旅女 Tabijo~義眼のバックパッカー編~のメイン画像

やっぱり猫に邪魔される(オフリド、ストルガ)

Category: マケドニア
マケドニアの首都スコピエから、「オフリド」という町に。
10世紀末から11世紀の間ブルガリア帝国の首都であり、「オフリド湖」という大きな湖に赤い屋根の旧市街がある。

オフリドのバスターミナルに着き、宿がどっちの方向だろうとウロウロしていると、おじいちゃんが「どうしたの?」という風に声をかけてくれた。が、そのおじいちゃんは一切英語が通じなかった。マケドニアで使われる言語はマケドニア語なので、私も一切分からない。それなのにおじいちゃんは英語の分かる人のいる店まで連れて行ってくれて、更に宿まで一緒に案内してくれた。何て優しい・・・。こういうことがあると、この町、この国自体の印象がぐっと良くなるので、人の力って凄いなぁと思う。

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この町はマケドニア唯一の世界遺産。「オフリド地域の自然・文化遺産」として複合遺産に登録されている。"自然"にあたる部分は透明度が高いと言われるこのオフリド湖なんだけど、私が行った時は天気が悪く残念ながらその美しさを見ることが出来なかった。やはり夏がシーズンらしい。



湖には釣りをする親子も。何が釣れるんだろう・・・。

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オフシーズンのせいか観光客も少なく、この犬のようにのんび~りした町。

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湖で魚も捕れるのか、猫さんも沢山見かけたヽ(*´∀`*)ノ

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すごく懐っこかったこの猫さんは片目が無かった。猫にまで何だか共感してしまう。

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東欧に入ってから、旧市街の建物はこういう風に2階部分やベランダが出っ張ってる家が多い。

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そういえばトルコの古い家もこんな感じだったから、この辺りの国はヨーロッパとアジアの文化の合流地なのかな・・・。



旧市街は小高い丘に沿って家が建ち並んでいるので、町並みを見下ろせる高い場所まで行ってみようと思い、どんどん上へ向かって登る。

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ものの、早々に疲れたので途中でやめた。

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頂上結構遠いしな・・・。



お土産屋さんに売られている民族衣装。

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来た道を下ると、教会が。おー何だかレトロな教会が!!

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と思ってバシャバシャ写真を撮っていたのだけど、登る前に見たのと同じ教会だった・・・。
何でや自分(゚д゚lll)

※聖ソフィア大聖堂 入場料100ディナール

入場料200円くらいなんだけど、なぜか面倒臭くて入らなかった;



その後湖畔にある有名な教会を目指す。
地図を見ると湖にある桟橋を歩いて行けるコースがあったので、その道から行ったんだけど、まぁ猫様達に邪魔される。懐っこいからまた時間がかかってしまう。

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見返り美猫。

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毛はふぁさふぁさなのに、なかなかのボス顔。

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猫と戯れていると、一人のマケドニア人のおじさんに話しかけられる。おじさんは昔ツアーガイドをしていたということで英語が堪能で、「どこから来たんだ?」という何気ない会話から始まり、「この国が好きか?」と聞いてきた。

よく海外で現地人に聞かれる質問。1ヶ月以上いるならまだしも2泊3泊でなんて、よっぽどインパクトがある出来事が無いと正直好きかどうかなんて感想すら無い。が、まぁ嫌いではないので一応好きだと答えることにしている。そしてそう答えると大体「どういうところが?」と聞いてくるのでまた面倒臭い。(でもまぁ私も日本にいる外国人には聞きたくなってしまうのでちゃんと答える。)

「自然がたくさんあっていいよね。(←特にインパクト無い国は大体この答え)」

私がそう言うと、おじさんは少しわざとらしいくらいに顔をしかめながら、不満を口にした。

「私はこの国が嫌いだ。仕事も無いし、国が貧乏人にしてくれることはただ服をくれるだけ。服を支給してくれる以外には何もしてくれない。家が無い人だって沢山いるのに、政府は何もしてくれない。私は結婚していて妻と、子供が3人もいるのにどうやって生活していけばいいって言うんだ。」

「今あなたはどうやってお金を稼いでいるの?」

「日雇い労働だよ。仕事がある日もあるけど、無い日の方が多い。観光客が多い夏は時々ガイドの仕事も出来るけど、今みたいな時期はだめだ。観光客は綺麗なものだけ見て、写真だけ撮って、それで終わり。私達のような貧乏人がいることも知らずに帰って行く。」

