と茶色の山脈が続き、平地を走ることはほとんど無い。
傾斜のある山肌にへばりつくようにして建てられた石造りの民家や、広々とした草原で羊の群れを連れて歩く毛布の民、山肌を馬に乗って物資を運ぶ毛布の民・・・。
「これぞレソト」というような風景は、キツい移動にも関わらずやっぱり来て良かったなぁと思わせてくれた。
ただリネカナンから先は崖っぷちをぐいぐい走るのでちょっと怖かった;


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ぞろぞろ・・・。

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ぞろぞろ・・・。

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タバツェカを出たのが12時、モホトロンに着いたのが19時で既に真っ暗。
ドライバーに「暗くて怖いからバスターミナル手前の宿まで連れて行ってほしい」と言うと嫌な顔一つせず連れて行ってくれた。ありがたい。



翌朝サニパス国境行きバス乗り場へ。

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バスは6時に来ると言われた通り6時ちょうどに来たのだけど、その後町中で人を集めてまた同じ場所に戻ってきて、モホトロンを出たのは結局8時前だった。

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体を毛布ですっぽり包むのがソト族スタイル。
大体みんな既成品の同じデザインの毛布を使っているのだけど。

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あれ!?この男性の毛布は珍しい!
見せて~と言うと広げてくれた。


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既成品の毛布に、彼の奥さんが刺繍をしたもの。レソトのいろいろがデザインしていて、実際これはお土産として売っているとのことで「これ買わない?」と言われたけど、、、何かこの人の匂いついてそうでちょっと嫌笑。



しゅっぱ~つ。

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南ア行きだからか今までのバスよりもちょっと新しめで、更にモホトロンから先は舗装路に戻ったので乗り心地もUP。

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国境でのレソト出国審査も問題無し。
ただ、レソトと南アフリカの国境「サニパス」は標高2800mあるので、車を出た途端非常に寒かった。

南アに入国し、この先が絶景スポットとしても有名な「ドラケンスバーグ(Drakensberg)山脈」。ここは「マロティ=ドラケンスバーグ公園」として世界複合遺産にも登録されている。

のだけど。

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びっくりするくらい天気が悪い。


まぁね、天気ばかりは仕方無い( ;∀;)

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「ドラケンスバーグ」はアフリカーンスで「龍の山々」という意味。確かに山がずーっと奥まで連なってある。今までこういう景色は見たことなく、晴れてたらかなり良かっただろうなー。

それにしても車にぶら下がってるもさもさが気になる。

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まだ緑が少なく、季節的にもちょっと早すぎたかな。


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山を降りきったところでようやく南アの入国審査。
大したこともなく通過した後、バスで更に少し行き、次のバス(アンダーバーグ行き)の乗り換えポイントに。

↓乗り換えポイントにある商店(人がいるところ)

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反対方向から来たバスが人を降ろして、それに私達が乗り、私達が乗って来たバスに今度はその人達が乗る。どうやらここで連結する時間は決まっているみたい。

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更に道がきれいになった。

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この先でもうガラッと景色が変わる。
レソトの丘や山で平地が少なかった景色から一転して、緑の多い高原地帯に。

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それより車にぶら下がってるナゾの生き物が気になる。

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アンダーバーグに到着。

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ここでピーターマリッツバーグ行きに乗り換え、更にそこからダーバンのはずだったのだけど、運良くここからダーバン行きの直通バスに乗ることができた。乗客が私を含め3人しかいなかったので、何かのついでだったのかよく分からない。

そんなこんなで15時前にダーバンに到着。
ダーバンは比較的大きな都市でちゃんとしたバックパッカー向けの安宿もあるので、移動続きで疲れていた私はここで3泊くらいしようと思っていたのだけど、宿を予約していなかったせいで目当ての宿は満室、そこで紹介してもらった宿も1泊しかとれず、結局翌日にまた移動しなければならないはめに・・・。

南アフリカ、宿はちゃんと予約しましょう。特に週末!( ;∀;)



レソト(タバツェカ、モホトロン)から南アフリカ(ダーバン)への行き方

①タバツェカ(Thaba Tseka)12:10発~リナカネン(Linakaneng)15:55着
ミニバス 約3時間45分 M54
※バスは10時~11時の間に来る。

②リナカネン 16:50発~モホトロン 19:10着
ミニバス 約2時間20分 M50

~翌日~
③モホトロン 7:45発~国境~アンダーバーグ行きバス乗り場 11:00着
ミニバス 3時間15分 M110
※6:00発、町で人を拾って20分後に同じ場所に戻って来る。乗り場はバスターミナルの端なので、現地人に必ずどこに来るか確認しておいた方が無難。(場所は下宿地図参照。MAPS.MEの表示とは違う場所)国境に両替所は無いのでモホトロンで変えておくこと。(レソトロチは南アランドと等価なのでバスの運転手などが両替してくれる。)

④乗り場 11:20発~アンダーバーグ(Underberg)11:40
ミニバス 約20分 M39

⑤アンダーバーグ11:55~ダーバン(Durban)14:40着
ミニバス 2時間45分 M170
※ピーターマリッツパーグまではM105、ピーターマリッツバーグからダーバンまではM65。



モホトロンの安宿


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「GROW」
ドミトリー:M150
WIFI:無し
設備:ホットシャワー、キッチンはコンロもあるが使っていいか要確認。レンジとポットは使用可能。
その他:部屋は暖かい。
行き方:バスのドライバーに言えばOK。バスターミナルからはシェアタクシーでM7。
宿泊日:2017年9月28日~1泊

↓メインストリートから丘をちょっと登ったところ。
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ダーバンの安宿

ダーバンは治安が悪い場所もあるので要注意。

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「Happy Hippo」
ドミトリー:R185
スイートドミトリー:R200
WIFI:あり(1日2時間、それ以上使う場合は有料)
設備:キッチン、ホットシャワー、フリーコーヒー・紅茶、バー
その他:宿より北の「Mahatma Gandhi Road」は治安が悪いので歩かないこと。中心部から結構遠い。
宿泊日:2017.9.29~1泊

ダーバン宿

おすすめの宿は満室で泊まれなかった「Curiocity Durban」。中心部にありアクセスもいい。人気宿なので要予約。ドミトリーM215~。
※町中でフル装備のままお金を降ろすのが怖かったので宿のすぐ横のガソスタ併設のATMでお金を降ろしたのだけど、2台とこ手数料が必要だった。どっちがどっちか忘れたけどR50(400円)とR40。

