旅女 Tabijo~義眼のバックパッカー編~のメイン画像

ペヤからデチャニ修道院とペーチ修道院へ

Category: コソボ
コソボには「コソボの中世建造物群」として世界遺産に登録されている4つの修道院・教会がある。
※正確にはコソボは世界遺産条約未締約なので、世界遺産センターでは「セルビアの世界遺産」として分類されている。

「コソボの中世建造物群」
・デチャニ修道院(Dečani Monastery)
・ペーチ総主教修道院(Patriarchate of Peć Monastery)
リェヴィシャの生神女教会(Church of the Virgin of Leviša)→記事
・グラチャニツァ修道院(Gračanica Monastery)→記事

まぁ世界遺産だからといって特別興味があったわけでも無いけれど、4つの内2つは既に行ったのでじゃあ残り2つくらい行っておくかということで「ペヤ(Peja)」という町に向かった。

↓ミトロヴィツァからのペヤ行きミニバス

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ミトロヴィツァから朝早いバスに乗ったため、ペヤには朝9時に到着した。バスターミナル近くにホテルがあるのは知っていたものの、デチャニ修道院へはここからバスで行けるため、バスターミナルで荷物を預かってもらった。
東欧諸国ではバスターミナルにクロークやロッカーが無くても窓口で頼めば預かってもらえる場合が多い。(場所によるだろうけど)



デチャニ到着。多分慰霊碑。

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しかしここで、、、やってしまった。

バスの中にマフラー代わりにしていたストールを置き忘れてしまった(TдT )

日本だとバス会社に連絡して、どこかに預かってもらったりと出来るけど、当然バス会社なんて覚えてないし、例えバスターミナルに戻って聞いたとしてもここは海外、戻ってくる可能性なんて無いに等しい。
あぁ、、、タイのターミナル21で買ったくまさんストール・・・。
もぅ34歳なんだからこんなのするなってことだろうか・・・と、しくしく思いながらもとりあえず修道院へと向かう。


↓このロータリーを左(大きな液晶TVがある方)に曲がる。

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↓突き当りを右へ。

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あとはひたすら山に向かって歩く。

民家。

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検問所出現。

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近くまで行くと写真撮影禁止のマークがあった;
警備員・・・というか軍人?さんがいるけど、歩行者はノーチェック。車は止められるらしい。

なぜここまで厳しく警備しているかというと、コソボの世界遺産の建物は全てセルビア正教会のもの。が、4つの建物の内セルビア人地区にあるものはグラチャニツァ修道院だけで、他の3つはアルバニア人地区にある。この地区にあるセルビア正教会の建物はかつてアルバニア系過激派により攻撃を受けたため、どこも厳重警戒体制なのである。



「グラチャニツァ修道院」
入場料:無料

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入口でパスポートを預けて中に入るものの、まさかの写真撮影禁止でがっかり(-д-υ)

この修道院は2007年、アルバニア系過激派により手榴弾が投げ込まれたらしいけど、教会自体に被害は無かったのか、それとも修復されたのか、教会内の壁画もきれいに残っていた。
※「~修道院」とつく場所は、教会があり、その周りを修道院(修道女・修道士の生活施設)がぐるっと囲っている場合が多い。



バスを降りた場所に戻り、近くのカフェでエスプレッソを1杯飲む。本当にコソボはどこでコーヒーを飲んでも意外と外れが無いから驚く。1杯50円前後で安いしねw

出た。

「おい!俺達を撮ってくれよ!」

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デジカメだから減るもんじゃないしいいんだけど、ほんと、撮ってもらって何が楽しいんだろう・・・(;´∀`)
(しかも撮った後見せてくれと言うわけでも無い;)

そしてここで奇跡が。
まぁ来たのと同じバスってことは無いだろうと思いつつも乗り込んだら、ん?この運賃係見覚えあるような・・・。

まさかの同じバスだった。

そして私がストールが無いかキョロキョロしていると。

運賃係「君、何か忘れ物をしたかい?」

まさかのストールが戻ってきた!!!Σ(゚д゚;)

忘れ物として運賃係の人がキープしておいてくれていたらしい。
まぁ毛玉があるくらい使い古していたので、誰にも盗られなかったのかなぁ・・・;34歳なんて年は気にせず使えということか!何はともあれもぅ戻ってこないと思っていたので凄く嬉しかった。やるやんコソボ!w



意気揚々とバスターミナルに戻り、ホテルにチェックイン。
予約はしてなかったものの普通に空いてたから良かった。

ホテルの外観写真を撮った後に。

出た。

「おい!ホテルなんて撮らないで俺達を撮ってくれよ!」

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ホテル近くの会社で何か働いていた男性二人組。
右の人めっちゃ笑顔やんw



「ペーチ(ペヤ)修道院」
入場:無料

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ホテルからまぁまぁ遠かったなぁ。
ここでもパスポートを預けて中に入る。