私は何と答えればいいか分からなくなったので、うんうんと頷きながらおじさんと別れた。

だって、私だっておじさんの言う「綺麗なものだけ見て、写真だけ撮る」観光客と同じである。「本当のその国を知りたい」という気持ちはもちろんあるけれど、実際何ヶ月、何年とか滞在しないとその国の本質なんて分からないと思う。それに今の時代、格差が無い国なんて、ほとんど無いじゃないだろうか。日本だってホームレスはいるけど、いつだったかそれを外国人に言った時非常に驚いていた。

おじさんは多分、私を見て「お金を持った観光客」に対して「自分はこんななのに」という嫉妬というか愚痴をこぼしたくなったのだろう。私はそれに対して何もできないし、何もしない。ただ首都スコピエの建築ラッシュを見た後だったので、あんな所にお金を使うならもっと使いどころあるだろうに・・・とおじさんに同情した。



若干暗い気持ちになりつつも歩いていると、目的地の教会が。

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でもやっぱり猫さん達に足止めされる。

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何て気持ちよさそうな・・・。

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階段の段差を上手く利用して寝る子猫。かわいすぎ・・・( ;∀;)

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日本ではあまり見ないロシアンブルーっぽい野良猫さんもよく見かける。

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「聖ヨハネ・カネオ教会(Church of St. John at Kaneo)」
入場料:100ディナール

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これまた入口にカギがかかっていて面倒くさかったので中は入らなかった。この時の私、何でこんなにやる気が無かったんだろう・・・(;´∀`)←後々よく思う。



オフリド湖の岬の先にあって周りとの雰囲気もいいのだけど、夕方近くだったのでそこそこ逆光;

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ここから見る夕陽もきれいだろうなぁ。

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中心部へ戻る。

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猫を撮る私を見守るマケドニア人。

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見事な放射線状になった電線。

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デザインが可愛い!マケドニアで売られているヨーグルトドリンク。

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中央アジアから西のヨーグルトドリンクは甘くなく、ただプレーンヨーグルト。(輸入品でなら甘いものもある。)始めは美味しくないな~と思ったけど、飲んでいると慣れる。



そしてこの町から次の国アルバニアの「ベラト」という町を目指すのだけど、直通バスが無いため結構面倒くさかった。まずバスでオフリドのバスターミナルまで行き、マケドニア側国境近くの町「ストルガ」へ。そこからアルバニアの首都「ティラナ」行きのバスに乗り換え「エルバサン」で途中下車し「ベラト」行きバスに乗り換える。

と、バスを計4回乗り換えなければいけないのでティラナ行きバスには朝イチで乗らなければ恐らく1日ではベラトに辿りつけない。

が、事もあろうか寝過ごしてしまう私・・・(´Д⊂ヽ

とりあえず「ストルガ」と聞いたことも無いワケ分からん町に着いたものの、次のティラナ行きバスまで時間があったので町をぶらぶらすることに。

ストルガのバスターミナル。

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オフリドからのバスは中心部で降ろされてしまったので、町から離れた場所にあったバスターミナルはたどり着くのに結構苦労した。スマホ無い上に道行く人に聞いても一切英語が通じなかったので;



バスターミナルで荷物も預かってくれたので、身軽になって中心部っぽい方へ歩いて行くと教会発見。

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外にいた神父さんがわざわざ中を案内してくれた。英語で何か説明してくれたのだけど、一切覚えていない。


かなりローカル感のある市場も発見。

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衣料コーナーを抜けると食材コーナーに。

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なすび、でかっ。

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かぼちゃ、でかっ。

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「かぼちゃなんか撮らずに俺を撮ってくれよ。」

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町を抜けると海・・・と思ったけれど、マケドニアは海に面してないので、ここもまたオフリド湖。

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バスで30分以上走ったのにまだ湖が続いているって、改めて大きい湖なんだなぁと思い面積を調べると348平方キロメートル。と分かってもピンとこないので、琵琶湖の面積を調べると670平方キロメートル。。。琵琶湖でかっ;



再び町の中心に戻りウロウロすると、きれいに整備されたショッピング街のような通りもあった。

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オフリド湖からの川が流れる。

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湖や川のある町って何か好きだなぁ。。。

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変なモニュメント。

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この町で1泊してもいいなぁ~と思ったけれど、既にバスのチケットを購入していたのでバスターミナルに戻る。

途中パン屋さんで少し残っていたマケドニア通貨を全部出して「これで何か下さい」と言って買えたもの。

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パンとヨーグルト。
この可愛いヨーグルトはマケドニアを出ると見なくなった。この辺りは小さい国が多いけど、意外と自国生産品が多いのかな?

