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タジキスタン【目次】

Category: タジキスタン
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写真:ヤムチュンで民泊した家のおやじ(記事)

※泊まった安宿や移動方法は各記事一番下にまとめています。

謎の時差だよタジキスタン(ムルガブ)
キルギス国境からムルガブ、両替などについて

世界遺産だよタジキスタン(パミール高原)

おやじが絡むよタジキスタン(ヤムチュン)

大統領大好きタジキスタン(イシコシム)

無駄に捕まったよタジキスタン(イシコシム~ホーログ))

天然温泉だよタジキスタン(ガラムチャシマ)

人間試してきたよタジキスタン(ドゥシャンベ)

タジキスタン(ドゥシャンベ)からウズベキスタン(サマルカンド)への行き方

タジキスタン【まとめ】
ルートMAP、両替、使った金額など。

(旅行期間:2016.7.21~7.30)
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タジキスタン【まとめ】

Category: タジキスタン
キルギス(サリタシュ)→ダジキスタン(ドゥシャンベ)→ウズベキスタン(サマルカンド)

タジキスタンで私が通ったルート(アリーチャーからホーログまではワハーン回廊経由)

タジキスタンMAPルート


移動方法・費用と宿泊費


移動方法、宿の場所の詳細は【目次】から各町のページをご参照に。

 キルギス 
●オシュ~サリタシュ
マルシュルートカ 約3時間~4時間 1人200ソム
サリタシュ民泊:1人400ソム(朝・夕食付き)←500から交渉後

●サリタシュ~キルギス国境
タクシー 約45分 1人500ソム

※オシュからムルガブへはシェアタクシーで直通で行ける。1人2,500ソム。「VIEW OLD GUEST HOUSE」又はオシュインフォメーションセンターで予約。


 タジキスタン 
●キルギス国境~ムルガブ(Murgab)
ヒッチハイク 約5時間50分 1人2,000ソム(300ソム足りなかったけどOKだった)
ムルガブの宿:「ERALI GH」1人10ドル(朝・夕食付き)

●ムルガブ~ランガー(Langar)※ここから「ソモニ」
同行者のツアーに一日参加 1人20ドル+50ソモニ(気持ち)
ランガーの宿:1人15ドル(朝・夕食付き)

●ランガー~ヤムチュン(Yamchun)
タクシー 約1時間15分 1人50ソモニ
ヤムチュン民泊:1人40ソモニ(朝・昼・夕食付き)
※ヤムチュンには砦と温泉有り。

●ヤムチュン~イシコシム(Ishkoshim)
ヒッチハイク 約2時間15分 1人20ソモニ
イシコシムの宿:「KAHOAT GH(カノアト)」ツインルーム1室25ドル(食事無し)

●イシコシム~ホーログ(Khorg)
シェアタクシー 約3時間5分 1人40ソモニ
※マルシュルートカも同じ値段。
ホーログの宿:ドミ30ソモニ(食事無し)

●ホーログ~ガラムチャシマ(Garmchashma)温泉
マルシュルートカ 約1時間20分 1人20ソモニ
※シェアタクシーも同じ値段。
ガラムチャシマの宿:ドミ25ソモニ(食事無し)

●ホーログ~ドゥシャンベ(Dushanbe)
シェアタクシー(夜行)約14時間 250ソモニ
ドゥシャンベの宿:「YETI HOSTEL」ドミ8ドル(朝食付き)

●ドゥシャンベ~ツルスンゾダ(Tursanzada)
バス停まで:マルシュ 約10分 1ソモニ
バス停からツルスンゾダまで:バス 約50分 6ソモニ

●ツルスンゾダ~国境
シェアタクシー 約20分 30ソモニ
郵便局も寄ったせいかボラれた。実際は約10分、5ソム程度。
※「国境」はロシア語で「グラニッツァ」。

 ウズベキスタン 
●国境~サマルカンド(ウズベキスタン)の宿まで
シェアタクシー 約9時間45分 20ドル



ワハーン回廊MAP


ワハーン回廊をじっくりまわりたい人はMAPがあると楽しめると思う。
これはムルガブで会ったツアーガイドさんのものを撮らしてもらったけど、大きな町でしか売っていないので、ドゥシャンベから入るならそこで買っておくと便利。私達はこのMAPを見て「なんとなくこの村」という感じで移動しました。