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マントソニャネでのソト族とのからみ(レソト)

Category: レソト王国
本編の前に少しだけアフリカ治安情報を。

バックパッカーにとってエチオピア、いやアフリカの観光ハイライトともなっている「ダナキル火山ツアー」。悲しいことに、そのツアー中に外国人観光客が殺害されるという事件が起きました。以下、在エチオピア日本大使館からの速報メールをコピペしておきます。

”2017年12月3日(日)、アファール州のダナキル火山を観光中の外国人が、武装集団に襲われ殺害されたとの情報があります。詳細は確認中ですが、グループ・ツアーで観光中、夜間にキャンプを突如襲われ、銃撃されたと報じられています。
同火山周辺の観光に関しては常に危険と隣り合わせであるため、渡航を判断する際は、事前に情報を十分集め、信頼できる旅行会社やガイドを選定してください。当地の情勢は非常に変わりやすいため、少しでも不安や危険を感じることがあれば、渡航を中止して下さい。”


アフリカを縦断する日本人バックパッカーが必ずと言っていいほど行く人気のツアー。海外ではこちらが気をつけても避けられない事態も充分起こります。現在アフリカを旅行中の皆様、アフリカは「気にしすぎじゃない?」というくらい気をつけるくらいがちょうどいいです。特にアフリカでの強盗被害は本当に多いです。どうかお気をつけて旅を楽しんで下さい。
亡くなった方、、、外国人観光客が被害に遭うケースは本当によく耳にするのですが、同じような旅行者が被害にあうのは何度聞いても本当に悲しいです。ご冥福をお祈りします。



~ここからレソト編の続きです~

レソトで行きたかったマレアレアとタバ・ボシウに行けたので、レソトの観光はこれにて終了。なので、また南アフリカに戻るのだけど、南アフリカとの国境にある「ドラケンスバーグ山脈」が景色がいいとのことなので、そこを経由して南アに戻ることに。

ロマの宿で「サニパス(ドラケンスバーグのある方の国境)から南アに入りたいんだけどバスはある?」とスタッフに聞くと、「そっち行きのバスは通るけど、いつも満車だから一旦マセルまで戻ってマセルから乗った方がいい」と言われた。仕方無いのでマセルまで戻る。

マセルのバスターミナルで同じように聞くと、「マントソニャネ行きならある。そこからタバツェカまで行けばいい。その後は知らない。」と言う。"その後は知らない"って・・・笑。バス無かったらどうしたらええんやろ、と思いつつ、地図で見るとまぁまぁ国境よりなので、何とかなるだろうとそのバスに乗ることに。

ルート的にはこんな感じ↓

レソト

マセルからはタバツェカの先の「モホトロン」まで行く直通バスもあるらしいのだけど、そのバスはレソトの上の方を迂回しながら行くルート。
そのルートの方が王道で色々と確実なのだけど、過去の情報では「レソトの中心部は山脈があって道が無い」ということで、このルートを通った人を聞いたことが無かったので、変なところで旅人根性が湧いて「オラ何だかワクワクすっぞ!」状態に。

まぁ、、、大体こういうことをしたところで、いつも大した収穫がなくただただ面倒臭いだけなんだけど( ̄ー ̄;)



約40分ほど待ってバスが出発。

・・・ほらね。

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しょっぱなから面倒臭いことになってるよ!(゚∀゚)

私の前の席が全部現地の人が買い込んだ大量の荷物。
この袋は全部スナック。そしてこの全長1m以上あるスナックの袋が私の方にめりめりと迫ってくる。その上車内は満席なので、メインのバックパック(想定15kg)は私の膝の上。(サブバックは足の下)
あ!これがアフリカでよく聞くアレか!!

↓よく聞くアレ
「アフリカ縦断で一番大変だったことって何ですか?」

「移動ですね~。ミニバスだと荷物を置く場所が無いので、自分の膝の上にメインのバックパックを置かないといけないんですよ。

私はアフリカ西側を下ってきたので、この「荷物置き場の無いバス」というものに乗ったことがなくてピンとこなかったのだけど、こういうことか~。
(※西側では中距離でもブッシュタクシー(シェアタク)が多く、まれに乗るバスはちゃんとバスの上なり、牽引車なり荷物置き場が別にある。ただしバス自体は日本だと廃車になっているレベルのバス。)

とにかくこのバスは「荷物も合わせて人一人分の席」しか確保されない。その上、席幅も狭く足の膝が前の座席につく。その上、定員よりも多い人数が乗って前も横もみっちりぎゅうぎゅう。メインバックを座席の下に置ければいいのだけど、座席の高さも低いので私のテント入りバックは入らず、そこそこ荷物の少ない人じゃないと入れるのは難しいと思う。キャリーケースなんてもってのほか。

そんな感じなので早々に足が悲鳴を上げ、最終的にはバックパックを座席に座らせて、自分は横向きでちっちゃくなってサブバックの上に座るという、何とも奇妙な格好で落ち着いた。


はい、お決まりの車の故障。

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近くにすごくきれいな湖があった。

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マセル、ロマを過ぎてからは絶景続きだった。バスは一度座るとカメラを出せなくなるほど身動きが取れないので写真を撮れなかったのだけど、本当に山やテーブルマウンテンが連なる風景や高原や段々畑、もっと季節が後ならもっと緑が多かったかもしれないけれど、それでもきれいだった。

本当にずっと山脈が続くので、平地があまり無い。
ただ、山しか無いようなものすごく田舎でも山の斜面に添って民家がある。

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約3時間の苦痛を伴いながら、ようやく「マントソニャネ(Mantsonyane)」に到着。

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バスターミナルからしてすんごい田舎w

バスターミナルにいた人がタバツェカ行きのバスは14時(1時間半後)に出発と言うので、近くにあった警察署のような場所に荷物を預けて、町?村?をぶらぶらすることに。

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あっ猫さん!(逃げられた)

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ワンさんも。何か土と同化してる・・・。

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アフリカの田舎でよく使われている鍋屋さん。

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のどか~。

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のどか~(*´∀`*)

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毛布の民、ソト族の男性。

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村をウロウロしていると村の女性に「こっちにおいでよ!」と呼ばれ、行ってみると今度は「家の中の写真を撮ってよ!」と言われた。

大公開!レソトの石造りの家の内部はこうだ!