次回からアルバニア編。



スコピエからオフリドへの行き方


スコピエ 9:00発~オフリド 12:15着
バス 約3時間15分 450ディナール



オフリドの安宿


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「Villa Ohrid Anatasia」
ドミトリー:370ディナール
WIFI:あり(部屋OK)
設備:ホットシャワー(ぬるい)、簡易キッチン(狭い)、個人コンセント、ロッカーあり、共同スペース無し。
その他:地図がもらえる。オーナーは親切でアットホーム。ドミトリーは4人部屋の1室のみ。ゲストハウスでは無く家。共同スペースが無いので食事場所は部屋。部屋は狭いもののその分距離が近いので、メンツが良ければ意外と楽しい。
宿泊日:2016.10.17~1泊(Booking.comで予約)
行き方:バスターミナルから徒歩10分。


※スコピエからのバスはこの宿の北側にあるバスターミナルに着く。




オフリドからストルガへの行き方


オフリドからアルバニアの「ティラナ」「エルバサン」へはバスで「ストルガ」乗り換え。

オフリド(Ohrid)~ストルガ(Sturuga)
ミニバス 約35分 40ディナール
※ストルガは現地では「ストゥルーガ」という発音。バスはまぁまぁ頻発しているよう。乗る際に「バスターミナル、ティラナ」と伝えておかないと市内で降ろされる。(私は伝えたけど忘れられていた;)

↓ストルガ行バス乗り場


ストルガからティラナ、エルバサンへの行き方は次の記事で。


【マケドニア3泊4日で使ったお金】
2,300ディナール(約4,280円)
※1MKD=1.86円

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マトカ渓谷(スコピエ)

Category: マケドニア
スコピエで泊まった宿には、共同スペースにスコピエ近郊へ行くバスの時刻表が書かれた紙が沢山貼ってあった。その中にあった「マトカ渓谷(Canyon Matka)」、バスで1時間弱と充分日帰りで行けるため、行ってみることに。

↓マトカ渓谷行きバスの時刻表

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※ミレニアムクロス行バスは9:20から40分ごと。月曜運休。



スコピエからバスで約50分。かなり山奥に来た。
朝ご飯は食べていたけど、既に昼だったのでとうもろこしを買ってごまかす。

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トルコからずっとこういう路上とうもろこし屋さんが沢山あるのだけど、身がやせてて正直そんなにおいしくはない。

地図も無いので、なんとなく人の流れについて行く。

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川に沿ってどんどん登って行く。

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大きなダムもある。

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途中小さな教会があり、その周囲に渓谷を眺めながら食事ができるレストランがあった。

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どうやらここがメインスポットらしく、観光客が休憩がてらかビールやコーヒーを飲んでいる。ロッジ風のきれいな宿泊施設もあるけれど、食費が高くつきそうだなぁー。

川側から見たレストラン。

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教会を過ぎても川と崖に沿ってずっと遊歩道が続いているので、とりあえず歩き進んでみたのだけれど、一向に終わりが見えない。いい加減疲れたところでその辺の人を捕まえて「この道あとどのくらい続くの?」と聞くと「分からないけどまだかなり先まで」という答えが返ってきた。

うん、戻ろう。。。

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帰りのバスまで時間もあったし、遊覧ボートでも乗るかと思って船着場に行くと、川の対岸にある「洞窟」に行けるコースもあったので、そのボートに乗ることにした。

ボート乗り場にいるスタッフに洞窟に行くボートに行きたいと伝えると、次のボートに乗りなさいと言われたため、次のボートに乗ったのだけど。

ボートが船着場を離れると、遠くからさっきのスタッフが

「お~い!そこに日本人乗ってるか~!?」

と大声で船頭さんに呼びかけていた。
・・・どうやら洞窟に行かないボートに乗り込んでしまったらしい。スタッフ2人はその後も一言二言大声で話していたけれど、結局私はこのままこのボートに乗ってて大丈夫ということで落ち着いた。