ランガーからヤムチュン周辺
ランガー



イシコシム周辺
イシコシム



ホーログ、ガラムチャシマ周辺
ホーログ  


タジキスタンの通貨「ソモニ」の両替


・キルギスからムルガブから入る場合はキルギスで用意しておいた方が無難。オシュ(キルギス)には銀行、両替屋が沢山あり、レートも市場とそれ程変わらない。
市場レート:1ドル=786ソモニ
オシュの両替商のレート:1ドル=774ソモニ
※私は銀行が休みの日曜日に両替商で両替したので、平日よりもレートが悪くなっていた。平日なら市場レートとさほど変わらなかった。

・ムルガブの銀行でUSドル→ソモニへの両替は可能。(キルギスソムは未確認;)ATM代わりの機械があるのでカード(VISA)は使える。が、銀行の営業時間に注意。10:00~17:00。オシュからムルガブへ来る人は営業時間内に間に合わないかも。

・タジキスタンを出る際、ドゥシャンベの銀行や両替商でウズベキスタンソムを発見出来なかったので、国境でソモニを全てソムに両替した。
市場レート:1ソモニ=373ソム
国境の闇両替商のレート:1ソモニ=450ソム
市場レートよりかなりいいが、ウズベク通貨は自国でもかなり価値が下がっているので、実際もっとレートは良かったのかも。
ウズベク通貨:銀行レートで1ドル4500ソム、闇レートで1ドル6100ソム前後。
(2016年7月現在)
とは言え、タジクソモニはウズベキスタンでは闇両替出来なかったので、やはり公式レートよりもいいここで替えておくのがいいのかも。



タジキスタン10日間で使った費用


1,128ソモニ
+20USドル(ユン君に)
公式レート換算で合計約16,700円。

【物価】
宿代と移動費は高いけど、飲み物や食べ物などはキルギスとそんなに変わらないかな?食堂で1人12ソモニ、サンドイッチみたいなのが9ソモニくらい。1食約120円~150円くらい。もちろん田舎になるほど高いけど、そもそもパミールハイウェイ付近にはレストランと呼べるものがほとんど無い。







タジキスタン(ドゥシャンベ)からウズベキスタン(サマルカンド)への行き方

Category: タジキスタン
①ドゥシャンベの宿「YETI HOSTEL」から国境のある「Tursanzade(ツルスンゾダ)」行きバス乗り場へ。

宿の向かいの大きいスーパーからマルシュルートカ28番、46番。市内からは8番バスで行ける。
約10分 1ソモニ

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②ドゥシャンベから「Tursanzade(ツルスンゾダ)」
ドゥシャンベ 10:00発~ツルスンゾダ 10:50着
大型バス 約50分 6ソモニ
※この場所にはタクシーも沢山いる。私はタイミングが良かったのか、ここに着いてすぐ出発したけど、多分定員集まり次第出発。バスはエアコン、各座席にTVモニター付きとかなり豪華で快適だった。



ツルスンゾダからボーダー
11:30発~11:50着
タクシー 約20分 30ソモニ
本来はシェアタクシーで約10分、5ソモニで行けるらしい。
私は20ソモニと言われ、郵便局に寄りたいと言うと30ソモニと言われた。完全にボラれている。しかもボーダーの後まで世話すると言っていたが、ボーダー以降は車が入れなかった。更に英語が全く出来ないドライバーが不安に思ったのか、英語が出来る友達のところまで連れて行かれたのでやたら時間がかかり、ようやく出発出来たのが11時半になってしまった。



④タジキスタン側ボーダー
タジクソモニはドゥシャンベの銀行で両替出来るが、余ったものはここの両替商で両替出来る。両替商は沢山いると聞いていたのに1人しかいなかった。
「タジクマネーは国外で両替出来ない」と脅され、迷ったものの公式レートよりもレートが良かったので、全額両替した。

為替アプリで見た公式レート:1タジクソモニ=373ウズベキスタンソム
国境の闇両替商:1タジクソモニ=450ウズベキスタンソム

結局ウズベキスタン側のボーダーを過ぎたところにも両替商はいたが、レートは聞いていない。サマルカンド市内の闇両替ではタジクソモニは両替出来ない。銀行は未確認だが、公式レートなので、ここのボーダーで両替しておいた方がお得かも。ウズベキスタンソムはやたら価値が低くなっているので、本来はもっといいレートで両替出来たかもしれない。

ここの国境はチェックポイントがいくつもあり、その度にパスポートを見せなければならない。滞在登録を無視している私はかなり不安だったものの、普通に出国できて一安心した。