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が、ここでまたしても「カメラ禁止」マークを発見してしまった。こうなると何とか心のフィルムに留めようと思うものの、私の心のフィムルは安居酒屋のビールの泡の如く高速で消えてしまうので、もはやほとんど覚えていない。教会内部が3つくらい部屋があったのと、教会周りにあったと思われる修道院は土台部分しか残っていなく、遺跡のようだったのだけ覚えている。



ペヤ市内にあったモスク。

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小さいながらも内部の装飾はきれい。

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コソボが自負するペヤビール。45セント(約55円)。

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一緒に写ってるのはこの辺りでよく買っていたキットカットのようなチョコレート。40セント(約48円)。
ビールとチョコの値段がほぼ同じとなるとチョコが高いな~とも思うのだけど、この時期私は毎日チョコレートを食べないと居ても立っても居られなくなるほど「チョコレート摂取病」にかかっていたのである。しかしバルカンに入って急にチョコレートの質が良くなり、さすがバルカンと言えどヨーロッパ!と思った。アジア圏では大体カカオというよりも、脂肪分が多くてぬるっとしたチョコもどきのようなものが多かったのだけど、ここへきてこういうビター系チョコも見るようになったので嬉しい。




ミトロヴィツァからペヤ(ペーチ)への行き方


ミトロヴィツァ 7:10発~ペヤ(Peja)9:00着
ミニバス 約1時間50分 3ユーロ
※宿の人が出発時間を教えくれたけど、本数は少ない。
バスにあった時刻表↓

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ここに無い時間もいくつか教えてくれたので、この他にもう1社運行しているよう。



ペヤからヴィソキ・デチャニ修道院への行き方


①ペヤのバスターミナルからバス。20分に1本程度。
約40分、1ユーロ。

②デチャニのバス到着場所(ロータリー周辺)から徒歩約25分。



ペヤの安宿


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「HOTEL JUSAJ」
シングル:10ユーロ(共同シャワー)、15ユーロ(シャワー付)
WIFI:部屋可。速度普通。
その他:1階がレストラン。
行き方:バスターミナルから徒歩8分
宿泊日:2016.11.1~1泊

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民族で分断された町「ミトロヴィツァ」の今。

Category: コソボ
コソボの首都「プリシュティナ」から「ミトロヴィツァ」という町へ。
この町にはイバル川という川があり、その川を挟んで北がセルビア人地区、南がアルバニア人地区に分かれている。以前の記事で書いたように過去の紛争によりセルビア人のほとんどがセルビア側に追いやられたため、現在のコソボは人口のほとんどがアルバニア人。少数のセルビア人が残っているものの、アルバニア人とは違う場所に住んでいる。

ミトロヴィツァのイバル川に架かる橋はそういった両民族の確執のため長年封鎖されていたのだけど、ここ近年行った人のブログではきれいに整備され通れるようになっていた。とは言え治安面で若干心配だったので宿のオーナーに大丈夫なのかと聞くと、

「Hahaha~!君はアルバニア人でもセルビア人でもないから大丈夫だよ!僕が行くと多分変な目でジロジロ見られるだろうけどね!」

う~ん、未だにそんな感じなのか~と思っていると、

「冗談冗談!僕が行っても全然大丈夫だよー!」

えっどっちなん;
オーナーに直接は聞いてないけどアルバニア人地区首都プリシュティナ中心部は恐らくほとんどがアルバニア人なので、多分オーナーもアルバニア人。まぁ今の所治安は落ち着いているようなので行ってみよう。



プリシュティーナからバスで1時間15分、「ミトロヴィツァ」に到着。
しかしバスで1時間走っても1.5ユーロ・・・約180円。
「ヨーロッパイコール高い」というイメージだったけど、今のところ東欧は宿代以外はまだまだ安くアジア圏とさほど変わりないなぁという感じ。


↓ミトロヴィツァのバスターミナル。

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またディティールがちょっとおかしいよ。



バスターミナル前には並んで2軒ホテルがあり、それぞれ聞くと1泊20ユーロと15ユーロ。まぁどっちもそんなに変わらんだろと15ユーロのホテルにチェックイン。

そこはかとない老朽感を感じるけれど、無駄に部屋が広い。

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南京虫出そうな雰囲気で怯えてたけどこのナリで意外と大丈夫だった。



ホテルに荷物を置いて、早速川に架かる橋を見に行くことに。

その前に腹ごしらえ。ホテル付近は観光地化されていないので、安めで美味しそうな食堂がいくつかあった。ちょうどお昼時で町の食堂はどこも人でいっぱいだったけれど、外から見て美味しそうなのを食べているお客さんがいた店に入って同じものを頼んでみた。