私以外の人は全員1つの団体客だった。

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なかなかテンション高めの彼等はみんなアルバニア人だった。
アルバニアはマケドニアの隣国で次の目的地。自分が行く予定の国の人に会うと何だかいい流れだなぁといつも思う。もちろん根拠は全く無いのだけれど。

一人ずつボートの先に座って写真を撮っていた。

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ここではカヤックもできる。見ていると非常に気持ちよさそうだったので、夏だったらちょっとやりたかったかなー。

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再びふりだしに戻り、もぅ一度洞窟行きのボートを待って今度こそ間違えずに乗船だきた。洞窟の入口に着くと、船頭さんが「じゃあ10分くらいで戻ってきてね」と言い、「短っ!」と思ったものの、短いのは洞窟だった。実際にはかなり長く、洞窟の出口は別の場所にあるのだけれど、観光客が見れる部分はそのほんの一部だけだった。

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鍾乳石?先がまん丸でちょっと気持ち悪い。

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鏡を置いているのか錯覚するほどの透明度の高い泉。

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あっこんなところにまで猫様が~(*´∀`*)

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天気が良ければピクニックに丁度いい場所かもしれない。

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【スコピエからマトカ渓谷への行き方】
バスターミナルから60番バスで約50分、35ディナール
・時刻表は一番初めの写真参照。
・入場無料
・洞窟ツアー 400ディナール







スコピエ町歩き

Category: マケドニア

長期海外旅行者あるある。

"友達の結婚式で見る余興の元ネタが分からない"

あぁ、あれは「恋ダンス」、「PPAP」、「PERFECT HUMAN」というものだったのか・・・と数日の時差を経てようやく理解しました。

はい、明けましておめでとうございます。
年明け早々、だらだらとこんなブログ見てちゃだめですよ。風邪をひかないようにこたつに肩まで入って、みかんで水分をとって、万全の体制でブログを読んで下さいね(゚∀゚)



年明け初記事はマケドニア編の続きですが、何の盛り上がりも無いのであしからず。
マケドニアの首都「スコピエ」は意外と都会で、2階建てバスも走っている。

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「マケドニア門」
 
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フランスの凱旋門そっくり。
というか、落書きが凄すぎやろ・・・(;゚Д゚)

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カラフルで遠目で見たらこういうアートなのかと思ったけれど過去の写真では真っ白い門なので、やっぱり落書き。

裁判所もこの通り。使われているんだろうか・・・?;

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しかし落書きが多い町=荒廃している、というイメージだけど意外とそうでも無く町並みは結構普通。


そしてあまり知られていないけれど、「マザー・テレサ」はマケドニア(スコピエ)生まれのアルバニア人。

「マザーテレサ記念館」
入場料:無料
月~金 9:00~20:00
土日 9:00~14:00
 
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マザーテレサの私物の他、過去の写真なども展示されているのだけど、あまり見たことのない若い頃の写真などもあってまたマザーテレサの違った一面が見れる。

綺麗な人だったんだなぁー。

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左から3番目がマザーテレサ。まぁこの頃は「アグネス(本名)」だけど。

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赤ちゃんをあやすこの写真が好き!おちゃめ♡

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きれいな教会も併設されていた。



スコピエには偉人の銅像が至るところにあるのだけど、その他にもちょっと「オシャレ銅像」みたいなものも沢山ある。

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子供がバッファローの鼻をほじくっている。



オシャレウーマン。

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時計屋さんの前で時間を気にする男性。

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物乞い?なぜ?;

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町の中心にあるかなり大きなアレクサンダー大王の像。まぁ台座の落書きすごいけど;

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周囲に大きな建設中の建物が沢山あるのだけど、それ以前に落書きを消そうとしないのはなぜなんだろう・・・(-д-υ)



ストーンブリッジから見えるでっかい建物。

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近くまで行ったけど入れなかったので結局何の建物だったのか分からずじまいー。



「ホロコースト博物館」
入場料:無料
火~金 9:00~19:00
土日 9:00~15:00
休館日 月曜日

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「ホロコースト(Holocaust)」とは、ナチス・ドイツが第二次世界大戦時ユダヤ人に対して行った大量虐殺のこと。内部は写真撮影禁止だけど、ホロコーストの資料は1階と最上階のみ。入口に入ってすぐ亡くなった方の写真がずらっと飾られている。でもちょっと資料が分かりにくくて今イチピンとこなかった;


ここは「旧市街」らしいけど観光客用のきれいなレストランが並び、「旧」な部分はあまり感じない。

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あっ猫さん!