⑤ウズベキスタン側ボーダー
イミグレにある用紙を2枚貰って、現在持っているお金(ドルやソム)の額を全て記入。更にカメラやスマホ等の電子機器も記入。これは出国の際にこれより多いお金や電子機器を持っていないかチェックされるので、ちゃんと正直に書いておくこと。
2枚の紙の内1枚は自分で保管。出国時に必要なので、無くさないように。

紙を書き終わったら荷物検査。これは人によるらしいけど、私はバックパック、サブバックの中身を全部出して1つ1つ丁寧に調べられた。
その上、PC、カメラ、ハードディスクの中身もチェックされ、ものすご~く時間がかかった。男性の税関職員は日本好きで「おしん、ハチ公」などと言っていたが、私のデータをチェックするふりして邦画を珍しそうに見ていた。しょうきさんの写真が出る度「これは誰だ」と反応する。まぁ確かに怪しい風貌だけども・・・;
暫くしてしびれを切らした私が何度も「今日中にサマルカンドに行かなければいかない」と訴え、何とか入国させてくれた。

タジク側ボーダーに着いたのが12時くらいだったのに、ウズベキスタンに入国出来たのは15時半。2時間半もかかってしまった・・・。



⑥国境からサマルカンド
ウズベキスタン側に入ると、両替商とタクシーが待ち構えている。(台数は少なかった)
サマルカンドまでシェアタクシーで20ドルで交渉成立。私の他1人を乗せて待ち時間も無く、近くの町へ出発。どうやらここで人を集めるらしいが、10分ほど待ったところで早々にしびれを切らす私。ここには他のタクシーも沢山いたので、値段を聞いていたりしたらドライバーが焦りだし、そこから何とか15分で出発した。

国境近くの町 16:15発~サマルカンド 深夜2:00着
シェアタクシー 約9時間45分 20ドル

サマルカンドに行くまでの間、同乗者がマーケットで行方不明になったり、途中みんなで晩ご飯を食べたりでかなり遅れまくって宿に着いたのは深夜2時だった。一応宿はチェックイン出来たので良かった・・・。


次回はタジキスタン【まとめ】。







人間試してきたよタジキスタン(ドゥシャンベ)

Category: タジキスタン
ガラムチャシマからホーログに戻り、1泊して翌日ドゥシャンベへ向けて行こうと宿に荷物を置いてバザール近くを歩いていると、ホーログから同じ車で帰ってきた英語が少しできるタジク人にばったり会う。

彼は今から夜行のシェアタクシーでドゥシャンベへ行くから一緒にどうだと言う。
ここからドゥシャンベまでは約14時間くらいかかると聞いていたので、夜行で行けるならそれに便乗しようと相乗りすることになった。事前にインフォメーションセンターで聞いていた大体の相場が300ソムで、250ソムと言われたので即決。

車で宿まで荷物を取りに行って、そのまま乗車。荷物を置いてすぐ出ていたので宿の人にはお金も請求されなかった。



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他の乗客を拾いながら、18時半、ホーログ出発。



しかしこの私を誘ってきたタジク人がまた神経質っぽくて面倒くさかった(;´Д`)

・車のドアを静かに閉めろと注意された(普通に閉めただけ)
・彼自身が「夜の車で行くのは危ない」と言っていたから「夜なのに大丈夫なの?」と聞くと、ドライバーに「こんなこと言ってるぜ~!HAHAHA~!」みたいにバカにされた。
・寝ていたら「他の人が話しているのに何で君は寝てるんだ」と起こされた(# ゚Д゚) 夜10時。しかも寝てるんだから他の人が話してるなんて知らんし、なぜシェアタクシーでそこまで気を使わないといけない。みんなもちろんタジク語で話してるんだから分かるはずもない。



そんな感じだったので、早くこいつと離れたいと思っていたんだけど、ドゥシャンベに着いた時、宿までのタクシーを地元価格で交渉してくれた。根っから悪い人では無いようだ・・・。



タジキスタンの首都ドゥシャンベ。

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久々に都会に来た!という感じ。
宿でネットが使えなかったので、インフォメーションセンターが無いか町の中心くらいまでは行ったけど、特に何もしていない。



宿の前にある大きなスーパー。

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スーパーにテンション上がる~!!ヽ(*´∀`*)ノ
けどここで買って冷蔵庫に入れていたヨーグルトを宿の人に食べられる。半日もたってないのに!名前は必ず書きましょう(TдT )