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家の中は真っ暗で、電気は通っているのだけど電球は無い。いや、アンプに電気使う前に電球じゃないん!?(;´∀`)
下も床などはなく、土むき出し。寝るのは別の場所にあると言うけど、ここで寝ることもあると言う。ゴツゴツして痛そうだけど。

ちなみに大きなバケツの中は水で、ペットボトルに入っているのはレソトの地酒。・・・というか、自家製ビール。

この家の近くに男性が数人固まってこのビールを飲んでいた。

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男性「美味しいよ!君も飲みなよ!」

・・・私は今までも勧められるものは断らないようにしてきたのだけど、アフリカということと、ここの衛生面を考えて。

私「いや。いいです。」

男性「え~!?何で!?飲みなよ!」

・・・うっわぁ~グイグイくるぅ~(゚∀゚;)

何度か同じやり取りをした後、結局観念して飲まされることに。

うん!予想通り不味い!

カメルーンで飲んだ「ビリビリ」=自家製ビールと同じ味。

例えるなら、真夏にビールを開けたまま常温で2日くらい置いたような感じ。まぁそんなビール飲んだこと無いけど。発泡性はあるけど、アルコール度数は多分ほとんど無い。これでこんなに陽気になれるのか。

↓「こんなに陽気」な姿。

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意味分からんw
子供もいるいい大人がw

いやね、地球の歩き方の表紙のせいか、ソト族の男性ってもっと何かクールでこう「ヨソ者受け付けません」って感じかと思ってたんだけど。


↓地球の歩き方・レソトの表紙
地球の歩き方レソト 
地球の歩き方 南アフリカ
※レソト単体での地球の歩き方は発行されていません。「南アフリカ」の中に「ジンバブエ・ザンビア・ボツワナ・ナミビア・レソト・スワジランド・モザンビーク」が含まれています。


ヨソ者受け付けんどころか、めっちゃフレンドリーでぐいぐいくる。まぁこの村自体まず中国人以外見ることはないだろうからなのかも。

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「写真を送ってほしい」と言われたのだけど、住所もメールアドレスも無いとのことでどうしようも無かった。実際住所はあると思うんだけど。一人の男性がフェイスブックを持ってる!というので名前を書いてもらったのに後で検索しても見つからず;



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そうこうしている内にバスの時間になった。
タバツェカ行きのバスは出発時間が決まっているのか、満車にならずに発車。やったー!荷物が横に置けるー!と思ったのも束の間、その後途中でどんどん人が乗ってきて、結局また荷物は膝の上だった。キツい( ;∀;)

景色はいい。
いいんだけどやっぱり地獄の1時間半。これが長時間だと考えるとアフリカ、西より東の方が移動キツそうな気がする。

無事タバツェカに着き、心配していた宿も地元の人が教えてくれて一安心。

↓本日の宿

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シングル100ロチ(約800円)
やっす!!他の場所ではテントサイトで800円、ドミで倍くらいの値段してたのに!地元民価格だな~。部屋は改装したてなのか意外にきれいで、ベットも清潔感があった。

ただ水が出ない。

シャワーはもちろん、トイレも水が流せない。

私「あの~水が出ないんだけど。」

お姉さん「あぁ、水は出ないわよ。」

私「シャワー変わりにバケツにお湯をもらってもいいですか?」

お姉さん「いいけど、明日の朝ね。」

まぁバケツシャワーというのはアフリカあるあるで別にいいのだけど、なぜ朝限定なんだろう?移動続きでどうしても今日中に浴びたかったのでお願いすると、30分後に持ってきてくれた。まぁこの寒さにはきついくらいのそこそこのぬるさだったけど仕方無い。量も小さいバケツ1杯で少なかったけど仕方無い。

無事シャワーを浴びてご飯を食べに行く。

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ビーフシチュー 30ロチ(約240円)
近くの食堂で。ガラスケースに入ってて自分で欲しいものを選ぶタイプだったのだけど、つい外れのないビーフシチューを選んでしまう。今回はライスではなく、トウモロコシの粉を練ったようなやつ。どこで注文しても付け合せの紫のピクルスが付いてくるなぁー。何の野菜か分からんけど甘い。



タバツェカは小さいながらも商店、食堂、市場、銀行、郵便局などあり、生活には困らなそう。学校もあるようで、子供も多かった。

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キリンやシマウマの注意看板を見た後では、牛が普通に見えるから不思議。

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バスターミナル。

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そういうワケで、一応マセルから南アフリカの「ダーバン」を目指しているわけなんだけど。一体これいつ着くんだろう・・・( ̄ー ̄;)



ロマ、マセルからタバツェカへの行き方

マセルからマントソニャネ行きのバスがロマを通って行くが、必ず満車で通過するため一度マセルに戻った方がいいと宿の人に言われたのでそうした。

①ロマ(Roma)7:15発~マセル(Maseru)8:30着
ミニバス 約1時間15分 M20
※ロマ~マセル間のミニバスはまぁまぁ多い。宿近くで捕まえ、数人しか乗っていなかったけどすぐ発車。マセルに近づくと結構渋滞する。

②マセル 9:20発~マントソニャネ(Mantsonyane)12:35着
ミニバス 約3時間 M60
※40分ほど待って満車で出発。

③マントソニャネ 14:00発~タバツェカ(Thaba-Tseka)15:25着
ミニバス 約1時間25分 M30
※定時発。乗客数人で待たずに出発。



タバツェカの安宿


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「TETAS GUEST HOUSE」
シングル:M100(トイレ、シャワー付き)
ドミトリー:M80
WIFI:無し
設備:トイレ、シャワーの水は出ない。現在改装中で可愛いコテージも作っているのでその内ちゃんとなるかも。部屋はベッドがあるだけだけど、安い割にきれい。
行き方:ドライバーに伝えておけば近くで降ろしてくれる。大通りから少し登った所にある。小さな町なので聞けば誰でも知っている。バスターミナルから徒歩数分。
宿泊日:2017.9.27~1泊

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レソト「タバ・ボシウ」からの景色がかっこ良すぎる!

