今回からまた新たな同行者、日本人男性のYさんが加わります!
私はジョージアにもある未承認国家「アブハジア」にも目をつけていたものの、何分情報が少なく危険かどうかも分からず、ここまでで行きたいという人にも会わなかったので1人なら断念しようと思っていた。その矢先、エレバンで同じ宿に泊まっていたYさんも行くということだったので一緒に行くことに。
このYさん、「今まで行ってない国に行く」という穴埋め旅をしている方で、パスポートも増補しているのにも関わらず既にスタンプでいっぱいという強者。これはたのもしい♪
アブハジアに行く私の目的はただ「未承認国家に行きたい」というだけだけど、Yさんの目的は穴埋め作業の他「アブハジアにあるスターリン像を写真に収めたい」という、、、また変な人にあたったなぁ・・・笑。
ソ連の国家指導者であり独裁者であったスターリン。ロシア国内では多くの像を見ることができるけど、現在ロシアから独立している他の国(旧ソ連圏)ではどんどんと撤去され、もはやスターリン像を見ることはほとんど無い。
そんな「レア」なスターリン像。情報もほぼ無いようなものだし、まだ撤去されていないかどうかも分からない。実際あったかどうかはまた後日の記事をお楽しみに♪
アブハジアはジョージア観光の最後になるので、記事はまだ先になりますが;
アルメニア・エレバンからは、ジョージア国境手前の「アラベルディ」という町に寄ることに。ここは以前イランを少し一緒に旅したJさんが教えてくれたおすすめの場所。
アラベルディへはキリキアバスターミナルからトビリシ行きのマルシュルートカで。

このバスターミナル、かなり色んな場所にマルシュが出ていて、イランやロシア行きもあった。一体何時間かかるのだろう・・・。
途中の景色。

コーカサスはどこへ行っても緑が素晴らしい。まぁすぐ寝るけど。
約4時間後にアラベルディ到着。Jさんが教えてくれた宿へ向かう。
アラベルディはかつて炭鉱で栄えた町。
今も少しだけ稼働しているらしいけど、工場のほとんどは廃墟になっていて、町もひっそりとしている。「町」なのか「村」なのか、というレベル。
遠くの山から常に煙が出ていた。あそこはまだ採掘が行われているのかな?

町の中心に川が流れていて、その横に大きな工場があるけど、廃墟なのか全く人はいない。特に廃墟好きというわけでは無いけど、何かこの風景、素敵やん・・・。

公園で遊んでいたジャイアンのような子供。

●サナヒン修道院(世界遺産)

【行き方】
大通りからマルシュルートカ3番でサナヒン村まで。約20分、100ドラム。
そこから徒歩10~15分山道を登る。入場無料。
※ロープーウェイは稼働していなかった。



石造りで中はひんやりしている。

壁にうっすら残るイコン画。

何の穴だろう・・・。


マルシュ乗り場のサナヒン村へ戻る。
途中にあった古い給水所。現役。

そこで会ったアルメニア美人。

この辺りの人は男女問わず写真となるとポーズをとるなぁ。
この美人さんは今はエレバンに住んでいて、実家のあるアラベルディを訪ねに来たところ、とのこと。どうりで服が都会っぽい。

コーカサスではこういう管がよくある。

これはガス管で、旧ソ連圏の国はどこもこんな感じらしい。(Yさん談)
てくてく歩いていると、民家からおばちゃんが出てきて庭になっている「スリーヴァ」をその場で取って「食べなさい」と何個もくれた。この「スリーヴァ(ロシア語)」はコーカサス全般でこの時期よく食べられるスモモのようなもの。熟しているものは甘くて美味しい。皮も分厚くなく皮ごと食べられる。
もらったスリーヴァも甘くて「ありがたい~」と食べつつ歩いていると、またしても民家のおばちゃんに呼び止められ、「来い来い」と手招きされる。


二人してふらふらと立ち寄ると、先程もらったスリーヴァをはじめ、チャイやお菓子やりんごやら沢山出された。

この女性はお母さんと2人暮らし。旦那や子供がいないのは結婚していないからなのかどうか分からなかったけど、きっと少し寂しいのかもしれない。私のロシア語力では全然分からなかったけど、ロシア語が分かるYさんといろいろ話していた。
花とおばあちゃん。