ドゥシャンベの宿は「YETI HOSTEL」に泊まったんだけど、ここがまぁ何というか。マンションの一室にあって、エアコンもあって部屋もきれいで居心地がいい。
昼にいたおじいさんは英語は話せないけど非常に親切だった。

が、私が行った時は運悪く丸1日WIFIが使えず。

更にスタッフ2人はウズベキスタン行きの情報をほぼ持っていなかった。(サマルカンドに行きたいと言ったのに始めは遠回りのボーダーを教えられた)

その上チェックインした時におじいさんに1泊7ドルと言われたのに、チェックアウト時若いお兄さんに支払いをしようとすると8ドルと言われた。
どうやら最近値段が変わったのに、そのおじいさんが間違えてしまったらしい。宿に貼っている値段表も7ドルのままだった。

間違えたのはそっちだし、WIFIも使えなかったんだから7ドルでいいでしょと言うと、お兄さんはオーナーに確認すると電話をかけた。電話を切って返ってきた答えは、

「7ドルでも8ドルでも支払う金額は君の自由だ。ただもし君が7ドルしか払わない場合、残りの1ドルは間違ったおじさんの給料から引くことになる。」



・・・。

なんじゃそりゃ!!!

ただでさえWIFI使えないわ、間違った情報教えられるわ、冷蔵庫に入れていたヨーグルトをアンタに食べられるわで腹立ってんのに、そんな人の良心に訴えかけるようなことをしようが、それでウンというほど優しい私では無い。間違ったのはそっちだ!というか、そういう取り引きを持ち出すことが腹ただしい。どんな人物だここのオーナー・・・;

「うん!分かった!じゃあ7ドル払うね!」

私がそう言って7ドル渡すとスタッフは非常に納得いかないような顔をしていた。

知ったこっちゃないわい!!!(# ゚Д゚)

いつも日本人が断らないと思ったら大間違いですよ。

ただ私も鬼ではないので、優しかったおじさんに対しては良心が痛む・・・。
何だこの宿!
人をこんなモヤモヤした気分で出させるなんて!(-д-υ)
もう一生行かんやろうけど。

最後までやってくれるな~タジキスタン。
ドゥシャンベでは特に観光もせず、翌日ウズベキスタンのボーダーへ向かう。




ホーログからドゥシャンベまでの行き方


ホーログ(Khorg)18:30発~ドゥシャンベ(Dushanbe)翌8:30着
シェアタクシー 約14時間 250ソモニ
※マルシュルートカの乗り場はバザールの西側。MAPS.MEで検索可能。人が集まり次第出発。私が見つけたシェアタクシーはそこから更に大通りを西に行った付近で声をかけられた。



ドゥシャンベの安宿


「YETI HOSTEL」

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電話:987360004, 987133005
住所:34/1 Gafurova str, Dushanbe
MIXドミトリー(8人部屋):8ドル(ドル払い不可)
簡単な朝食付き、WIFI無料、エアコン付き、ホットシャワー、キッチンは無いが簡単なコンロと調理具はある。
※部屋はきれいで共同スペースも寛げる。冷蔵庫のものは名前が無いとすぐスタッフ食べられるので注意。
(2016.6.30~1泊)

行き方:看板はあるがマンションの一室で分かりづらいので、必ず電話番号を控えておいた方がいい。市内からは8番のマルシュルートカで近くの大通りまで来れる(1ソモニ)。私はホーログからのシェアタクシーに降ろされた場所から、タクシーで20ソモニだった。(現地人と乗り合いしたのでワリカンで1人10ソモニ)

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↓大通り沿いのこの緑のスーパーの右側から入りまっすぐ、一番奥の扉の6階。(右手側)扉の左角に看板が付いている。

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天然温泉だよタジキスタン(ガラムチャシマ)

Category: タジキスタン
あまり知られていないけど、タジキスタンには温泉が沢山ある。
私がワハーン回廊で見つけただけでも、ヤムチュン、ヤムチュンからイシコシムまでの間、そしてここガラムチャシマ。

地元の人曰く他にもあるらしいけど、町の名前を忘れた;

本来はイシコシムから直接ガラムチャシマに行く予定だったけど、例の滞在登録問題の件でホーログに寄らざるを得なくなったので、ホーログからガラムチャシマへ。
(ホーログからよりも、イシコシムからガラムチャシマへ行くマルシュ?シェアタクシー?の方が多いようだった。)