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あっ舌をしまい忘れていますよ。

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何かやたらこの辺猫さん多いな~と思っていると、お土産屋さんのおじさんが猫さん達にご飯をあげていた。いい町だ。

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MAP上で「動物園」を見つけたので、ここはB級感あって面白そう、と動物園へ向かったのだけど、私と同じ方向に昔のマケドニア国旗を持った集団が。

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ん?何だろう?と思っていたら、、、

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丁度この日、何かのデモが行われているらしくかなり大勢の人が広場に集まっていた。ここでテロなんかされたらヤバいな~と思い、動物園に行くのは断念(TдT ) 何のデモだったのだろう。



共産党っぽい建物。

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うっかり見つけてしまった中華料理店でチャーハンを食べる。あぁ、中華はどの国でもハズレ無しだなぁー。

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スコピエではアルメニアで偶然会ったR君にまた偶然会ったのだけど、他にも偶然宿で再会した人が。

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おみそれ夫婦のお二人ですヽ(*´∀`*)ノ
出会ったのはインド、それからキルギスにて再会、そしてここマケドニアでは偶然再会するという、いや~縁がありますな。

宿で私がシャワーから出た後、2人が共同スペースにいたのですが、全員アラサーな私達は、

「キャー!久しぶりぃ~っ!!」

・・・などという風にはなりません。


夫婦「あれ・・・?シホさん?」

私「あれ・・・?たくろうさんとこずえさん・・・?」

(ゆっくり2人の前のイスに座る私)

夫婦「えーっと、、、いや、まさかな・・・」

私「いやぁ~あれ~?まさかねぇ・・・」

(というやりとりを飽きずに暫く続けた後)

3人「いやいやぁ~お久しぶりです!」

何とまぁ落ち着いた再会です笑。
この時「キルギスからずっと陸路で来てるんですねー!」と言われ、「まぁ陸路にこだわっているわけじゃないんだけど」と答えたものの、この後結局イタリアまで陸路移動した私はやはりちょっと陸路にこだわってたなぁーと後で実感。ヨーロッパはLCCが発達してるから航路移動の方が安上がりな場合が多いんですけどねー(;´∀`)
何はともあれ、久々に会えてすごく楽しかった!また会えることを願って♪






バルカン半島とマケドニアという国

Category: マケドニア
ブルガリアの首都・ソフィアから、マケドニア共和国の首都・スコピエへ。

「まけどにあ・・・?」という方が多いと思うので。(私同様)
場所はここ↓です。

マケドニア

はい、バルカン半島の「濃~い」部分に入りました。
この辺りの国はかつて「ユーゴスラビア」という1つの国で、それが独立していって国になったので小さい国が多く、マケドニアも面積25,710 km²と、新潟と長野を足したくらいの大きさ。なので、この先バックパッカーは1カ国の滞在が1日とか、通り過ぎるだけの人も多いです。かと思えば、1カ国でもぅ3ヶ月もいてビザランしに行く、、、という人にも会ったりして、色んな意味でクセの強い地域だな~という感想。

ちなみに「バルカン半島」に含まれるのはこれらの国↓

バルカン半島

地図にはトルコが含まれていませんが、トルコも含まれたりもします。「東ヨーロッパ」という分類に含まれるのですが、この地域はその中でも「バルカン半島」と呼ばれます。詳しくは記事の最後にちょろっと書こかなと。

ブルガリアから先はいろんなルートがあり、北へ進む「バルト三国」ルートかそのまま西へ進む「バルカン満喫」ルートで迷い、まぁバルカンをまわってバルト行けばいいか~とマケドニアに足を進めたのですが。一体何があるんだろうかこの国。何があるんか全然知らん。



マケドニアの国旗。

マケドニア国旗

う~ん!何だかお気楽な感じがするなぁ!!(゚∀゚)
この国旗にもいろいろ曰くがありまして。(旭日旗に似てますが関係ありません)