Category: レソト王国
「タバ・ボシウ(Thaba Bosiu)」はレソトの首都マセルから、東へ約10kmの場所にある小高い丘。1824年、初代国王のモショエショエ1世はここに要塞を構え、約40年にわたって他民族の侵略を防いだという重要な歴史遺産。

タバ・ボシウとはソト語で「夜の山」という意味で、昼は小さな丘にすぎないのに、夜になると山になるという伝説が残っている。(出展:地球の歩き方 南アフリカ

マセルからは日帰りツアーもあるけど、私はマセルには戻らずそのまま違う町に泊まる予定なので、バックパックを担いでミニバスで向かう。

マセルのバスターミナルは広い上にとにかくバスがごちゃごちゃとあって、目的地へのバスを自力で探すのは到底無理なので、早々に現地人に頼った。現地のお姉さんがわざわざバス乗り場まで連れて行ってくれた。

↓アフリカ南部の近距離・中距離移動のミニバスは大体このタイプで、定員集まり次第発車する。

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どの車のナンバープレートにも貼ってあるシールがかわいい。

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この絵は「レソト(バソト)ハット」と呼ばれるレソトの伝統的な帽子をデザインしたもの。今は田舎の方でも被っている人はいなくて、民芸品としてお土産屋さんなんかに売られている。

乗客が集まるまで時間がかかりそうだったので、バスターミナルをぶらぶらする。


ソト族の男性。

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男女共に着ているものは洋服だけど、特徴的なのは体をすっぽり覆う大きな毛布。靴は長靴が多い。田舎の男性の方がこういうスタイルの人が多く正に「毛布の民」。バスでの移動中に見かける家畜を放牧させている人は大体この格好だった。

毛布はその辺のお店に沢山売られているのだけど、そのほとんど(模様が入ったもの)が南アフリカで作られた合繊の既成品。だけど羊毛で作られたものよりも安いので、現地の人もこれを使っている。ちゃんとした羊毛で地元の人が作ったものはお土産屋にしか無く、高くて重いので持って帰るにはそこそこ苦労するかも。
合繊でもいいデザインがあれば買おうかな~と思ったものの、どの店にも売っているのは大体同じデザインで特に面白味も無くて結局買わず;
※マセルの観光案内所周辺にお土産屋があるのだけど、そこにはいいものもあるかも。(私は行っていないので確証はありませんが)

家畜につける鈴も色んな大きさで沢山売られていた。

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アフリカ南部でよく売られているソーセージ。

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1本4ロチ。約32円。
「ザ・添加物~!」という味がするのだけれど、意外とパリッと焼かれているので悪くもない。朝ご飯としてよくパンに挟んで食べていた。



2時間半近く待ち、11時にようやくバスが出発。
で、1時間後にタバ・ボシウに到着。
待ち時間の方が長いやん( ̄ー ̄;)

バスを降りた場所の近くに博物館と書かれた看板があったので行ってみると、ホテルだった。博物館もあるけれど、今は閉鎖中らしい。

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ホテルはレソトの伝統住宅を模したコテージになっていてかわいい!遠くからの外観がまた面白いのだけど、多分高いホテルなんだろな~。


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タバ・ボシウの丘の麓にある観光案内所。ここで入場料を支払う。

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タバ・ボシウ入場料 40ロチ(約320円)
※案内所にトイレあり。

丘から降りてくるまでバックパックを預かってほしいと頼むと嫌な顔ひとつせず預かったくれた。これは帰ってきてチップを払おう。知らなかったけどガイドツアーもある。ガイド料は入場料に含まれているのだけど、私は時間が合わなかったのでガイド無しで行った。(詳細は記事最後に)


案内所の横で売られていたバソトハット。

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藁のような素材で実際ここでおばあちゃんが編んでいる。これは人が被れる大きいサイズなのだけど、キーホルダーくらいの大きさのミニサイズも売られていた。


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こ、これは・・・?

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先端が無駄に長い。昔流行ったピクミンみたい。
売っていたお兄さんが「被ってみなよ!きっと似合うよ!」というので被ってみた。


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お兄さん「すっごく似合ってるよ!ビューテホー!!」

こんな帽子似合ってるほうがどうかしていると思うけど、撮ってもらった写真を見てみると、なるほど、似合っている( ̄ー ̄;)

私「何でコレは先端が長く作られてるの?」

お兄さん「あぁ、これはね、羊を放牧する時にね、遠くからでも羊が僕達を見つけやすいためにだよ!」

私「あぁ~なるほど~!!」

お兄さん「まぁ 嘘だけどね!」

・・・。


斉木楠雄


お兄さん「僕も何でこんな形なのか知らないよ~!デザインじゃない?Hahaha~!」



斉木楠雄


危うく私の中に眠る超能力を使ってお兄さんをああしてこうしてぼかーんとするところだった。



丘に登る。

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丁度この日はピクニックデーだったのか団体の小学生が沢山いた。
みんな興味深々で私を見るので、挨拶をすると元気に「ハロー!」と返ってくる。


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制服がちょっとかわいい。ダブルラインのVネックカーディガンに水色のスカート。


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途中の景色がまた素晴らしい。ここは絶対晴れた日に行くべき!

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テーブルマウンテンが沢山ある珍しい風景。


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頂上到着。

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山頂はテーブルマウンテンの上のような感じで、だだっ広い平らな荒野。


「ちょっと!写真撮ってくれない!?」

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なんかうまいこと3人全員モノトーンコーデができているおばちゃん達。



山頂には王宮跡や、周辺の集落跡なども残っているけどほぼ簡単に修復されただけなので大して面白くはない。

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にょきにょきと生えた細長い木?が気になる。

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レソトでよく見るでっかいアロエ?の中心が伸びた部分だった。

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王宮跡から少し離れた場所に、王族のお墓があるようなので更に奥へ。

かつてはイギリスの植民地だったレソト(当時の国名は"バソトランド")。イギリスからの独立を果たした国王「モショエショエ2世」のお墓があった。

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学生も含む現地人観光客がこのお墓と一緒に沢山写真を撮っていた。国民にも人気なのかな?

周辺には王族のお墓もたくさんある。

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お墓からは更に奥へと道が伸びていたので歩いてみることに。

学生が沢山いたので写真を撮らせてもらう。

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サービス精神旺盛!wかぁっこいい~。

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荒野を抜けると今度はだだっ広い草原に。

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のんびり歩くだけでも気持ちよかったので、ほんと天気良くて良かったなぁ~。


また学生。どうやってるのか分からないのだけど、ほっぺに手を当てて「ボ~ッ」という音を出しているところ。

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どうでもいいけどチャックが半分開いてるよ!



「俺も撮ってよ!」なかなか面白いイケてる?ポーズの男子学生。

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「その頭どうしたの!?;(特に左のコ)」

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小さな砂丘のような場所があって、そこで遊んでいたらしいのだけど、どうやって遊んだらこんなにくっきりキャイーンのウドちゃんみたいな頭になるんだろう。。。

しばらく歩いて、折り返し地点らしき場所でまた別の道から戻ろうとすると・・・。

「えっ何アレ!?」

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何この景色!!