宿のすぐ前のバス停から、マルシュ(と言っても普通の乗用車)に乗り込む。人が集まり次第出発なので、私は朝9時から約2時間待って11時に出発できた。

一緒に乗っていた男性が腕の傷を見せ、「ケガしたからちょっと温泉に浸かりに行くんだ」といった風に言ってきた。結構そういう効能が強い温泉なのかな?ホーログからはこんな感じで日帰りで行く人も多いよう。



車はオフロードの山道をぐんぐん登る。
この道がまた穴だらけで、穴を避けるためにドライバーは右へ左へ、頻繁にハンドルをきる。ドライバーの運転能力も関係するだろうけど、タジキスタンで一番悪い道だったかもしれない・・・。そんな場所でも彼等はスピードを緩めずガンガン飛ばすのだからたまったもんじゃない。



12時過ぎ、何とかガラムチャシマに到着。
ホーログよりも少し涼しい感じがした。

赤い橋の近くで降ろされ、温泉はどこ?と聞くとドライバーのおじさんが指差す方に何やら白い大きな塊が見えた。

あれが温泉か!

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先にタジクに行った友達が勧めてくれただけで、何の予備知識も無かったからこんな感じとは思っていなかった。せいぜいしょぼい銭湯くらいかなと・・・。



さっそく近くの宿に荷物を置いて行こうとするも、宿の人に「女性は1時半からよ」と言われ、宿の庭でくつろいだりしながらしばし待つ。

中央アジアでよく見かける鳥↓

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パッと見白黒で地味に見えるけど、飛び立つと羽の濃い青色の部分が見えてすごく綺麗だった。



いざ温泉へ。

入口にあった男女入れ替え制の時間表。

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Mで始まるのが男性。Xみたいなのが女性。
 


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石灰成分かな?硫黄の匂いもする。


中に入ってすぐ「こりゃあいい!」と独りつぶやきそうになる。
完全天然露天風呂。

中は思ったより広々としていて、簡単な脱衣所もある。お湯はミルキーブルー。数メートルある白く固まった石灰の上からお湯が滝のように湯船に向かって流れ落ちている。湯船のお湯は40度くらいで、長く浸かるにはちょっと熱いけど、上から流れ落ちているお湯はもっと熱かったので、源泉かけ流しなのかもしれない。

底に石灰成分の白い泥が溜まっているものの、お湯自体外に流れ続けているので、汚いとは感じなかった。

この温泉は水着着用不可なので逆に嬉しい。
見ていると、日本と同じでタオルなんかもつけてはいけないっぽい。

ここに来て知ったけど、どうやらガラムチャシマは湯治場らしい。
皮膚疾患の人達が圧倒的に多く、そういった人達は数週間ここに滞在して毎日このお風呂に入りに来ている。私も宿の人に「どこか悪いの?」という風に聞かれたが、「いや、日焼けがちょっと・・・」とモゴモゴしてしまった。まぁ病気じゃない人が来ても別にいいはずだけど、真剣に療養に来ている人が多いので、何だかうしろめたく感じてしまう。

お風呂の横では、女性が数人白い泥を全身に塗ってパックをしていたので、私も一緒にやってみた。ペットボトルを半分に切ったものを桶代わりにしてお湯を入れる。その中に白い泥を削りとって、丁度いいぬめり具合になるまで混ぜ入れる。やり方が今イチ分からなかったけど、近くにいた女性が手伝ってくれた。

真っ裸で、真っ白な泥をぬりつけた女性達とぼ~っと乾くまで待っていると、客観的に見るとすごく面白いな~と1人で笑ってしまった。

乾いたらお湯で洗い流す。
効果があるのかは今イチ分からなかったけど、日焼けして中途半端に皮がむけていた私の顔は、3日ここに通ってすっかり元通りになった。

3日というか、結局ここでは2泊した。
ウズベクビザがもう始まっていて、駆け足でなければもっといたかったなぁ~。

前述した通り、湯治のために来ている人が多いため、温泉では毎回同じ人と顔を合わす。同じ宿に泊まっている人ともここでまた顔を合わす。外国人は少ないので、タジク語は分からないけど、「あぁ、またあなた」といった雰囲気で話しかけられるのもちょっと楽しかった。

夜ご飯は同じ宿に泊まっている人が2日ともおすそわけしてくれた。おすそわけと言っても、かなりの量をほぼ強引に食べさせられていたけど(;´∀`) それ以外にも私が1人だからか、わざわざ部屋までメロンを持って来てくれたり、宿泊客も宿の人もいろいろと世話をやいてくれて嬉しかった。