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めっちゃ肉!!w
下はもったりしたスープの表面に焦げ目をつけたものなんだけど、このスープ、完全にトルコで食べた味(;´∀`) アルバニア人=ほぼイスラム教徒=トルコ。(まぁそもそもなぜキリスト教が多数占めるヨーロッパでこの辺りだけイスラム教徒が多いのかというと、昔オスマン・トルコ領だっただめ。詳しくは調べてね!w)

ここまで来てまたトルコ。トルコ意外と尾をひくなぁ・・・。
一般的にはトルコ料理=世界3大料理・美味しい、のイメージだろうけど、安飯ばっか食べていた私はただ「またか」という感じ。(もちろん家庭料理やそれなりの金額を出せば美味しいものがある。そしてこの時の私はヨーロッパを先に進むにつれ安飯=ケバブになるということをまだ知らない;)
更にここで出されたスープ、トルコのチャイ屋さんで安いからよく食べてた豆スープと全く同じ味だった。この料理長トルコ人?;まぁ不味くはないんだけど完全に食べ飽きた味(-д-υ) 肉はまぁ思ったほど固くはなかった。これでパン付きで2.2ユーロ(約265円)だからまぁよしとしよう。←肉無しだともっと安い。



バルカン諸国に多い軍人像がここにも。

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この人はちょっと若めだなー。革命家?



民族衣装っぽいウエディングドレス。どれもかっこいいけどマネキン濃いな~;

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やっぱりモスクもある。

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町の中心には歩行者天国になっているショッピングストリートがある。

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大学があるらしく、学生も多かった。
この先に例の橋があり、英語では「Stone bridge(Ibar bridge)」というらしいけど、現地でそう言っても通じないし、橋は他にも沢山あるので予め場所を調べて行くこと。記事最後に橋の地図を添付しました!(※決して現地で「セルビア人地区に行きたい」などと言わないように!)



広場でピンクリボン運動をしている女性達がいた。

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ボランティアで手作りケーキを作って売っているそう。ケーキを食べる人がドネーション(寄付)を渡し、それが活動支援金になるっぽい。アルバニア語なのであくまでそんな感じっぽいな~、ということw; 1つ買ったけれど、まぁ味は。
一番右の人だけ肌が浅黒く顔立ちが違う。何系なんだろう。(←こういった国で出身地や民族を聞くのは大変失礼なこと!なので聞いてはいけない。)



そしてセルビア人地区に架かる橋に到着・・・。

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え~!Σ(゚д゚;)


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橋の前、全面工事中・・・何の???;
しかも広い範囲で立ち入り禁止になっていて、警備員が数人見張りをしている。これは向こう側へ渡れないのかな~と警備員に聞くと、無言でぐるっと回ると行けるみたいなジェスチャーをしてくれた。結局この橋の近くに人は通れる簡易的な小さな橋が架かっていて、向こう側へ行くことは出来た。

↓黄色い手すりがついている所が簡易橋。

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とりあえず渡ることはできたものの、、、


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セルビア人地区側でもがっつり工事中・・・何の???;
橋の両側で同時にこんな工事が行われているなんてもぅ何か意図的だとしか思えないんですけど(;´∀`)



橋を渡ってすぐのところには慰霊碑とセルビア国旗があった。

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とりあえずぶらついていると、丘の上に奇妙な物体を発見。(右上)

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何あれ・・・と思ったのも一瞬。
バルカンを旅して丘の上にあるこういう奇妙な建築物はほぼ戦争慰霊碑であるということを学んでいる。学びすぎてちょっと面白味に欠けるなぁ;

とりあえず行くあてもないし、見晴らしも良さそうなので人に聞きながら行ってみることに。聞く人みんな英語が話せないのに、近くまで付いていってくれたりと優しい。



目的地手前にあった教会。

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壁一面に聖画。

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目的地到着。

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教会で会った現地の人がやはり戦争慰霊碑だと言っていた。
それにしても何でこんな奇妙な形にするんだろう・・・。

しかもでかい。人比較↓

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ここからさっきの教会と町が見渡せた。

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途中女の子が店の前にある遊具で遊んでいて、ケラケラ笑ってめっちゃ可愛かったので、お母さんに許可をもらって写真を撮らせてもらったのだけど。

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恥ずかしがって途端にうつむいてしまった・・・(;´∀`)こういう時子供慣れしてる人なら一緒に遊んで笑わすんだろうなぁ(もちろん自分には出来ず)。



壁に描かれたセルビア国旗の絵。

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左がコソボ、右がセルビア。1つの国だという意味かな?