ドラクエに出てきそう!!

めっちゃかっこいいやん!!(;゚∀゚)=3ムッハー

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更にナイス馬。

谷底に「バソトハット」のような形の岩山があり、その周辺に集落がある。

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それにしてもこんな隔離された場所になぜ住んでいるのだろう。
建物自体は昔からあるような雰囲気でも無いのだけど、水とか電気とかちゃんとあるんだろうか・・・。

写真ではかっこよさが伝わりづらいのだけど、私は相当この景色が気に入ってみかんやバナナを食べながらしばらくぼ~っと眺めていた。

タバ・ボシウに来たかったのは歴史のある場所と聞いてほとんど「何となく」で選んだものの、思いがけず絶景が見れてものすごく得した気分になった。
もしここへ行かれる方いれば、時間の余裕を持って是非お墓から先まで歩いてみて下さい!

↓インフォの場所と絶景ポイント

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※ルート的に近いのはお墓を右手に左へ行く道(東へ)ですが、おすすめはあえて迂回して北から回り込むルート。この辺りの風景ものどかだし、遠目で谷底の村が見えてくる光景が「おぉ~」という感じでいいと思います。



さて、ここからはとりあえず「ロマ」という場所を目指す。

ロマ行きのバスが来る場所までは車で10分ほどの場所だったので、いつ来るか分からないバスを待つよりもヒッチハイクするかーと思っていたのだけど、運良く丘を降りたと同時くらいにバスが来た。短い距離なので意外と頻発しているのかも?

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レソトにはこういう岩山が沢山ある。


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ロマ(Roma)到着。英語表記だとイタリアの「ローマ」と同じだけど、レソトのロマはこんな感じ。

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比較的スムーズに到着できたものの、宿近くで降りたいと伝えていたのが伝わってなくてここからタクシーで逆戻り;分からんなら笑顔で自信満々に「OK!」と言わないで頂きたい。

地球の歩き方によると、ロマ近郊には恐竜の足あとがあるらしい。が、私はそれよりも「町なかの石造りの建物」が見たかったのだけど、結果を書くと宿の周辺にはほとんど無かった。宿自体町の中心から離れているので、中心部の方があったのかな・・・?

ただ、宿の周りの景色で結構満足もする。

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石造りの住居(新しめ)

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石造りの住居(古め)

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新しい家は石をレンガのようにして造っているけど、古い方は小さい石と土を混ぜて造っているよう。

田舎なのにこんなものもある!

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マウンテンバイクを走らせる施設。←何ていうのか分からない;

近くに行って写真を撮っていると子供達がおちゃらけてきた。

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レソトはどこへ行っても景色がいい。

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その後もウロウロしていると子供達のフォトフォト攻撃に捕まる。

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とにかく私が景色を撮ろうとカメラを構えるとその前に入り込んでくるので一切景色が撮れない。まぁ面白かったからいいんだけど笑。

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ちなみに左から2番目の女の子が持ってるのはコーラの空き瓶。
日本であまり見なくなった瓶入りジュースはアフリカでは普通にある(ペットボトルや缶もあるけど)のだけど、こういう1Lの大きな瓶は珍しい。空になった瓶をお店に返すとお金が戻ってくるので、このコはお店に行く途中だったのかもしれない。そういや私の子供時代もそうだったなぁ~(*´ω`*)

グラビアポーズ?

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えっ懐かしの「オッパッピ~」!?

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「バイバ~イ!!」

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私が遠くなるまで何度も「バイバ~イ!」と叫んでくれてすごく嬉しかった。金金攻撃も無かったし、スレてない子達で良かったなぁー(ノ´∀`*)

ロマでは子供達と触れ合った以外何もしていないーw

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マセルからタバ・ボシウへの行き方

マセル(Maseru)10:50発~タバ・ボシウ(Thaba Bosiu)11:50着
ミニバス 約1時間 M18
※8時半から約2時間20分待つ。マセルからロマ行きのバスの方が多分多く出ているので、分岐点の「Makhalanyane」で降ろしてもらうように言い、そこから違うバスに乗り換えるかタクシーかヒッチで行った方が早いかもしれない。

●タバ・ボシウ入場料M40 ※ガイドツアー代込み。

●ガイドツアーのスタート時間帯
月~金 8:30、10:30、14:30
土 9:00、11:00、14:30
日 9:00、11:00
祝 9:00、11:00、14:00



タバ・ボシウからロマへの行き方

①タバ・ボシウ 14:20発~Makhalanyane 14:35着
ミニバス 約15分 M6

②Makhalanyane 14:40発~ロマ中心部(Roma)14:50
ミニバス 約10分 M6

③ロマ中心~宿
シェアタクシー 数分 M6

※タバ・ボシウ~ロマ間のミニバスは多いとまではいかなくてもまぁまぁあるよう。(要乗り換え)



ロマの安宿・キャンプサイト


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「Roma Trading Post Lodge」
キャンプサイト:M100(飛び込み)
ドミトリー:M200
WIFI:あり(容量制限あり。受付前で使用可能)
設備:ホットシャワー、キッチン、キャンプサイトにコンセント有り。食事は予約制。
行き方:ロマ行きのバスで宿近くで降ろして欲しいと伝えておけば通常は大丈夫なはず。宿から中心部まではシェアタクシーで数分、6ロチ。
その他:キャンプサイトのコンセントは使えない場所もあるので、テント設置前に確認した方がいい。スタッフは非常に親切。ロケーションもいい。キャンプサイトでの夜はかなり寒いけどお願いする前に毛布を貸してくれた!何て親切な!
宿泊日:2017.9.26~1泊

ロマ宿







マレアレアから首都「マセル」へ。(レソト)

Category: レソト王国
マレアレアで大満足のポニートレッキングを終えた私はレソトの首都「マセル」へと向かう。マセル近郊にある「タバ・ボシウ」という村に行きたかったのだけど、そこにはお高いホテルしか無いのでマセルの安宿で泊まって翌朝タバ・ボシウへ向かうことに。

マレアレアからマセル行きのバスは毎日同じ時間に宿の前まで来るのでラク。
宿のスタッフに「バスは8時から9時くらいの間に来るよ~」と言われた通り、8時過ぎにミニバスが到着。アフリカ定番の定員集まり次第のバスで、20分ほど待って8時半に出発。