それはそうと。

こっちの女性は下の毛を全部剃っている。・・・というのを先に行った友達が教えてくれた。その友達は何回目かで「下の毛剃りなさい」と地元の人に注意されたとのことwww

郷に入っては郷に従え。

剃ってないことでそんなところをマジマジと見られるのも嫌だし、剃れと注意されるのも嫌なので剃って行ったんだけど、地元の人の剃り具合には敵わず、逆に中途半端な自分が恥ずかしくなってしまった(;´∀`)

海外の女性では結構あることだけど、男性はどうなのか・・・とガラムチャシマに行く前にしょうきさんに聞いてみると男性も剃っているらしい。う~ん、難しそう笑。



小高い場所から見た温泉。

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四角い場所が脱衣所なんだけど、丸見えやん!Σ(゚д゚;)
この時間帯は丁度温泉が閉まった時間で人はいなかったけど、この写真を撮った場所、道から反れているのに、明らかに人の足で踏み固められている。完全に覗いてるよね;



ガラムチャシマは温泉以外には商店が数軒、ホテル数軒、レストランが1軒あるだけの小さな村。

温泉の先に行っても特に何も無さそうだったから引き返した。

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キルギスでもそうだったけど、タジキスタンでもこの時期真っ白な綿毛が沢山飛んでいた。何の綿毛だか分からないけど、日本で見るたんぽぽの綿毛よりももっと大きく、田舎であろうが都会であろうが、昼夜も問わずよく見かける。

風の強い日はまるで豪雨かように降り、風の無い日は1つ1つが魂を持った生き物のようにふわふわと浮遊している。

この国の人達にとっては何でも無い光景だけど、こんなに沢山の、大きな綿毛が毎日飛んでいるという光景というのは私の人生では初めてだ。

この村を抜けるとワハーン回廊も終了。
あとは興味がある場所も無いので、ウズベキスタンへ向かうだけである。
何となく感慨にふけりながら、綿毛の飛ぶ風景をぼ~っと眺める。




最終日、車に人が集まるのを待っている間にレストランで食べたもの。

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ガルプツィ(パプリカの肉詰め) 9ソモニ(約115円)

パプリカの中にひき肉とご飯がはいっている、中央アジア(ロシア?)の料理。タジキスタンで食べたものの中で一番美味しかった。




ホーログからガラムチャシマへの行き方


ホーログ(Khorg)10:50発~ガラムチャシマ(Garmchashma)12:10着
マルシュ(普通の乗用車) 約1時間20分 20ソモニ
※朝9時から2時間待つ。

帰りは12時から2時間待った。値段は一緒だったが1人のまま出発するなら40ソモニと言われた。15時に人が集まり出発して、途中何度も車がエンストしてホーログに着いたのは17時前だった。




ガラムチャシマの安宿


橋の近くにホテルが2軒あり、1軒は50ソモニだった。私が泊まったのは友達が教えてくれていた、橋から数分歩いたところにある宿。アットホームでおすすめ。
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ドミトリー:25ソモニ(5人部屋)
WIFI無し、食事無し、シャワー無し。
安い割に部屋はきれいでアットホーム。度々チャイやナンをくれた。庭にあるキッチン?で簡単な自炊は可能。

行き方:温泉向かって右手にまっすぐ。徒歩数分。
右手にこういう看板が見える。↓ここをくぐる。

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温泉・村について


【温泉の注意事項】
・入湯料3ソモニ(約38円)出る時に入口にいる人に渡す。
※始めは5ソモニと言われた。地元の人が来て話すと、皮膚疾患の人が3ソモニ、それ以外は5ソモニと説明されたが、その人が話をつけてくれたのか結局ずっと3ソモニで入らしてくれた。(皮膚疾患かどうかなんて裸にならないと分からないので、この5ソモニもぼったくろうとして言ったのかも?)
・露天風呂は男女入れ替え制。入口に時間表がある。
・水着禁止
・簡易的な脱衣所はあるが、ロッカー等は無いので貴重品は持っていかない、又は目の届く場所に。
・シャワーは無い。洗い流さずそのまま帰宅。
・シャンプー等はお湯が流れ出る場所ですること。

【ガラムチャシマの村】
商店は数軒あるが、大したものは置いていないので、何日か滞在する予定ならホーログで買っておいた方が無難。近くの村からナンを売りに来ていたりしたが、毎日ではない。私は以前買ったカップラーメンを消費した。
レストランは温泉を背にして、橋を渡って右側のホテルの中にある。パプリカの肉詰めもそこで食べた。