延々とここにいれそうだけど、次の予定もあるのでごちそうさまでした(*´∀`*)
う~ん、いい村だなぁ~。
↓このバスは廃車だと思ったら後で同じ型のバスが走っているのを見たので、どうやら現役らしい。

●ハフパト修道院(世界遺産)

【行き方】
大通りから「HAGHPAT(ハフパト)」と書いたマルシュルートカ(私が乗ったのは63番と書いていた)。約20分、200ドラム。
そこから徒歩10分(くらいだったかな?;)。入場無料。
※帰りのマルシュは6時過ぎで既に無かったので注意。タクシーはある。
4時くらいに着いたら逆光で大した写真が撮れず。その上外観は修復中だった。でも寂れた感じがちょっといい。


お土産屋さんにあった刺繍布が素朴でいい。

いぬ。

ねこ。

帰りに発見した戦争博物館。

戦闘機かな?既に時間も遅かったからか閉まっていた。

炭鉱の煙が見える。

旧ソ連っぽいマンション。

この「ぽい」というのは、旧ソ連が造った建物や銅像はディテールがちょっとおかしいというか変わっているというか・・・丸だったり三角だったりちょっと独特なのである。
泊まったホテルは「シティービュー」ならぬ工場が見える「廃墟ビュー」だったので、廃墟好きの方にはおすすめw
ホテルの外に出ると川を挟んだ目の前が廃墟。

モノトーン機能で撮ると完全に昭和。

宿が安ければもう1泊くらいしたかったなー。
さて、ジョージアに戻りますよ~。
エレバンからアラベルディへの行き方
①宿(中心部)~キリキアバスターミナル
バス259番 約20分 100ドラム
②エレバン10:00発~アラベルディ13:50着
トビリシ行マルシュルートカ 約3時間50分 2,000ドラム
※アラベルディ行きは9:30発(1,500ドラム)であったけれど知らなかったので間に合わなかった。宿でタクシーを予約する場合も1人2,000ドラムだったけど、数日前に予約しないと席が確保出来なかったり昼出発のしかなかったりする。
アラベルディの安宿
アラベルディは小さい町ながらも銀行、ATM、両替所、スーパー等はある。
レストランは観光客向けのを1軒だけ見た。バスターミナルにある軽食屋のサンドイッチはかなりしょぼく損した気分になるので、スーパーでカップラーメンやパンで充分かも。
安宿は無く、中級ホテルが数軒あるのみ。
「HOTEL(Erik)」

ツイン:1人5,000ドラム(共同ホットシャワー)
WIFI:あり(部屋可。速度普通)
設備:簡易キッチンあり、清潔、廃墟ビュー
※ツインルームを1人で使っても5,000ドラム。
(2016.8.24~1泊)
行き方:バスターミナルから大通りを東へ。徒歩約20分。

バスターミナルから川を右手にしてまっすぐ行くと対岸に「HOTEL」と書いた大きな建物がある。川の反対側にあるけど、手前の橋を渡ると上り坂の上にホテルが分かりづらいので、ホテルを過ぎたところにある橋を渡って戻った方がいい。
入口も分かりづらいので、橋を渡ったところで人に聞いた方がいい。
外観写真を撮るのを忘れたけど建物には「HOTEL」としか書いていなく、入口に「Erik」さんの電話番号を書いた紙が貼ってあった。
アルメニア(アラベルディ)からジョージア(トビリシ)への行き方
宿の人に宿近くの交差点に9:30くらいにマルシュが来ると言われ、9時過ぎから10時まで待っても来ず。結局近くにいたタクシーでトビリシまで行った。トビリシ行きのバスの時間ははアラベルディのバスターミナルで確認した方がいい。
タクシー 約2時間30分 2人で5,000ドラム
10:00発~10:50国境~14:30着
※国境ゲート手前には両替所があるので、必要ならば寄ってもらうように伝えておく。レートもほぼ市場レートと変わらなかった。
まさかの国境で衝突事故が起こるというハプニング。お互い車が可哀想なくらい変形しているにも関わらず怒号が飛び交うこともなく電話番号を交換して終了したので、20分程度のロスですんだ。しかし出国にも関わらず2人ともかなり出国審査で時間を取られたので(1ページずつブラックライトにあてて念入りにチェック;)、通常なら2時間程度で着けると思う。
トビリシのバスターミナルまでしかいかないと言われたので、メトロ「ISANI」前で降ろしてもらい、そこからメトロで宿まで。
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