レソトのバス乗り場なんかでよく売られている手づくりパン。

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パン 1個3ロチ(約25円)
これがもっちもちで驚くほど美味しい!(゚д゚)
初め食べた時「うまっ!!」って言いましたからね。日本で売ってるそんじょそこらのパンより美味しい。うっすらナゾの酸味があるのだけど、天然酵母!?そういう感じの酸味。
見つけたら必ず買ってたのだけど、作る人によって若干酸味の強さとかが違って、冷えてるのはあまり美味しくない。ので、買うなら焼きたての朝イチがおすすめ。



パンの写真を撮ってたら、パン売りのおばちゃんが

「私も撮ってよ!」

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南アフリカ(ケープタウン)に長くいたせいもあるけど、何か急にアフリカ感が出てきてもはやちょっと懐かしい。



「ついでにみかんもどうだい?」

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あ、じゃあみかんも頂こうかしら・・・(*´ω`*)

みかん 1個1ロチ(約8円)
5個買っても40円。え?100個買っても800円?笑。安い・・・。皮がぶ厚めでめっちゃ甘い!というわけでもないけど普通に美味しい。レソトは果物も野菜も安くて嬉しい。



乗り合わせたバスの乗客に、「一人で来てるのか?結婚してるのか?」などとお決まりの質問を浴びせられる。

おばちゃん「セソト語を話せるの?」

「セソト語???」

おばちゃん「この国の言葉よ」

どうやらこんな小さい国にも関わらず、この国独自の言葉があるらしい。
※補足・・・発音は「セソト」というより「ソソト」と聞こえる。一般的には「ソト語」と言う。国民のほとんどはソト族。バソト族ともいう。

おばちゃん「セソトネームはあるの?」

「セソトネーム???」

おばちゃん「この国で使うセソト語の名前よ」

「いや~住んでないから無いよー。おばちゃんのセソトネームは何ていうの?」

おばちゃん「∞~¢$×〒▽○@%±£§¢ よ。」

・・・予想以上の長さ+発音が難しくて全然分からんかった。
聞いてもないのに色々教えてくれてありがたい。結構みんな愛国心強いのかな~?
ついでに少しだけセソト語も教えてもらった。

こんにちは トゥメラ
ありがとう キャレブア
さようなら ケハングレ

使うと喜ばれるけど、場所によっては通じない所もあった。



バスで約2時間半。レソトの首都「マセル」に到着。
バスターミナル周辺はものすごく雑多で、ひしめき合う人にバスに、屋台に・・・ソーセージやパンや肉を売っている屋台もあれば、その延長で野菜・果物の屋台や服屋があり、完全にバスターミナルと市場が共存している。
雑多な雰囲気がちょっと危険な香りもしたので写真は撮っていない。

目当ての宿はここから遠いので、先にバックパックを背負ったまま市内中心部まで歩いてみる。

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若干雨。
ロータリーに大きな教会もあったけど面倒臭いので中には入っていない。



ワニ・・・?

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戦闘機のようなものがあったので、戦争の追悼碑か何か?


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郵便局でハガキを出す。

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郵便局近くの屋台で食べたお昼ご飯。

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ビーフシチュー 30ロチ(約250円)

食べてびっくり。

めっちゃうまいやん!!(゚д゚)

ビーフシチューはアフリカ南部の定番料理で、屋台でもあるし、スーパーのお惣菜コーナーにもある。日本で想像する「ビーフシチュー」とはちょっと違って「牛肉煮込み」の方がイメージ的に近いかな?ザンビア辺りから時々食べていたけど、今までで2番目に美味しい!南アで食べたより美味しい!(1番はザンビア・ルサカで食べたビーフシチュー

何なん・・・思ったよりやりおるなレソト、、、。



スーパーの前にあったナゾの像。

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「私も撮ってよ!」

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今までの国の「写真撮って」は圧倒的に男性が多いのだけど、意外にレソトはおばちゃんがぐいぐいくる。
レソトの人は普通に洋服を着ているのだけど、女性はこうして頭にターバンを巻いている人をよく見かける。男性はニット帽。で、大判サイズの毛布をストールのように体に巻いている人も多く、ある意味それが民族衣装のようなもの。



タバ・ボシウも続けて書こうと思ったものの、写真が多くなりそうなので次記事に持ちこしま~す。



マレアレアからマセルへの行き方

マレアレア(Malealea)8:30発~マセル(Maseru)11:00着
ミニバス 約2時間半 M50
※宿の前に8時~9時の間にマセル行きミニバスが来る。



マセルの安宿・キャンプサイト


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「Maseru Backpackers(Lesotho Durham Link)」
キャンプサイト:M100
ドミトリー:M180
WIFI:あり(受付前で使用可能)
設備:ホットシャワー、キッチン
行き方:市内からシェアタクシーで約10分、M6.5。「Lesotho Durham Link」で通じる。「Airport Road」を進み、「Lakeview Guesthouse」の手前に看板があり、そこを右に入る。
その他:キャンプサイト前すぐ湖でロケーションがいい。朝日もきれい。寒かったのでドミに泊まろうと思ったものの、イベントで団体客が入っていて満室だった。満室の場合、一応M250の別棟のドミも紹介してくれる。停電時はシャワーのお湯が出ないので入る前に要確認。
宿泊日:2017.9,25~1泊

↓「Airport Road」右手にある看板。ここの道に入る。

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近くの「Lakeview guest house」はここより高い。

マセル宿







天空の王国!?「レソト王国」でトレッキング(マレアレア)

Category: レソト王国
久々にマニアックな国にやってきました。

「レソト王国」

場所はここ。

レソト

南アフリカの中にあるけど、ちゃんとした独立国家。
「王国」という名の通り、国王がいるのだけどレソトの国王は政治的権力は持っていなくて「国の象徴」という存在。日本でいう天皇ですね。政治はパカリタ・モシシリ首相が治める立憲君主制。何やら数年前にクーデターが起こったりもしてたけどその辺の説明は省きます。

レソトの面積は3万平方キロメートルと、九州よりも少し小さいくらいなのだけど、その国土全てが「ドラケンスバーグ山脈」の山中にあるので、平地が一切なく、全土の標高が1400mを超えるため、「天空の王国」と言われたりもする。「南アフリカのスイス」とも。