町のロータリーにあった銅像。軍人というより王様っぽい。

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コソボの通貨はユーロだけど、セルビア人地区側では、商品にセルビアの通貨「ディナール」表記があるところもあった。正直こっちの方が寂れている感はあったけれど、アルバニア人地区側のきれいな歩行者天国も、少々「つくりもの感」があるので、まぁ見栄で作っているのだろう。その一帯以外はセルビア側とさほど違いはないように思えた。

両民族の顔の違いは私はよく分からない。
両方ともちょっとトルコっぽい彫りが深い人もいるし、ロシア人のような肌の白い人、逆に浅黒い肌の人もいる。

更にバルカン内では時々「ロマ人」を見かけるようになった。
私は彼等が「ロマ人」と呼ばれていることも知らなかったけれど、他の旅人が教えてくれ、この辺りに住むジプシー(家を持たない移動民族)らしい。肌が浅黒く、よく見るときれいな顔立ちをしていてアルバニア人ともセルビア人とも顔立ちが全く違うし、見かける数も少ないのでひと目でロマ人だと分かる。しかし私のような旅行者が出会うロマ人は大体が薄汚れた服を着て観光地でお金をせびってくる、もしくは物をスろうとする人達くらい。もちろんちゃんとした人もいるのだろうけど。

バルカンに入り、特にアルバニアからコソボでは、色々「人種・差別」というものを考えさせられる出来事が多かった。長くなりそうなのでこれはまた別記事で書こうと思う。



宿の近くの食堂で夜ご飯。

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ピラフと焼焼売のようなもの。全部で2ユーロ(約240円)。
久々に中華っぽい食事で普通に美味しかったので嬉しい!



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ジュース1L 50セント(約60円)
しかも100%?か分からんけど意外に果汁感があってびびった。

ミトロヴィツァの町自体はこじんまりしていて嫌いじゃないんだけど、まぁ学生が多いこともあってチンチョンチャン攻撃を激しく受けた(-д-υ) これもまたいろいろ書きたいことがあるので別記事にて。



★最後に注意点★
私が行った感覚ではミトロヴィツァの治安は今は安定しているようですが、橋がまた通れなくなっていることから、まだ両民族の確執はあるように思えます。2010年バスケットボール世界選手権でトルコがセルビアに勝利した際には橋で両民族での暴動が起こり、負傷者が出ています。(ソース)
またここミトロヴィツァを含むコソボ北部(セルビア国境側)は、外務省海外安全ホームページで「危険レベル2:不要不急の渡航は止めてください」に指定されています。ミトロヴィツァ以外にも両民族が近くに住む場所は注意が必要。

それ以外にもコソボではISILに外国人戦闘員として参加していた者が多数帰還していると言われていて、このような人物が国内でテロを起こす懸念があります。2016年11月にはISILの構成員と連絡をとりコソボ国内においてテロを計画していた容疑で複数名がコソボ警察に逮捕されるという事件等も発生しています。
コソボに行かれる方は外務省海外安全ホームページでの情報確認と、最新情報を受け取れるよう「たびレジ」の登録をおすすめします。



プリシュティナからミトロヴィツァへの行き方


①宿~バスターミナル
シェアタクシー 約15分 50セント

②プリシュティナ(Prishtina)8:50発~ミトロヴィツァ(Mitrovica)10:07着
バス 約1時間17分 1.5ユーロ




ミトロヴィツァの安宿


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「MOTEL GENTI」(写真左側)
シングル:15ユーロ(シャワートイレ付)
WIFI:部屋可。
設備:暖房
その他:英語が少しだけ通じるスタッフが一人いるけど、他の人は全く通じない。ただ一人旅の日本人女性が珍しいのか物凄く笑顔で優しかった笑。シャワーの水はけが悪い。部屋は隣の20ユーロのホテルの方がきれい。
宿泊日:2016.10.31~1泊
行き方:バスターミナルを背にして斜め右手側。




川に架かる橋はバルターミナルを背に左に進む。
イバル橋の場所↓







コソボの首都プリシュティナ

Category: コソボ
シトルプツェからコソボの首都・プリシュティナへ。
バスの時間を宿の人に聞くと、まぁまぁ本数もあったけれど、念のため朝早めのバスに乗ることにした。

シトルプツェにはバスターミナルは無く小さなバス停があるだけで、朝早いため人通りも少なく、本当にこんな所にバスが来るのかすごく不安。

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ちょうど通りかかった警察官が不思議そうに私を見るので、ついでに乗り場がここで合ってるのか聞いたのだけど英語が通じず、代わりに紙に「BEKA」と書いて渡してくれた。

「BEKA」って何だろうと思っていると、結局バス会社の名前だった。(車体に書いてある)

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そこからバスを乗り換える町「フェリザイ Ferizai」にも1泊しようかどうしようか迷っていたのだけど、フェリザイに着いてバスを降りた瞬間「プリシュティナ行きのバスは今出るぞ!」と言われたのでまぁ流れに乗るかということでフェリザイ滞在はやめてバスに飛び乗った。




プリシュティナで予約した町の中心地から少し離れているものの、宿は市場のど真ん中にあるため、窓から市場を見渡せて個人的にはかなり良かった。相変わらずオフシーズンでドミ部屋にも私一人。