そもそもこの国は今から25年前の1991年に旧ユーゴスラビアから独立した新しい国。独立の際に東方遠征を行った英雄「アレクサンドロス大王」の出身地「古代マケドニア地方」から名を取って「マケドニア共和国」という名をつけたのです。
ただ問題なのはこの「古代マケドニア地方」は現在のマケドニアに加え、ブルガリア、ギリシャを含んだ土地であり、アレクサンドロス大王の実際の出身地はその中でも現在のギリシャにあたる場所なのです。

ギリシャでアレクサンドロス大王は「我が国が誇る英雄」として讃えられているので、まぁ当然怒ります。なので、ギリシャは独立から今もマケドニアに対し国の名称の改名を要求しているのです。(日本で考えるとお隣の国が「ヤマト国」だとか「龍馬国」だとか名乗るようなものでしょう)

ギリシャ以外でも「マケドニア共和国」という名称を認めていない国は多く、日本も「マケドニア旧ユーゴスラビア」という呼び方をしています。でもまぁどっちみち「マケドニア」って入ってるやん。

そして国旗もまた、かつてはアレクサンドロス大王のシンボルマークを使っていたのですが、近隣国の批判により変更したそうです。
昔の国旗↓

マケドニア国旗旧



まぁとにかくマケドニアの首都・スコピエに行こうとソフィアのバスターミナルでバスの時間を確認すると、バスは1日3本しか無く「7時、17時半、24時発」。で、何時間で着くのかと言うと約2時間半。まぁこれは東欧あるあるなんですが「バスの時間がめっちゃ早いかめっちゃ遅い」。中途半端な時間に出発するので非常に面倒くさい。

私はブルガリア最終日もソフィア市内を歩きたかったため、夜の便で行くことに。17時半発で夜着くのも嫌だったので、チケット売り場のお姉さんに24時発のは何時に到着するのか聞くと、「朝5時」って言われたんですよね。夜着くよりも、朝早い方が明るくなるまで待って歩けば大丈夫かな~と思い24時発の便に乗車。

まぁスコピエに着いたのは 朝の3時半 だったんですけどね。

しかも時差があって、現地時間は 2時半。

なんでや。
バスで2、3時間で着くというのは知ってたけど、お姉さんが朝5時着って言うから、深夜は国境でちょっと待ったりするのかもな~と思っていたものの、国境では係員がパスポートをバスの中で回収してチェックするので、バスも降りずに荷物チェックも無くすんなり通過したのです。

2時半て・・・早朝どころかまだ深夜やん・・・(;´Д`)
予約した宿は駅から近いものの、真っ暗な中歩くのも危険なのでとりあえず明るいバスターミナルの中で明るくなるのを待つことに。

と、バスターミナルの待合室のイスに座ろうとすると、日本人っぽいアジア人の男性が・・・って!?

「シホさん!?」

「R君!?」

イランで出会い、ジョージアで偶然再会したR君と、またしてもここマケドニアで偶然再会!!いやいや、2度あることは3度あるなぁ~。もちろん私がトルコでちょろちょろしている間にR君は何カ国も進んでここへ至っているわけですが。

とりあえずR君も朝を待っているということで仲間GET。バスターミナルはまぁまぁ人もいてそれ程危なそうな感じも無いけれど、外は暗いし、2人いるとやはり心強い。

待合室は暖房設備が無く凄く寒かったので、ATMでお金を降ろして自販機で温かいコーヒーを買おうとしたものの、どこを押してもお釣りが出てこないので、近くを通りかかった女性に助けを求めた。

私「これ、どうやってお釣り出るの?」

自販機の返却ボタンを何度も押す女性。

女性「おかしいわね・・・アナタ、いくら入れたの?」

私「100ディナール札。」

女性「オーマイ・・・ッ!!これは壊れているみたい。多分あなたのお金は戻ってこないわ。」

えっ・・・Σ(゚Д゚;)
100ディナールっていくら!?そんなに多くないはずだけど、女性のリアクションで私のレート換算が間違っていたのかと不安になる。(スマホがあればすぐ調べられるけど無いので)

ATMでお金を降ろした時、紙幣が何種類かあり、一番小さい紙幣が100ディナール札だったからそれを入れてしまった。とりあえずお金が戻ってこないなら全部使いきった方がマシだと思いコーヒーを買い続けたのだけど、結果 7杯も買えてしまった。