・・・どうでもいいけど日本人ってこういうキャッチフレーズつけるの好きですよね笑。「微笑みの国」とか「世界最後の秘境」とか。興味をそそられるから私も好きなんですけど。まぁとあるバックパッカーは「あの国のやつらが本気で微笑むのは金もらった時だけだ!」と豪語しててめっちゃウケたけどw まぁ大体キャッチフレーズって大げさに書かれてるから肩透かしなことが多いんだけど(;´∀`)



私がいるケープタウンからレソトへ行くには、まずレソトの西側に位置する「ブルームフォンテーン」という町まで行く。(上地図参照)ちなみにここは南アフリカの首都。「えっ首都ってケープタウンじゃ!?ヨハネスブルグじゃ!?」と思う人もいるかもしれないけれど、南アフリカには「ケープタウン、プレトリア、ブルームフォンテーン」と3つの首都があるのです。・・・なんじゃそりゃ。

ケープタウンからブルームフォンテーンは1,000km以上あるので、夜行バス。バス比較サイトを見るとインターケープ(大手バス会社)の半額くらいのバスがあったのだけど、南アフリカに怯えている私は素直にインターケープで購入。

夜行バスで約15時間、無事ブルームフォンテーンに到着。
南アフリカの大きな都市では、駅やバスターミナルのある中心部の治安が悪いことから、外国人・富裕層用の高いバスは町外れの治安のいい場所に到着することがある。ここもまたそうだったので、町外れからまた町の中心にあるレソト行きのバスターミナルまで移動しなければならない。

到着した場所にあった商店のおじさんにどうやって行けばいいか聞くと、タクシーで行けと言うので、タクシーを待ってみるもなかなか通らない。またおじさんに聞きに行くと、客の一人が一緒に来てくれて停めてくれたのはワゴン型のミニバスだった。

私「えっこれミニバスやん!」

おじさん「バスじゃない。タクシーだ!」

どうやら形はミニバスでも、タクシーと呼ぶらしい。これはレソトに入ってからもそうだったのだけど、普通のタクシーもタクシーと呼ぶのでややこしい!( ̄ー ̄;)

南アのミニバスは治安上外国人は乗らない方がいいと聞いていたけど、まぁ普通にちゃんとバスターミナルまで辿りつけた。バスターミナルでも「レソトに行きたい」と言うとその辺の男性がチケット売り場まで連れて行ってくれたり、「トイレどこ?」と聞くとその辺の男性がトイレまで連れて行ってくれたり、、、その度に「チップ要求されるんじゃ・・・」と不安だったけど、一切そういうものはなくて拍子抜けした。
南アに怯えまくっているものの、案外怯えすぎなのかもしれない。

バスを乗り継ぎ、レソトの国境に到着。
掘っ立て小屋のような分かりにくいイミグレがあり、パスポートを出すと

職員「あなた、ビザは?」

私「は?ビザ!?」

職員「ビザが無いから入国できないわよ」

私「いやいやいや!日本人はビザ要らないはずだよ!」

職員「ほんとに?」

えっほんとにって、、、この人知らんの?

私「ほんとほんと!南アもレソトもスワジランドもビザ無しで入国できるよ!」

職員「・・・どのくらい滞在するの?」

私「1週間くらいかな~」

職員「いいわ。2週間のビザを出すわ。」

え、、、マジでビザ要るんやったん!?

↓ビザ

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ただ入国スタンプの上に「14Days」と書かれただけのビザ。

後で外務省のHPを見ると「90日間はビザ不要」ってちゃんとありました・・・。90日どころか2週間しかくれんかった;なぜ!まぁ2週間もおらんからいいんやけど。やっぱメジャーなマセル経由の国境に行けば良かった、、、( ̄ー ̄;)



ただこの先から景色がガラッと変わる。
「平地が少ない」と聞いていたけど、本当に丘だか山だかばかり。南アフリカの中にあるのに、景色がここまで変わるとは。

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途中でまたバスを乗り換え、夕方5時半、ようやく最終目的地「マレアレア(Malealea)」に到着。前日は車中泊だったし疲れたのでこの日は早々に寝て、翌朝の「ポニートレッキング」に備える。



~翌日~
レソトと言えばポニートレッキング!と言うくらい、この国では一番メジャーなアクティビティ。到着した「マレアレア」は本当に宿と小さな商店があるだけの村なので、そこにある宿もそれをするために泊まる宿、といった感じ。

宿自体も少し標高が高い場所にあるので、周囲は全部こんな景色。

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ひたすら畑~(*´∀`*)
9月下旬に行ったのだけど、アフリカ南部は日本と季節が逆。南アフリカではちょうど春先に近い気候だったのだけど、レソトは国土全ての標高が高いため、南アフリカよりも寒い。もうすぐ冬が終わるかな~という、朝晩は非常に寒かった。


ポニートレッキングが人数が多いほど安くなるので、前日に宿の人にお願いして他のグループに混ぜてもらえるように頼んでおいた。

【マレアレアでのポニートレッキング】
滝と壁画を見れる5時間コース(9時出発)
1人:500ロチ(4000円)
2人:375ロチ(3035円)
3人以上:300ロチ(2400円)
→昼食はついていないので、お菓子がパンくらい持って行った方がいいかも。荷物はポニーに乗せるので重くても大丈夫。水・帽子・日焼け止めを忘れずに!

※1人でのトレッキングで一番安いのは1時間コース290ロティ。私が参加したのは5時間コースで今回は全部で5人いたのでお得に行けることができた。その他村で宿泊するコースなどもある。(HP参照)

ちなみにレソトの通貨は1ロチ(ロティ)=約8円、南アフリカランドと等価。

朝9時。ポニートレッキング開始~♪

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おじゃましたグループは偶然日本人が2人いて、南アフリカの駐在員の方とその同僚の南アフリカ人2人だった。この南ア人2人がまたものすご~くテンション高くて面白かった。

あ、何か撮られてる。

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地平線まで続く畑~。
もうひと月くらい遅かったらもっと緑も多かったかな?


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時々曇ったりもしたけど、まぁまぁ天気は良かった。


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羊がたくさん放牧されている。

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ガイド曰く、レソトは羊毛業がさかんなのだけど、近くに南アフリカの首都の1つブルームフォンテーンという大都会があるため、現在は羊毛のほとんどは輸出して、織物もほとんどやっていないとのこと。

谷に到着。ここで馬を降りてブッシュマンの壁画を見に行く。

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ブッシュマンとは南アフリカに住んでいる「サン族」という狩猟民族のこと。ネットでは「ブッシュマン」というのは差別的意味もあるという記事もあったけど、現地の人は普通に使っているのであんまりそういう意味あいはないのかも。アフリカ最古の住民といわれ、ナミビアなんかでもサン族の壁画が見つかっているので、かつての居住範囲はかなり広いよう。現在でもサン族はいるけれど、伝統的な暮らしをしている人は少ない。



この大きな崖の影のところ、見えるかな?