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雑多な市場はアジア感があって何だか懐かしい。

トラックがそのまま店舗。

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奥の赤いのはパプリカ。
手前に積まれているのはじゃがいも。
その他ネギやトマトなどの野菜。果物は果物で別の店舗が売っている。



町の中心部には広場があり、道幅も広い歩行者天国が続く。思った以上にちゃんと整備されていて、きれいな建物やブランドショップが立ち並んでいたので少し驚いた。普通に都会だけど、たまに変な建物もある。

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ベネトンのショップ。

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お土産屋もコソボよりもアルバニア押し。それでいいのかコソボ。

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「コソボ国立図書館」

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横から見たところ。

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奇抜なデザインで有名。土曜の昼過ぎに行ったら閉まっていた。日曜も閉館。図書館って日本だと土日こそ開けるけど;

近くにあった教会は燃えた跡なのか、入口が黒ずんでいて入れなくなっていて、窓から中を覗くとガラスの破片やゴミがあったり完全に使われていないようだった。これも紛争の傷跡かもしれない。

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「マザーテレサ大聖堂」

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まだ建築途中だったけれど、中には入れた。

通常教会にはキリストの生涯や、聖書の場面などの壁画やステンドグラスがあるのが普通だけど、ここにあるステンドグラスにはマザーテレサの生涯がデザインされていて、すごく珍しい。というか、ここにしか無いのでは?

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「民俗学博物館」
入場料:無料(ドネーション)

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コソボの文化を紹介している博物館。ガイドさんが英語で案内してくれる。この辺りはトルコから入ったイスラム教文化が根付いているため、トルコとほぼ変わりない。

民族衣装が女性がすごく派手なのに対し、男性が質素だったのが印象深かった。まぁどの国でもそうか。

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「NEW BORN」

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コソボが独立宣言した時に建てられたもの。
新しい国の誕生、的な意味なのかな?

しかしこんな注意書きが貼られるなんてよっぽどカンニングが多いの?;

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「若さとスポーツの宮殿」
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NEW BORNの後ろにある建物。社会主義時代の独特な建築デザインで有名。が、現在は半分廃墟。比較的新しいのでそんなにも萌えない。



かなり近代的な建物も多い。

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が、やっぱり過去造られたであろう変な建築物もある。バスターミナルから見えたバカでかい謎の塔。

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近くまで行ったけれど、結局何か分からず。隣りにあるのは工場のようだったけど、日曜に行ったので稼働しているのかどうかは分からなかった。

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次の町へ行くのに電車で行けないか調べるために駅に行ったのだけど、これがまたすごく分かりづらくレストランか何かだと思って一度通りすぎてしまった。

首都・プリシュティナの駅↓

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町中にあるカフェよりも小さく、駅の看板も小さい。そして落書きなのか、こういうデザインなのかももはや分からない。

でも一応駅員さんがいた。すごく暇そうだったけれど;

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「グラチャニツァ修道院」
入場料:無料

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プリシュティナからバス(タクシー)で10分ほど行った村にある世界遺産の修道院。
ちょうど日曜でミサが行われていたため、中は人でいっぱいだった。内部の写真は無いけど壁一面のフレスコ画に圧倒される。

ここはセルビア人地区なので、セルビア国旗が。

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しかしアルバニア人、セルビア人、と言っても私からするとそれほど顔の違いも分からないのだけど、地元の人達は分かるのかなぁ・・・。



宿が市内から離れていてキッチンも無いため、夜ご飯は宿で食べた。

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自家製ソーセージ(オーナ曰く)と卵を炒めたやつ。2.5ユーロ。

めちゃくちゃ味が濃くてしょっぱい。まぁパンと一緒に食べれば何とか。
それよりもここのオーナーがすごく陽気で面白かった。私がご飯を食べているといきなり奥さんと踊り出したりとにかくハッピーな雰囲気でいい。



謎の栄養?ドリンク。オロナミンC?エネルゲン?みたいな味。

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コソボは物価が安い割にお菓子の種類なんかも意外と充実してていい。市場ではみかんやりんご等の果物も1kgで50セント前後とかだった。

ただ、トルコからバルカン半島(東欧)に入って思ったのが、みんな紅茶よりもコーヒーを飲むのだけど、紅茶を飲む場合は大体フレーバーティー、ハーブティーが主流。宿に常備されている紅茶もミントティーかカモミールが多く、普通の香りづけされていない紅茶がなかなか無い。私は普通の紅茶が一番好きなので、スーパーに行く度に探すもなかなか売られていなかった。ただフレーバーティーの種類はめちゃくちゃ多いので、好きな人は楽しいかも。