コーヒーは種類によるけど1杯15~20ディナール。「一体100ディナールって日本円でいくらなんだろう・・・」と脇汗をにじませながら自販機の下にコーヒーを並べ続ける私。R君にあげたとしても余りすぎるので通りがかった見知らぬおじいちゃんに経緯を説明して(多分通じてないけど)「コレあげるよ!」とコーヒーを渡したら、何とそのおじいちゃんがニコニコと50ディナール札を渡そうとしてきた。当然そんなつもりがない私は断ったのだけど、孫にお小遣いをやるおじいちゃんの如く私の手に無理やりお金をねじこみ、いいからいいからと去って行った。何か申し訳なくなったけど、いいことってするもんだと思うことにしよう。おじいちゃんありがとう( ;∀;)

それでもまだ両手いっぱいのコーヒーを持ってR君の元へ戻り、恐る恐るR君に100ディナールがいくらなのか聞いてみると。

「200円しないくらいですよ」

な、なんや・・・ε-(´∀`*)ホッ
良かった~!!
というか、200円でコーヒー7杯買えるって・・・。
↑後で分かったけど、どうやら私の前にもお釣りを回収できなかった人がいたらしく、私がお金を入れる前に30ディナール分くらい残っていたので、計130ディナール分(約240円)のコーヒーが買えたことになる。1杯35円前後。安い。しかもトルコでずっとチャイばかりだった私にとって紙コップのコーヒー自販機というのは非常に嬉しかった。

そんなこんなで朝方ようやく2人で宿にチェックイン。



マケドニアの紙幣がカラフルでかわいい。(大体ボロボロだけど;)

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硬貨の裏も動物の絵でかわいい。一番右はヤマネコかな?思わず持ち帰った。

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ただ硬貨がちょっと分かりにくい・・・。

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右は数字は大きいけど、硬貨は左より小さくてシルバー。
一見右の50のほうが補助通貨(ドルに対してセントみたいなもの)っぽい気がするけど、実際補助通貨ではなく、左の5ディナールの10倍の価値がある50ディナール。

しかもこの50ディナールと10ディナールは硬貨と紙幣(始めの写真の紙幣)の両方があるので更に分かりにくい。。。500円硬貨が紙幣と硬貨の2種類ある感じ。途中まで分からなかったので1回くらい間違って使っている気もする;



宿で貰った地図。

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何だか凄く「俺らヨーロッパだかんね!」という感じがひしひしと伝わってくる。


え!?EU加盟してるの!?

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・・・と思ったけど、「加盟候補国」となっているだけらしい。既に加盟国となり、マケドニアと仲の悪いギリシャが反対しているとか。



ここからは興味のある方だけどうぞ。

~みんなで学ぼう!バルカン半島~

バルカン半島

先に少し書いたように上地図の色がついている部分が「バルカン半島」。※トルコも時々含まれる。

多くの人種、宗教が入り乱れているため、いつ戦争が起こってもおかしくないということから「ヨーロッパの火薬庫」なんて可哀想な異名が付けられているのだけど、現在の情勢は一応安定しているよう。しかしクロアチアなんかは「うちバルカンじゃありませんから・・・」とバルカンと呼ばれるのを嫌がる国もちらほら。

バルカン半島についてしっかり説明しようとすると一体何記事になるか分からないのでサラ~ッと簡単に説明します。説明なんてしなくてもいいんだけれど、是非バルカン半島に行く人はここの歴史を知っておいてほしい。はっきり言って私は歴史に全然詳しくないし、さほど興味も無いのだけど、この地域は特に「知ると倍旅が面白くなる」と私は思います。別に旅をしない人でも、バルカン半島の歴史って面白いと思うんですよね。

まぁ戦争だらけの場所なので、あまり面白い面白いと言うのもどうかと思いますが、思わず「え?それほんまなん?絶対盛ってるやろ。ソース出しなよ。」と言いたくなるような史実が盛り沢山。

例えばマケドニアのお隣の国「アルバニア」は、26年前・1990年頃まで鎖国をしていたことで有名ですが、国内でねずみ講が大流行し、国民の3分の1以上が全財産を失い暴動が起き、国家が傾いたという事実が。これを初めて聞いた時「え?ねずみ講で国崩壊?;どうせネットの嘘情報やろ?」と思ったけど、本当だったので非常に驚きました・・・(;´∀`)