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子供達が歌ってます!

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ここは谷になっているので、大きな声で歌うと反響して聞こえる。そのため観光客のチップ目当てで子供達はここで集まって歌っているとのこと。


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なかなか歌も良かったので、ちょっとだけどチップを入れて先へ進む。



↓この柵も何も無い右側の壁にサン族の壁画が。

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う~ん、分かりにくい;

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この後行ったもぅ1ヶ所の方が分かりやすかったかな。

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紀元前4世紀、今から約2400年前の絵なのに、ちゃんと残っているのがすごい。
大体細い人間の絵が描かれている。
動物の絵もあり、中にはガイドもよく分からないというものも。オリックスかもしれないし、空想上の動物かもしれないと。狩りをしている絵や、狩りを教えてる風景の絵などもあった。


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絵が赤いのは土に動物の血を混ぜているとのこと。血って、、、消えるよね?;と後で調べるとこういった壁画には土プラス「赤鉄鉱二酸化マンガン」が含まれていると。二酸化マンガンって血の成分であるのかな?・・・高校時代、化学のテストで答案用紙全部記入して真面目にやったにも関わらず 4点 を取った私にはその辺の知識は一切無い。



私が乗った馬。

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元気がありすぎてやたらと人の前を歩こうとするので、最初私は2番手で歩いていたものの、早々に1番前(ガイドの後ろ)を歩くようになった。

一列になって歩いていると、後ろから聞こえる「ハイッ!ハイッ!」というかけ声に合わせて馬がみんな走りだす。どっかで別のガイドが合流したのかと思っていたら、普通に同じグループの南ア人だった・・・。
馬に乗るのは初めてと言っていたけど、さすがアフリカ人。野生の本能が覚えているのか見事な馬さばきだったw

それにしてもガイドもゆるく、自分で自由に走らせたりしても特に怒られなかった。ガイドより前に行こうとした時はさすがに止められたけど(゚∀゚)

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次に向かうは「滝」。

しばらく歩いたところで集落にさしかかった。

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こんな場所にも村があるのがすごい。

石造りの伝統的な住居。

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昔火山でも噴火したのかな?というような波うった変な岩肌の場所もある。

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牛に草を食べさせてる少年。なぜか牛より犬が多い。

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滝・・・。

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水少なっ!Σ(゚д゚;)


はしゃぐ2人。

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2人は「よし!泳ぐぞ!」と服を脱ぎ出す。
一足先に手を突っ込んだ私が「えっ!?めちゃくちゃ冷たいから無理だよ!」と言ったのに「大丈夫大丈夫!」と、足を入れた瞬間、、、「つっ、冷たすぎるー!!」とすぐ出ていた。言わんこっちゃない。


帰路へつく。

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最後はみんなで馬を走らせて競争した。
南ア人の馬使いはうまいのだけど、なにぶんお馬さんがお年なのかあまり元気に走らないといった感じでヤキモキしていた。その点私の馬は止めるまで「ヒャッホーウ!!」とばかりに走るのでちょっと気持ちよかった。

馬も自由に乗れたし、何より景色がすごい良くてかなり楽しかった!これで2,400円はかなりコスパがいい。行く前は「えっ5時間も!?1時間くらいでいいんだけど」と思ったものの、意外にあっという間だった。心配していたお尻の痛みも、充分なお肉がついているからか痛くはならなかった。



帰ってきたのは3時前くらいだったので、宿の外をぶらぶら、、、するも、これといったものは無い。

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宿を出るとすぐ地元の男性に「コンニチハ~!」と日本語で声をかけられる。どうやら日本人観光客も多いよう。まぁこの村の宿もここしかないしね笑。


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村の商店。

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一応野菜や卵なども売っているので自炊もできる。こんな場所にあるのに野菜も安かったのがちょっと驚き。まぁケープタウンから来たからかな;

自称小国ハンターの私としては、ただ「小さいから行ってみたい」と来た国だったのだけど、思いの外私好みな国でテンション上がった。
レソト編、もう少し続きますー。



南アフリカ(ケープタウン)からレソト(マレアレア)への行き方

①ケープタウン(Cape town)16:30発~ブルームフォンテーン(Bloemfontein)翌7:35着 ※1時間遅れで到着
バス 約15時間 R450
※値段は日にちやバスのランクによって違う。「Sleepliner」と書いてあるのは高いけど乗り心地がいい。私が乗ったのは安いやつで車内はトイレ、USB充電ポート付きで不便は無いけど席間は狭い。夜はエアコンが効きすぎて寒いので上着を忘れずに。

②ブルームフォンテンのツーリストバスターミナル~ミニバス乗り場(駅近く)
ミニバス 約5分 R10

★「地球の歩き方」によるとブルームフォンテーンからマレアレアへはマセル経由よりウェペナー経由の方が楽と書いていたけど、マセルから来た人に経過を聞くと、正直どっちもさほど変わらないので、どっちでもいいかも。

③ブルームフォンテーン11:05発~ウェペナー(Wepener)12:30着
ミニバス 約1時間半 R90
※定員集まり次第出発。9時から2時間待つ。

④ウェペナー13:05発~レソト国境(Van Rooyen's Gate)13:15着
ミニバス 約10分 R10
※30分ほど待って出発。滞在期間分のビザ2週間

⑤国境 13:40発~マフォテン(Mafeteng)14:10着
ミニバス 約30分 R11
※10分ほど待って出発。

⑥マフォテン 15:50発~マレアレア(Malealea)17:30着
ミニバス 1時間40分 R37
※1時間半ほど待って出発。伝えておけば宿の前で降ろしてくれる。



マレアレアの安宿・キャンプサイト

マレアレアにはこの宿1軒しかないので、できれば予約が無難。特に週末やハイシーズンは要注意。

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「Malealea Lodge」
キャンプサイト:R110
WIFI:あり(有料)
設備:ホットシャワー、キッチン、レストランバー、ツアーデスク
その他:キャンプサイトでは「音楽禁止」という表示もあるのでうるさい音楽がかけられることもない。夜空がきれい。
宿泊日:2017.9.23~2泊

マレアレア宿