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シトルプツェからプリシュティナへの行き方


①シトルプツェ(Shterpce)8:50発~フェリザイ(Ferizai)9:45着
バス 約55分 1ユーロ
※8:45発と言われたけど5分遅れだった。

②フェリザイ 9:45発~プリシュティナ(Prishtina)10:30着
バス 約45分 1.5ユーロ

③バスターミナルから市内
タクシー(宿まで) 約15分 3ユーロ
※乗る前に交渉。バスはあるかもしれないけど見つけられなかった。




プリシュティナからグラチャニツァ修道院への行き方


①宿~バスターミナルまで
シェアタクシー 約15分 0.5ユーロ
※バスもあると言われたけど、日曜だったからか来なかった。

↓バスターミナル行き(?)バス停とシェアタクシー乗り場

プリシュティーナシェアタクシー乗り場


②バスターミナル~グラチャニツァ
シェアタクシー 約10分 2ユーロ
※バスが10時に来ると言われたけど30分待っても来なかった。日曜だから?;タクシー料金も通常もっと安いと思う。帰りはプリシュティナ行きバスは20分に1本くらいは来ると言われ、ちゃんと来た。0.5ユーロ。



プリシュティナの安宿


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「Hostel Istanbul」
ドミトリー:7ユーロ
WIFI:部屋可
設備:1階がカフェ。食事は簡単なものしかない。
その他:オーナーが親切。部屋は少し暗くて暖房が無く寒い。窓から市場が見渡せるが、中心部から少し離れていて夜は暗い。
行き方:バスターミナルからはタクシーで3ユーロで交渉。市場(バザール)のど真ん中だけど少し奥に入るので、上を見ながら探した方がいいかも。
宿泊日:2016.10.29~2泊

↓市場の通りにある小さい看板。
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田舎に行こう!「シトルプツェ」

Category: コソボ
プリズレンの後に私が行こうとした町は「Shterpce」。現地では「シトルプツェ」というような発音。

「そこに何があるの?」

「さぁ・・・?」

「なんでそこに行こうと思ったの?」

「何かGooglemapで見て近くに田舎っぽい町があったから・・・」

「・・・いつもそんなことやってるの?」

う~ん、何かこれどっかでも言われたなぁ(;´∀`)
いや、うちだってもちろんいつもじゃないけど、ネットやガイドブック見て誰かと同じとこばっか行くのって単純に飽きるんですもの・・・。

とは言え、コソボってまだ地雷や不発弾残ってる場所が多いらしい。まぁうちが行くところはちゃんと家も沢山あるようだし(Googlemapの衛星写真で確認)大丈夫でしょう。

宿の人に行き方を聞くと、バスで40分くらいで行けるとのことだったので、もし宿が無ければ帰って来れるし。



シトルプツェ行きバスはバスターミナルではなく、川沿いのミニバス乗り場から10時くらいに出るとのこと。

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10時15分にミニバス到着。行き先は書いていないので運転手に聞くしかない。

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車内にあったキス(いちゃつき?)禁止マーク。イスラム圏ではよく見かける。

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バスは霧の中をどんどん走る。どうやら結構山の中に行っているよう。



宿の人は40分と言っていたけど、霧だったせいか約1時間かかってシトルプツェに到着。かなり寒い!バスが着いた場所はバスターミナルではなく路上にある小さなバス停だったけれど、近くに大きな駐車場があり、道沿いには家が立ち並び、商店もある。早速人に聞きつつ宿探しをするも、1軒目はやっていなかった。英語が通じないため、通じそうな若い女学生の団体に聞いてみると少しだけ話せて、わざわざホテルまで連れて行ってくれた。

案内してくれた女学生達と。

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宿は15ユーロと高めだったけれど、シングル(ツイン)でシャワー付きでまぁ許容範囲だったので1泊することに。

部屋は何か田舎の屋根裏みたいだけど、きれいでかわいくてテンション上がったヽ(*´∀`*)ノ

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WIFIも繋がるし、ヒーターも効いててあったかい♪これで15ユーロ(約1830円)は結構お得だなぁ~。(プリズレンで泊まった宿はドミで8ユーロ/約980円)



早速町を散策。

この橋辺りが町の中心↓

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教会。

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ん???

教会の上の旗、アルバニア国旗じゃない。
ということはセルビア国旗か!

前回の記事で書いたように、コソボではアルバニア人居住区と、セルビア人居住区が分かれていて、それぞれの地区にはそれぞれの国旗が掲げられていたりする。

民家にも飾られている。

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町に来て初めてセルビア人地区だと気づいた私。
まぁだから何って言うわけでも無いんだけど(;´∀`)

しかしまぁ、宿から左右に10分も歩けば町が終わってしまうほど小さな町だった。むしろ村なのか?