まぁそういうちょっとおかしな国が集まるバルカン半島。そのほとんどはかつて「ユーゴスラビア」という1つの国だったのです。

旧ユーゴスラビアだった国↓

旧ユーゴスラビア

「ユーゴスラビア」という国名は「ユーゴ=南」「スラビア=スラブ人」、「南スラブ人の土地」という意味。が、もちろんスラブ人以外にも多くの民族がいるわけで、ユーゴスラビアを表す数え歌というのがこちら。

7つの国境
6つの共和国
5つの民族
4つの言語
3つの宗教
2つの文字
1つの国家(=ユーゴスラビア)

そして最後はこう言い換えることも。

「だけど1人のチトー元帥」

そう、これだけ色んな民族が入り乱れているものの、それをまとめていたのは「チトー元帥」唯一人。1953年の就任から1980年の死去まで大統領の地位にあり続け、独裁者でありながら国民にも人気のあったカリスマ的存在。飛ぶ鳥も落とす勢いのあったソ連いう大国とも対等、、、どころかもぅほぼ無視!w 当時のソ連の最高指導者と言えば泣く子も黙るスターリン。あの世界の半分を支配したスターリンすら、チトーが守っていたせいでユーゴスラビアには手がつけられなかったのである。そしてカリスマチトーの死により、ユーゴスラビアは徐々に分裂し、戦争が起こってしまう。

この戦争というのはチトーの死後なので、第二次世界対戦とかそこまで昔の話ではなく、1991年のユーゴスラビア紛争。今からたった25年前の話。

正直ここからが大事なところで詳しく書きたいところだけど、この先を書くとまた何記事になるん!?となってしまうのでここまでにしておこう。それぞれの国の記事でちょこちょこ書いていこうかな。

学生時代に全ての授業を投げ出した私がここまで詳しくなれたのもこの動画のお陰↓


もっと詳しく知りたい方は是非この動画を。
バルカン半島に入る前、全然知識が無かったので、何か手軽に勉強できないかな~と動画を探していて発見したチャンネル。大体こういう解説者って、固くて難しい人が多いけど、この倉山氏はかなりの毒舌で解説者というよりも「歴史オタク」という雰囲気で聞いていても面白い。スピーディーに説明されるので歴史に疎い私は「えっ今の所もぅ1回!」となったりするものの、詳しくなくても楽しく見れる。

しかも倉山氏、偶然にも香川県民。
「流刑地、さぬき出身の~」という自己紹介が毒舌っぷりを物語っている。

Season1からSeason5までと長いんだけど、1回15分前後なのでちょっとした時間でサクッと見れるのもいい。個人的にはSeason4の倉山氏の「やめてくれぇ~っ」がツボ。見る人が見れば結構偏った部分もあるのかもしれないけれど、面白くてついチャンネル登録してしまった。(決して私はチャンネルくららの回し者ではない。)




ブルガリア(ソフィア)からマケドニア(スコピエ)への行き方【国境】


ソフィア 24:00発~スコピエ 2:30着(現地時間)
バス「Kaleia」社 約3時間半 32レヴァ
・スコピエ行他の時間 7:00、17:30
・ソフィアのバスターミナルはエアコン完備。24時間オープン。Wifiはあるが充電場所は無い。
・国境は荷物検査も無くスムーズ。バスの中でパスポートを回収される。
・時差1時間。スコピエで時計を1時間戻す。



スコピエの安宿


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「Hostel Valentin2」
ドミトリー:400ディナール(6.5ユーロ)
WIFI:あり(部屋可。速度速め)
設備:ホットシャワー、キッチン、個人コンセント・読書灯、ベッドカーテン、セキュリティーBOX、洗濯禁止
宿泊日:2016.10.15~2泊(Booking.comで予約)
注意点:要予約。オーナーは9時~22時くらいまでしかいないので、チェックインはその時間帯にしか出来ない。予約時に到着予定時間を設定しておいた方がいいけど、基本的に深夜早朝は無理。宿泊客にも防犯のために絶対開けないようにと念を押されるので、人がいても開けてくれない可能性大。
その他:バスターミナルからは近いけど市内までは少し遠い。市内地図をもらえる。部屋もきれいで結構居心地はいいけれど洗濯禁止でランドリーサービスもバカ高いのが難点。
行き方:バスターミナルから徒歩5分。マンションの「9」と書かれた扉の2階、12番。

↓大通りに小さい看板が出ている所を左。

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