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近くにゲレンデがあるらしいけどまだシーズンには入っていないよう。遠くには雪山も見えた。



見返り美?猫♪

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町中から少し登った丘に教会みたいなのがあったので行ってみるとお墓だった。
丘からの眺め。本当に「山に囲まれた集落」。

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ぶらぶら歩いてまた見つけた教会。

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中はこれだけ見るとよくあるきれいな聖画のある教会なんだけど。
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何とこの聖画。

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絶賛制作中!!!Σ(゚д゚;)


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教会に入った瞬間、絵の具?のツンとした匂いがして、あっこれは描いてるから入っちゃマズいと思って出ようとしたのだけど、この描いているお兄さんが快く入れてくれた。(イケメン)



凄いな~。聖画って当然誰かが描いてるものって知ってるんだけど、これを見るとそれを「知ってる」から「分かった」に変わった気がした。知ると分かるは似ているけれどちょっと違う。

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これもお兄さん(イケメン)が描いたのか~。凄いな~。

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しかし町を歩く間中ずっと、猫も人も、ものすご~く怪訝そうな顔で私を見る。
ゲレンデがあるくらいだから観光客もいるんじゃないかと思うけど、好奇心どころか本当に「不審者」レベルの顔つきで見られるので、あえてカメラを首からぶら下げて「不審者じゃないですよ~観光客ですよ~」アピールすると、単純にもそういう目は無くなった。

セルビア語が分からないから、「ハロー」と挨拶すると、現地の言葉で「こんにちは」と返ってくる。←よく聞き取れなかったけど、後で調べるとセルビア語でも無かったのでちょっと訛りとかあるのかな?特に子供達は一人が挨拶を返すと、みんな一斉に挨拶してきて面白かった。

「僕達を撮ってよ!」

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「そしてアイツも撮ってやってよ!」
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子供達が遊んでいる広場があって、その周りにマンションのような高い建物があるんだけど、そこの3階くらいからわざわざ「ハロー!!」と声をかけてくれた女性もいた。



時々石造りの古い建物も見るけれど、大体貯蔵庫か家畜小屋に使われているようで、人が住んでいる家は比較的新しくてきれいだった。

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夜ご飯は宿併設のレストランで。(というか、ここの他に1軒しか開いていなかった;)

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また(まだ)ケバブ・・・。
だけど全部で3ユーロ(約370円)と安いので良しとする。


情報の無い変な場所に行くと本当に何も無い!ってこともよくあるけれど、今回は何も無いながらに教会の聖画描いてるところを見れたのが思わぬ収穫だったなぁ~。こういうことがあると非常に得した気分になる(*´ω`*)



プリズレンからシトルプツェへの行き方


プリズレン(Prizren)10:15発~シトルプツェ(Shterpce)11:20着
ミニバス 約1時間5分 2ユーロ

プリズレン、川沿いのミニバス乗り場↓

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シトルプツェの安宿


※宿は数軒ある。全てレストランの上が宿になっているが、時期によっては閉まっていることも。

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「MOTEL LOVAC」
シングル:15ユーロ(トイレシャワー付)
WIFI:部屋可。普通に使える。
設備:暖房、1階がレストラン
その他:シャワーはぬるい。
行き方:バス停から徒歩1分。看板がある。↓

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アルバニアからコソボ入国(プリズレン)

Category: コソボ
アルバニア「バルボナ」からコソボ共和国の「プリズレン」という町へ。

↓コソボの位置。

コソボ

はい、また上の部分が点線になってますね~。
他国がその独立を認めていない「未承認国家」となっております。とは言っても、日本を含む国連加盟193ヶ国のうち半分以上が認めているので、あんまり「未承認国家」というイメージもありませんが。(現在はセルビア領土の自治州)

コソボというと何か危ない場所だと思う人も多いのでは。
私はあまり世界情勢に詳しくないものの「何か"コソボ紛争"って耳にしたことはあるなぁ」という感じ。それもそのはず、この紛争は90年代後半、今からほんの20年前に勃発しているため、恐らくニュースで少しは耳にしているのだと思う。

当然治安が悪いのでは、と若干怯えていたものの、町はほぼ立ち直っているようで観光客が行くような場所は特に危ないという雰囲気も感じなかった。
ただ地図の点線部分の上、セルビアから独立しようとしているので、コソボ~セルビア間の国境近くは注意が必要。国境間の移動も色々問題があるのでそこを移動する人はよく調べてから行った方がいいかも。バスで国境越えした人が投石されたというブログも読んだので、あまりその間の移動はおすすめしない。

現在コソボからセルビアへの入国は出来なくはない。セルビアはコソボの独立を認めていないため、コソボ入国スタンプの上から「無効」というスタンプが押されるがそのまま通過できる。
が、この辺りの情報は変わる恐れもあるし、治安の面でも大体のバックパッカーはコソボ→第3国→セルビア、というルートを辿る。(逆ルートのセルビアからコソボへは治安面以外では問題無し)

あとコソボでは紛争により、セルビア人が現在のセルビア側にほとんど移住したため、国のほとんどがアルバニア人で占めてるが、残された少数のセルビア人との間では未だに確執が残っている。1つの町の中でも「アルバニア人地区」と「セルビア人地区」と分かれていたりもするので、そういった場所でも特に気をつけた方がいい。

コソボに限らず、バルカン半島は近年まで紛争が絶えなかった。
今は落ち着いているものの、この辺りを旅する人は必ず外務省海外安全ホームページのチェックと、たびレジの登録を強く勧めます。



何やかんやでコソボ入国。

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ヨーロッパ圏の出入国スタンプは、バスなら車、電車なら電車の絵、と入国する乗り物のよってデザインが変わる。左上にはコソボの国の形がデザインされている。



のどかな風景。

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コソボではコソボの国旗よりも、アルバニアの国旗をよく目にした。(左がアルバニア、右がコソボの国旗)

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アルバニア人が多く住む場所にはこの国旗が掲げられているらしい。



プリズレン到着。

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国のイメージから荒廃した感じを想像していたら、普通に立派な観光地だった。丘の上には大きな城壁があり、川に沿ってレストランやお土産屋さんが立ち並び、観光客で賑わっている。



トルコからずっとある焼き栗屋さん。場所によっていい栗と悪い栗がある・・・。

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ここのはまぁまぁ。



あっ猫さん!

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リェヴィシャの生神女教会

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コソボには「コソボの中世建造物群」として世界遺産に登録されている4つの教会・修道院があるが、国の政情不安定さにより「危機遺産リスト」にも加えられている。ここはその世界遺産の1つだけど、過去の暴動により火をつけられたり、略奪されたりで現在中に入ることはできない。(近くで警備兵が厳しく見張っている。)



プリズレン城(城塞跡 Kalaja)
入場:無料

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跡地なので何も無いけど、プリズレンの街並みが見渡せる。


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ヨーロッパはキリスト教系が多いけれど、アルバニアではイスラム教徒が多いので、アルバニア人が多く住むコソボも自然とイスラム教徒が多い。

この城塞から町を眺めている時ちょうど全てのモスクから一斉にアザーンが鳴り響いて、イスラム圏のトルコを離れて1ヶ月も経っていないのに凄く懐かしさを感じた。
※アザーン・・・イスラム教徒のお祈りの時間に流す呼びかけの音。男性の野太い声で町全体に響くようにかなりの大音量。



ここから見えるセルビア正教会。(中は入れず)

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町をぶらぶら。

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車のナンバーにもコソボマーク。

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並んだ家の中には建てられた年数が描かれているのもある。

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この小さな病院は戦時中にも多くの人を救ったらしい。

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町中にあった名前も知らない教会。

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何気なく入ると、どうやら改装中か現在建築中なのかシャンデリアも取り付けられていなかった。

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が、正面の壁画をよく見ると・・・。

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わぁー完全にフリーメイソンや~ん!( ゚∀゚)o彡°
会員が建てた教会なんだろうか・・・。



路上の靴磨き&修理屋さん。

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道具に年季が入っててなんだかカッコいい。



ムスリムが多いからか猫さんも多かった♪

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プリズレンの宿ではヤッケンさんに会ったのだけど、ジョジョの話しかしなかった笑。まぁ自己紹介すらしてないんだけど(;´∀`)

ギターバスキングしながら世界一周中のヤッケンさんのブログ↓

う~んあの後やっぱシッチェス行ったのかぁー羨ましいィィィッッッ!!
※シッチェス・・・スペインの町。実写映画版ジョジョのロケ地。



アルバニア(バルボナ)からコソボ(プリズレン)への行き方【国境】


※シュコドラからバジャム・シリーへの行き方はこちら。

①バルボナ 7:20発~バジャム・シリー(Bajam Curri)7:55着
ミニバン 約35分 300レク
※宿前のハイウェイ?で待機。宿の人に停めてもらった。行き先表示などは無い。予定は朝7時頃発。

②バジャム・シリー 8:10発~コソボ・ジャコヴァ(Gjakova)9:25着
ミニバン 約1時間15分 300レク
※予定は8時発。バジャム・シリーにバスターミナル等はなく、町の中心のロータリーの一角から発車。ジャコヴァにATM、両替所あり。

③ジャコヴァ 9:27発~プリズレン(Prizren) 10:25着
バス 1時間15分 2.5ユーロ

ジャコヴァでは降ろされた場所からバスターミナルまで少しだけ歩いた。↓

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※結果的に言えば途中バルボナに行かなければ、シュコドラから1日でプリズレンに着くことは可能。



プリズレンの安宿


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「Prizren City Hostel」
ドミトリー:15ユーロ(朝食付)
WIFI:部屋可。
設備:エアコン、暖房、キッチン、コーヒー・紅茶
その他:シャワーがちょっとぬるい。
行き方:バスターミナルから徒歩15分
宿泊日:2016.10.27~1泊